占い師の日記

お客さんの鑑定の話や業界の裏話などを紹介♪
風水/パワースポット/富学占などお役立ち情報も(^O^)/

千羽の願い・鑑定78ー4

2013年11月16日 08時00分00秒 | 鑑定75-鑑定78
千羽の願い ・4 



少々困った・・・

やはり、占い師は受け入れられないようだ

私は、どうにかして彼女を助けたかったが

受け入れてもらえる気がしない


スス~ッ


そこに、座主様登場


座主「お話は終わりましたか

透明「フルフル


私が首を振る・・・。


温田「申し訳ございません

座主「やはり、受け入れられませんか

温田「・・・・・。」

座主「透明殿は、どうですか

温田「

透明「えっ

座主「この度の申し出は、温田様が任せる

   任せないでは無く、私共では太刀打ち

   できない、運命の歯車を、貴方が

    止められるかどうか
なのですよ

温田「

透明「・・・そうだよねう~ん

   確実にとは言えませんが、できるとは

    思います

   ただ、この流れを変えるためには、

   私一人の力では、叶いません

   温田さんの力がなければ・・・。」

温田「

座主「そうですか、できますか

   さて、温田様

   いかがなさいますか

   私共では、願いを叶えることはできかねます

   ですが、ここにいる男性にはできるとのこと

   よ~くお考えの上、お選びください

   このまま、座してお帰りになるのか

   希望にすがってみるのか

   お選びになるのは、貴方次第ですよ


重い言葉を、スラ~ッと言うな~

でも、これでダメなら私は何もできない

温田さんが考えるのに、数分の時間がかかったが


温田「先ほどは、失礼しました

   どうか、お願いします私達家族を助けてください


深々と頭を下げる温田さんに、ニコニコしている座主様が

語りかける・・・。


座主「縁とはまこと、数奇なものですね

   温田様が本日お目見えして、偶然貴方もここに

   おいでになった

   きっと、仏様の導きでしょうな~


おいおい変にプレッシャーかけんでくれ


透明「温田さんどこまでできるかわかりませんが、

   たずさわるからには、私は全力でお手伝いします

   今日は、ここではできませんので、私の東京の

   事務所に一度来てください

   それと、少しばかり用意して欲しいものがあるので、

   それを持って来ていただければ幸いです

温田「わかりました何卒宜しくお願いいたします



こうして、座主様の取り計らい(陰謀)で温田さんを

鑑定することになった私は、後日、温田さんと再会

記事の冒頭へと戻ることとなった ・・・。






          続く ・・・。





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千羽の願い・鑑定78ー3

2013年11月14日 08時00分00秒 | 鑑定75-鑑定78
千羽の願い ・3 



透明「救って欲しい人

座主「はいその方は、私どもでは

   いかんともしがたい方で・・・。」

透明「(御山で何とかできないものを、

   私に振るな~っ

   はぁ~やっぱり厄介事
・・・。)

   御山でできないとは、どういうこと

座主「実は、私共だけでは、原因を突き止め

   られないのです

透明「

座主「すみませんが、後はご本人と会って

   お話を聞いてあげてくれませんか

透明「わかりました



そういうと、私はその方のいる座敷に

向かう・・・。


透明「おまたせしました私、透明と申します

温田「あっわ、わたくし、温田 智子

   申します

透明「私、この御山の者とはちょっと

   違うので、堅苦しいのは無しにしましょう

温田「は、はい・・・あの~

透明「そうですよね急に知らない人が来ても

   驚かれますよね

   私は、東京で占い師をしている者です

   御山の依頼で、貴方の抱えている問題は

   私が適任と思われたようなので、お話を

   伺いに参った所存です

温田「・・・占い師さん・・・。」


あちゃ~っそうだよな~

高名な御山に依頼しに来て、いっかいの占い師

投げられたんじゃ~、不安にもなるよな~


透明「温田さん私も、この御山で修行をさせて

   もらった身なので、何の関係もないワケじゃ

   ないんです

   ですので、温田さんの抱えていることが

   少しでも軽減できるお手伝いができるよう

   最善を尽くしますので、どうかお話を

    伺わせていただけないでしょうか

温田「・・・・・は、はい

   ・・・・私は・・・・。」


温田さんの生まれは、長野にある自然に囲まれた

小さな町・・・。

そこの土地では、有力者の父と穏やかな母親に

 育てられ、幼い頃から何不自由なく暮らしていた

しかし、温田さんが5歳の時

家が火災により焼失家財から一切合切が焼け落ち

寝ていた母親と姉弟達を失った・・・

父親は出張に出ていたため、難を逃れたが、

全てを失った温田家は、血縁者を頼って埼玉へ

1からのスタートを余儀なくされた父親は、

残った温田さんを守るため、一人東京で

汗水を垂らしながら働き、娘の生活費と学費を

 稼いでくれていた
・・・。

しかし、血縁である埼玉の叔母は、温田さんを

よく思わず、再三にわたり罵声と暴力の日々

それでも、父親を想い、何も言わずに耐える毎日

数年の時を経てても、暮らしは良くならず、

父親とは会えない日々・・・。

そんな毎日が続き、温田さんが高校生の頃、

突然、訃報が入ってくる・・・。

東京で働いていた父親が、癌のため亡くなった

 との急な知らせ
・・・。

父親は、温田さんを心配させまいと、病気を隠し

働き続けていたらしかった

そんなとき、叔母から温田さんにあることが

告げられる

叔母「高校を卒業したら、出て行け 

   有名な占い師にみてもらったが、

   あんたが産まれて五歳にになった時から

   不幸が続いている

   あんたの存在が全ての原因だそうだよ

   あんたとかかわると、これから私達まで

   不幸になるからね

温田さんは、失意の中、自ら命を絶とうかと

考えたが、自分を守ってくれた父親の為にも

何とか高校を卒業し、就職のため東京へ・・・

そこでも、温田さんは苦労しながら生活を

立て直し、職場で知り合った旦那様と結婚

2児の母として、やっと人並みの幸せを

手に入れることができた・・・ようにみえた

それから、4年の歳月が経ち、ある日

一本の電話で奈落に突き落とされる・・・。

旦那様の乗った車が、事故を起こし、旦那様は

即死・・・事故に巻き込まれた方への謝罪と

 借金を一気に背負うことになる

それでも、子供のため、温田さんは女手ひとつで

寝食を忘れ働き、子供を育てていた

そして、とうとう魔の手は子供達に

長男である辰也くんが、原因不明の病に冒され

病院に行っても治らず、このままでは、永くは

 生きられないと言われたらしい
・・・。

もう気力の無くなった温田さんは、あるお寺で

頭を抱えうずくまっていたところ、そこの住職に

 呼び止められ身の上を語ったとのことだった
・・・。

住職は、そんな温田さんを不憫に想い、

御山へ行くように紹介状を書き、今回に至った

とのことでした・・・。


透明「・・・(う~ん、ここまで非道いとは・・・)」

温田「・・・私・・・あまり占い師さんとは・・・

透明「それは、そうですよね・・・そんな非道いこと

   言われているんですものね・・・

温田「す、すみません




温田さんの過去・現在・・・。

お話を伺っただけでも、かなりのものだ

それに、過去に占い師へのわだかまりまである・・・。

さて、どうするか 





            続く ・・・。





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千羽の願い・鑑定78ー2

2013年11月12日 08時00分00秒 | 鑑定75-鑑定78
千羽の願い ・2 




温田さんと出会ったのは、私がお世話になっている

あるお寺の総本山でのことだった・・・。

私は、その日定例会と称する面倒事を押しつけて

 くる会合に呼ばれていた


透明「はぁ~

谷津根「そうぼやくな御山もそれだけ

    お前をかっている証拠だぞ


久々の登場日本屈指の霊能力者

谷津根 實香(やつね みか)女史だ


透明「そうは言ってもな~

   こっちの忙しさは、関係ないんだもん

谷津根「はははっ透明は、透明か

    お前みたいに自由な方が楽かも

    しれんな

透明「そう言えば、何で今回は實香ちゃんまで

    呼ばれたの

谷津根「ふ~む・・・それがよくわからんのだよ

透明「

谷津根「何でも、こちらの協会総動員で事に

    あたらなければならんことがあるらしい

透明「げっ何だかややこしい感じだね~

谷津根「ふっもしかしたらお前にも参加して

    もらう腹じゃないのか

透明「ご冗談實香ちゃん達が出張るのに

   私なんかいても、足手まといだよ

谷津根「はぁ~相変わらず自分を過小評価

    しすぎだな~お前は

    お前がうちに入ってくれれば

透明「やめやめ~っその話はな~し

谷津根「ははははははっ お前も頑固だな

    ふむお前の自由を奪うことになるか

透明「そうそうそれより、遅くない


大広間に入ってから30分・・・。

いつもなら、直ぐに来て用件だけ言って

ハイさよなら
なはずなんだけど



それからしばらくして・・・。


スス~ッ


奥の襖が開き、袈裟姿の老人が入ってくる・・・。



座主「お二人とも、息災ですか

谷津根「ご無沙汰しております座主様

透明「遅い~っ 

谷津根「こ、こら透明

座主「くくくっ透明

   礼儀がなってないですよ

透明「はぁ~・・・わかりましたよ


アグラから正座にシフトチェンジ


透明「八守(はっしゅ)が一の守・透明

   まかりこしました


深々と頭を下げる・・・


座主「よろしい・・・

谷津根「ニコニコ

座主「ところで、谷津根殿

   貴殿には、奥でお話があるようなので、

   このまま、奥座敷にてお話を聞いて

    いただきたく思うのだが

谷津根「かしこまりました


實香ちゃんは、私に向かって後ろ手で

バイバイをし奥の座敷へ通されていった・・・。


座主「透明、もういいですよ

透明「はぁ~堅苦しいのは苦手

座主「くくくっ

透明「ところで、今日は何を頼みたいの

座主「本来は、谷津根殿を助けてもらいたい

   のだが・・・。」

透明「パース

座主「でしょうなそれでは、一人、救って

    いただきたい方がいるのですが

透明「




御山からの依頼 ・・・。

私はこの後、温田さんと出会う事になる 






          続く ・・・。

   



谷津根 實香(やつね みか)女史が登場した過去の鑑定ファイルは





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千羽の願い・鑑定78ー1

2013年11月10日 08時00分00秒 | 鑑定75-鑑定78
千羽の願い 



おはようございま~す透明で~す

今日は朝から息が白くなるほど寒いです

皆さんも、季節の変わり目には注意して

風邪を引かないようにしてくださいね


さて今日も透明は、鑑定頑張ってきま~す



鑑定ファイル78 

温田 智子(おんだ ともこ)さん・42歳・主婦



・・・事務所・・・。


透明「うう~っ・・・寒い・・・


さっきの勢いはどうした~~っ


透明「う~っ・・・暖房入れちゃおうかな~


最近、寒さにメッポウ弱い透明です


カランカラン


透明「おっはいは~い

温田「あっ先生・・・おはようございます・・・

透明「おはようございます温田さん

   ちゃんと来てくれましたね

温田「は、はい宜しくお願いします・・・



温田さんとは、1ヶ月前に始めてお会いし、

 縁あって鑑定することとなったのだが
・・・。


温田「先生・・・先月もお話したと思いますが、

   私・・・本当に助かるのでしょうか

透明「大丈夫私も全力であたりますから

   少なくとも、今よりは徐々に良くなると

   思いますよ

温田「そ、そうですか・・・



深刻な表情の温田さん 

一体彼女の身に何が ・・・





             続く ・・・。






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妖精王・鑑定77ー19

2013年10月27日 08時00分00秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王 ・19 




 昴「お前な~食い過ぎだろ~

透明「ウムムヴオウ

 昴「グールか 

キャッ

透明「

 昴「

妖精「ぴいぷい


食べながら昴の腕を掴む透明・・・


妖精「お、王様もう、大丈夫でしょうか

 昴「あっごめんなもう大丈夫だよ

   そう言えば、さっきの子はどうした

コロ「こ、ここだよ

 昴「よかった無事かい

コロ「うん

 昴「シルフィーいるかい

シル「はいここに

 昴「風の妖精達で、この子を家まで届けて

   あげて欲しいんだが、頼めるかい

シル「わかりましたそれでは、参りましょうか

コロ「あっありがとうお、王様

   それと、変なお兄ちゃん

透明「ブウモウ(へ、変なお兄ちゃん)」

 昴「気をつけて帰るんだよ

コロ「はい


こうして、迷子のコロボックルは無事自分の家へ

 帰ることができましたとさ・・・めでたしめでたし


透明「ってめでたしじゃな~い

   何なんだよ変なお兄ちゃんて

 昴「・・・おじさんじゃないだけ良いじゃん

透明「そうだねってよくな~い

   昴は王様で、こちとら変な兄ちゃんだぞ

 昴「はぁ~仕方ないじゃないか

透明「そう言えば、なんでお前は王様なんだ

 昴「あああれは、人間と妖精の境界線を護る役目を

    持つものを、王様と称するらしいんだ

   俺の前の妖精眼もそう呼ばれていたらしいよ

透明「ふ~ん・・・って、納得いかね~ぇ



いつもの日常

いつものキョウダイとの会話

今回は昴の知らない一面を見ることができたが、

やはり、昴は昴相も変わらずクールで人見知りの

腕利き法具師

今日一日体験した不思議な世界は、私にとっても

有意義な一日だった気がする




そして、お話はこのまま次の題目へ移行する ・・・。




      妖精王 

         完 



この鑑定ファイルを最初から読む場合は

こちら鑑定ファイル77(迷子の妖精)




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妖精王・鑑定77ー18

2013年10月25日 08時00分38秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・18




透明「昴裏鬼門は

 昴「庵の入り口付近だ

透明「了解



鬼は、滅することなかれ

師匠からの学びだった

鬼も人が産み出したひとつの生命

その命を絶つことは大罪に値する・・・。

私は、鬼を退治するときには必ず裏鬼門から

鬼界へ鬼達を帰すことをことを念頭においている



透明「さてと、よろしくね法具ちゃん


昴の貸してくれた法具は、たった5センチ程度

独鈷杵(どっこしょ)

小さくても炎の力をビンビン感じるものだった


透明「(炎の力が強いなら、お不動様にお力を

    お借りするか
)

   ノウマクサマンダバザラタンカン


法具の炎の力があふれ出す


ヴオオオオオオオオッ


グールが警戒を強める・・・。


透明「バッ


大地を勢いよく蹴り出し、私は一番前のグールの脇へ

軽く独鈷を突き立てる


ヴオオオオッ


グールが嫌がりながら、私と真逆の方向へ逃げ出す

それを追う透明に続き、残りのグールも私を追う

庵をぐるっと反対側に回り込んだ先には、昴が待機している


 昴「ルード・ベル・ディ・・・・・。

   古より熱き地を統べる神々にこう

   地軸の流れ、連鎖をもち門を開きたまわん



ヴウウウウウヴオオオオッ


最初に逃げ込んだグールが鬼界へ吸い込まれる

怯んでいる残りのグールに対し、私と昴はすぐに

後ろへ回り込み、グールを追い詰める


透明「ノウマクサマンダ・バザラナン・・・・。」

 昴「ルルド・エーテ・フサイン・・・。」


私が炎を使い、昴が風の妖精の力を使う

グールからすれば、いい迷惑なのだろうが

ちょっと怖い想いをして帰っていただく


透明「・・・・・・。」

 昴「・・・・・・。」

透明「ふ~っ終わりかな

 昴「うん他にはいないみたいだ


私達は顔を見合わせ合図をする


ヴウオオオオオオッ


屋根の上で隠れていたグールが一匹

私達が油断をしているとフンで飛び降りてくる


すかさずその存在に気づいていた私達は、

グールの着地地点から一歩下がった場所で

落ちてくるグールを蹴り飛ばす


ヴオッ


そのまま、裏鬼門へ飛ばされるグール

その後、障気に当てられてしまった靴を

急いで脱ぎ、裏鬼門を閉め一件落着



透明「はぁ~っ歳かな疲れた・・・。」

 昴「何いってるんだよお前が歳をいうと

   同時に俺まで年寄りみたいじゃないか

透明「もう、本当に終わりだよな

 昴「まあ、大丈夫だろう

透明「はぁハラ減った~っ



取り敢えず、一件落着

この後、昴の冷蔵庫をあさりまくり

グール化する透明先生なのでした








           続く・・・。








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妖精王・鑑定77ー17

2013年10月23日 08時00分53秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・17



さて、続きですが・・・

そもそも、鬼はどういう流れで存在し

鬼界に帰って行くのか


鬼は、人間の想念の集合体

例えば、一人が楽しいと想う気持ちが

MAXに達したとします

その時に、その人から発せられる想念だけでは

一人の鬼を構成するまでにはいたりません

鬼となる構成に必要な想念の量は、その鬼に

よって違いますが、最低でも百人前後の想念が

寄り集まる必要があります

しかし、たった一人が鬼を作り出す方法も

ありますそれが自分自身を鬼と化す鬼神法

媒体に想念を写し込む式神法です

まあ、これはやり方としてお教えすることは

できませんが、たまたまその方法をしてしまい

体内に鬼を住まわせてしまったという鬼神法の

話は歴史の中でも物語として伝えられています

子を想う親が、鬼女になった

戦国の世にて、強さを求めた武将が鬼神となった

など、そういった話の中でも、頭に鬼の角のような

ものが生えていたという史実もあり、鬼と人間の

密接な関係を知らしめています


さて、話は戻りますが、鬼は産まれてすぐ鬼界に召喚されます

しかし、それは単純な想念から産まれた鬼が赤子の

ような知能しか持ち合わせていないためにできるもので

産まれてすぐの想念次第では、最初から知能をもって

その流れに反抗する者も存在してしまうのです


今回のグール(屍食鬼)などは、よい例で、動物や人間が飢え、

食べ物を探し、色々な方法で命を永らえさせるために

頭を使い知能の高い状態で食べ物を求めながら

飢えにより死を迎える・・・

このときに生じた想念は強く、知能も高い状態で

捕食という想念から産まれたグールは、捕食のための

知能が高い
というわけです

その為に、捕食できるものが目の前にある状態で

鬼界への召喚に応じることはせずに、現世にとどまる

ということがあり、歴史上でも飢えが原因で沢山の

生き物がこの世を去った場所で、この鬼の目撃情報は

伝承されています




さて、そろそろ鬼の説明は終わりにして

現代版鬼退治始めましょうか







           続く・・・。






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妖精王・鑑定77ー16

2013年10月21日 08時00分59秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・16



透明「(こいつら・・・。)」

 昴「気をつけろこいつら知能は

   高いからな


透明「うんわかってる



そもそもと呼ばれる存在は、歴史が浅く

人間が誕生してから知能が定着してくるまで

存在していなかった
・・・。


鬼は、人の想念から産まれる存在

本来は産まれることのなかった存在なのかもしれない

ここからの説明は、本当は書いてはいけないのかも

しれませんが信じる信じないは別として

流して読んでいただけたらと思うます・・・。

(制限がかかって、この記事を消さないといけなく

 なったらごめんね
)


何故、人間が鬼という存在を産み出せるのか

それは、人間が神や仏の複製からできているからと

言われています

もともと、人間には色々な能力が備わっていて、

この現世という修行の場では、その突出した能力を

リミッターとして神様に封印されています

しかし、厳しい修行やそれに見合った学びを

必死に努力で会得した者には、そのリミッターは

解除されるようにできていて、世の中のバランス

成り立っているワケなのですが・・・

ここに神様の誤算が生じたと言ってもよい現象が

起こってしまいます

それは、神や仏が人間を創造したように、

神や仏の複製である人間にもその能力が備わっていた

という誤算

人間のベースは、動物と同じく生殖活動により

子孫を繁栄し栄えさせる枠から越えることが無いと

定められていたはずなのだがその複製能力は

人間が創造され、進化を遂げて行く中で徐々に

目ざめてしまったのです

そこで産み出されてしまった存在が

神や仏とは根本的に創造の過程は違えど、

人間の単純な欲求的想念は、その能力を飛躍的に

伸ばしてしまうのです・・・。

そして、その存在は本来、修行の場である現世に

おいて、忌むべき存在となってしまい、そのことを

憂いた仏様によって、鬼界という階層ができたと

言われています・・・。

鬼界は、人間界に寄り添うように設けられ、

人間界と鬼界の狭間は薄い膜で分け隔てられていて

その膜がもっとも薄く鬼界との接点を見出して

しまう道を鬼門と称し、鬼門より出てきてしまった

鬼を鬼界に返す一本道の逆側を裏鬼門と称するように

なったワケです


だからといって、鬼が全ての人間に害をなす

存在ではなく、人間の想念から産まれた鬼には、

嬉しさ楽しさなどから産まれる者も存在し、

中には、人間に福を呼ぶような鬼も存在します

そして、鬼界に住まいを移した鬼達は、仏様から

秩序と仕事をいただき、主に地獄を管理する職務

全うする暮らしをしているとも言われています




鬼という存在

もう少しお話します・・・。






     
            続く・・・。





関連記事魔王(^・x・^)↑降臨!!・7

  インヴィジブル・コンストレイント(見えざる制約)

  リミッターについて説明しています





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妖精王・鑑定77ー15

2013年10月19日 08時00分03秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・15





透明「はぁ~疲れた~

   腹減った~っ

 昴「まったく庵についたら食料あるから

   適当に食っていいぞ

透明「やった~そう言えば、妖精達って何食べるの

 昴「そうだな~草木の妖精は葉っぱから出る養分や気質

   水の妖精なら自然に濾過された水滴の養分や気質とか

   その属性に合わせたモノを主食とすることが

   多いかな~

透明「なるほどね~あっ庵が見えてきた



後80メートル辺りのところから、庵が見えてくる

私達は、徐々にその距離を詰めてゆくが、

残り50メートル辺りで、昴が足を止める・・・。



 昴「・・・・。」

透明「どうしたの

 昴「臭う

透明「えっお、俺じゃないよ

 昴「そうじゃない庵からだ

透明「・・・


一瞬、何か異様な気配を感じる


透明「これって

 昴「屍臭・・・そして、障気

透明「屍食鬼か

 昴「多分・・・お前達この子を連れて

   オンじぃのところに隠れていろ

妖精「ポム


妖精達が退散したところで・・・。


透明「どうする屍食鬼は、一匹で行動は

   しないはずだけど
・・・。」

 昴「多分、数匹いるだろうな・・・

   協力してくれるか

透明「そんなのもちろんだよ

   ただ・・・。」

 昴「これを使え

透明「これは

 昴「火蜥蜴サラマンダーの力を集めた法具

   屍食鬼は火に弱いから役に立つと思う

透明「さすが法具師用意がいいね~

 昴「法具は使う者次第だよ

   まあ、お前なら大丈夫だろうけど

透明「おうなんだか、ロールプレイングみたいに

   なってきた

 昴「たくっリセット、セーブ一切無し

   普通に死ねるからな

透明「望むところ



私達は、慎重に庵に近づいて様子を伺う・・・。


後から聞いた話だが、屍食鬼はその纏っている

障気によって、全てのモノを腐らせるらしい

それは妖精にとっても同じ

一度触れてしまえば、妖精といえど只では

すまない
・・・


透明「・・・あれっ

 昴「・・・・・・・。」

透明「いないけど・・・。」


ガサガサ


透明「

 昴「後ろ


ヴオオオオオオオオッ


凄い鳴き声が山にこだまする

目の前にいるそれは、この世のモノとは

思えないほどの醜悪な形相をし、

顔は胴体ほどの大きさ、皮膚は垂れ下がっている

身体は太く、獣とも人間ともとれない姿は

普通の人が見ただけで気がふれるほどだ



透明「うえっなんだこの臭い

 昴「あまり吸い込むなよ

   なるべく息を浅くしろ

透明「はぁ~そんな殺生な


屍食鬼は合計4体・・・。

いや、未だわからない

私達は、冷静に構えながら間合いを計っていた








              続く・・・。








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妖精王・鑑定77ー14

2013年10月17日 08時00分41秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・14






私達は、ロキキキと別れ次の場所へ・・・。


透明「次は、どこにいくの

 昴「次はここから北にある岩場だよ

   すぐそこだから

透明「あのさ~さっき言ってたこと

   なんだけど・・・。」

 昴「あああまり気にするな

   お前は、ことの重要さも理解しているし

   このこともブログで書いてくれるんだろ

   それでけでも、自然に対する意識を

   高めてくれる人が大勢出てきてくれると

   信じているから


透明「・・・そっか・・・。

   あっそれと、言い忘れていたことが

   あったんだけど・・・

 昴「

透明「実はね・・・。」


私は、迷子のコロボックル光波の札を抱えて

隠れていたことを話す・・・。


透明「だから、もしかしたらあの子が結界の札を

   はがして持っている
んじゃないかと・・・

 昴「は~っなるほどな

   可能性は高いかも

   ってそんな重要なこと早く言えよ

透明「ご、ごめん突然走り出したから、

   言いそびれちゃって

 昴「まあいいや俺ももう少し考えれば良かった

   妖精にはある程度テリトリーがあるんだ

   産まれたばかりの子は、そのテリトリーが

   決まっていないから、彷徨いながら自分の

   家を決める
んだけど、さっきのコロボックルは

   テリトリーをもう決めてるみたいだから、

   ここには住めない・・・。

   いくら同じ気質をもった仲間がいても、

   自分のテリトリー内じゃないから不安だった

   のかもしれないな


   だから、結界のような護りの気質をもった

   ものを抱える癖がついているのかもしれない

   でも、それならなおのこと、急いで探さなきゃ

   あの子は結界の札を持っているからと安心して

   いるかもしれないけど、あれは一枚では

   屍食鬼には太刀打ちできない


透明「そうだね急ごう



私達は、再度危険性を認識し走り出す・・・



 昴「透明あそこだ

透明「あっいた~っ


大きな岩肌がむき出しの場所に、数人の妖精と

戯れているコロボックルを発見



 昴「こらっお前達

妖精「フムポニ


私は、すかさず昴の腕を掴む


 昴「まったく何でこんなところまで・・・。」

妖精「ごめんなさいこの子、ここが初めて

   だったから、色々案内してあげようと

   思ったの
・・・。」

 昴「そっかでも、お前達だけでは危ない

   こともあるからね

妖精「うんごめんなさい王様


またもや、王様

なんだか、昴が白馬に乗った王子に見えて

笑えてきた
・・・ププッ


透明「あっあそこ


岩の上にコロボックル発見

やはり、何か抱えている・・・


 昴「お~いこっちにおいで

コロ「あっ

透明「あ、あぶない


コロボックルが岩から滑り落ちる


 昴「おっと


ナイスキャッチ


 昴「大丈夫

コロ「うん

 昴「ごめんねその御札、返してもらえるかな

コロ「あっごめんなしゃい・・・。」

 昴「くすっいいんだよ

   俺も君が寂しいことに気がつかなくて

   ごめんね


   とにかく、一度庵に帰ろう

コロ「うん



取り敢えず一件落着

私達は、一路昴の工房庵と呼ばれるその場所へ

帰ることにした・・・しかし・・・。








           続く・・・。



   


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妖精王・鑑定77ー13

2013年10月15日 08時00分35秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・13





 昴「奴らって言うのは、この山に発生する

   グールのことだよ

ロキ「うっ

キキ「キャッ

透明「

 昴「実は、奴らの総称としての名前は、

   妖精達にとっては、忌嫌う言霊

   なっていて、名前を呼ぶことを避けて

   きてたんだ

透明「そうなんだグーいや、奴らって

   屍食鬼(ししょくき)のことだよね

 昴「そうだね日本では養和(ようわ)の大飢饉

   の時に、横行したとして有名だね

透明「人の屍肉を喰らい、死者の淀みから

   産まれてくる鬼
・・・。

   屍肉に入り身体を動かしたりすることも

   あるから、ゾンビとも言われたりするけど

   そんな鬼が何でこんなところに

 昴「・・・それは・・・。」

ロキ「お前達のせいだろ

キキ「ロキやめなさい

透明「ど、どういうこと

 昴「・・・自然が破壊されると、何が起こるか

   知っているか

透明「自然が破壊されると・・・食物連鎖が

   狂うよね
・・・・まさか、動物

 昴「そう、この山は緑も豊かで食べ物もある

   だけど、隣の山々は、開発のために

   山も林も川も岩も切り崩され、動物が

   住める環境ではなくなってきているんだ


透明「・・・そうか・・・住む場所がなくなり、

   食物連鎖が狂うと、動物達にとって

   飢えが起こる人間でいうところの飢饉だ

 昴「そのことで、動物達は飢え、屍を増やして

   ゆくんだ・・・。」

透明「それで、屍食鬼が・・・。」

ロキ「おい、人間

キキ「こら透明さんでしょ

ロキ「は~ぁまあいいや透明

   お前、人間を説得してくれよ

   このままじゃ、俺たちがいくら自然を

   回復させても、回復させる自然すら

   なくなっちまう

   それだと、お前達人間も同時に滅亡

   しちまうぞ


透明「・・・そうだよね・・・

 昴「ロキ気持ちはわかるけど、透明に

   言っても仕方がないんだ

   透明は自分のできる範囲で沢山の人に

   このことを伝えてくれている
・・・。

   それに今の時代、自然を回復しようと

   する動きも徐々に起こってきている

   人間の意識が早いか自然の減少が早いか

   今は、その綱引きを見守るしかない

   俺たちは俺たちのやり方で自然を守りながら

   人間を信じてみようと決めたばかりじゃないか

ロキ「・・・そうだけど・・・

キキ「昴様と決めたことでしょ信じてみようよ

ロキ「はぁ~そうだなよし人間

   遊ぼうぜ


透明「えっ

 昴「こらっロキ今は、それどころじゃないって

   言っただろ

キキ「はぁ~



自然の重要さ・・・破壊と再生・・・。

人間は少し、真剣に考えなくてはいけない時期に

きているのかもしれない
・・・。






             続く・・・。

   






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妖精王・鑑定77ー12

2013年10月13日 08時00分49秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王 ・12 




先ほどの場所から走ること10分・・・

さすがに山道を全力疾走は辛い


透明「す、昴どこまで

 昴「あそこだ

透明「・・・


目の前に現れたその場所は、小川が

 流れている何とも風流な場所だった


透明「う、うわっ凄い気配

 昴「 無事か 


昴の言葉に、場の空気が勢いをもって

流れ出す


透明「こ、これ、全員妖精か


目の前には、妖精妖精妖精

数え切れない色々な妖精が集まりだす

なんだか、ちょっと怖いくらいだ


 昴「・・・・・ふぅ~っ大丈夫そうだ

透明「それにしても、凄い数

 昴「この時間、ここには山の妖精が

    ほとんど集まってくるからな


しばらく様子を見ていると、妖精の中でも

ひときわ小さい妖精が昴に近づいて来た・・・


透明「(な、なんだこのちっこいの)」

妖精「ぴき~っぷんぷん

透明「あっ、そっか


私は、昴の腕を掴む・・・。


妖精「なんだお前~~~っこのドサンピンが~

透明「ド、ドサンピン

妖精「ちっこいとは何だぷんぷん

透明「あっご、ごめんなさいつい・・・。」

妖精「ついだと~この野郎やるか~っ

   やるなら、相手してやるぞ~

   こいシュッシュッこいこい


ビー玉くらいの妖精に、挑発されても・・・


 昴「ロキその辺にしておけ

ロキ「けっ昴くんに感謝しな


あれこの子は、昴のこと昴くんなんだ


妖精「ロキ言葉が悪いです

 昴「キキも無事か

キキ「はい昴様

ロキ「キキは人間に甘いんだよ

キキ「だめよロキ人間とは仲良くしなくちゃ

    初めまして、キキと申します

透明「あっ透明です初めまして

 昴「ロキとキキは、この西の野を管理する

   古株の妖精なんだ

   これでも、300歳なんだよ

透明「さ、300歳この、ちっ・・・いや

   そ、そうなんだ・・・


それじゃ~、さっきの小さいお爺さんは

もっと年上ってことだよな~


 昴「ちなみに、さっきのオンじぃは

   200歳
くらいかな

透明「えっちょ、ちょっと待って

   だって、さっきの妖精は

 昴「透明は、見た目や雰囲気を気にしすぎ

   なんだよ

   妖精の見た目は、姿形で判断するものじゃ

   ないんだよ

透明「う~~~ん頭が混乱してきた

 昴「ところで、ロキ

   この辺りで、何か変わってことは無いか

ロキ「う~ん、特にはないけど・・・。

   何かあったの

 昴「うん庵(イオリ)の結界が破られた

ロキ「

キキ「えっそれじゃ~

 昴「奴らの可能性がある


また、奴ら


透明「昴さっきから言ってる奴らって

 昴「ああ奴らって言うのは・・・。」



次回、奴らの正体が ・・・。




        続く ・・・。



この鑑定ファイルを最初から読む場合は

こちら鑑定ファイル77(迷子の妖精)




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妖精王・鑑定77ー11

2013年10月11日 08時00分19秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・11




私は、目的地もわからず昴について行く


 昴「・・・・・。」

透明「(こんなに必死な昴も珍しいな~)」



山駆けを始めて10分

昴は少しひらけた場所で足を止める・・・


透明「ここは

 昴「ここには、この山に古くからいる

   妖精が住んでいるんだ


   透明俺の手を握っておけ

透明「な、なんで

 昴「いいから早く・・・オンじぃ

透明「うわっデカイ声

じぃ「・・・・おお~っこれはこれは

   どうなさいました


透明「


よ、妖精がしゃべった

い、いや昴の手を握っているから聞こえるのか


目の前に現れた妖精は、消しゴムくらいのお爺さん

木の根っこに腰掛け、小枝の杖をかかげて

昴に挨拶している



透明「(な、何だか・・・可愛い・・・。)」

じぃ「こりゃ可愛いとはなんじゃ

透明「えっ心が読めるの

じぃ「当然じゃボウズは何者じゃ

 昴「オンじぃ今はそれどころじゃない

じぃ「おほっ

 昴「結界が壊されたここの結界は大丈夫か

じぃ「大丈夫ですじゃここにはオンじぃが

   居りますゆえ
  
   しかし、王よ庵の結界が壊されるとは、

   奴らですかな


透明「(お、王・・・)」

 昴「う~ん、奴らには結界を壊す力はないと

   思うのだけど・・・。」

じぃ「もしヤツらなら、西の野が心配ですじゃ

 昴「確かにあそこは、この時期は結界が

   弱いからな 今から様子を見てくる

   とにかく、ここも何かあればすぐに連絡して

   くるんだぞ

じぃ「おほっわかりましたのじゃ


昴は、足早にその場を立ち去る・・・


透明「あ、あの~

じぃ「コルルルボココ

透明「あっ昴がいないと話せないんだった


私は、オンじぃと呼ばれる妖精に会釈して

すぐに昴を追う・・・


透明「(・・・王って王様のことだよな~

   ・・・それに、奴らって何なんだ)」



自分のフィールドでは無い知識の中で

翻弄されっぱなしの透明先生


謎は深まるばかりだ・・・






              続く・・・。







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妖精王・鑑定77ー10

2013年10月09日 08時00分05秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・10




昴の工房の裏庭には、沢山の花や草木が綺麗に

整備されて並んでいる

小さな池に、外で火をおこすための屋根付の

囲炉裏
、そこから右手に巨石が1、2、3、

全て妖精のために整えられていることが

素人の私でもわかるように配置されていた



透明「・・・凄いな

 昴「まあ、妖精と戯れてたら自然とこんな

   配置になってしまっただけだけどな

透明「ところで、ここには今、妖精はどれだけ

   いるの


 昴「この時間は、大体1000はくだらない

   はずなんだけど・・・。」

透明「せ、1000・・・あれ

   でも、いくら俺でもある程度は視える

   はずなんだけど・・・


辺りに、妖精の気配は無い・・・。



 昴「あれおかしいな

   透明がいるから、警戒してるのか


私と昴は、妖精を探す・・・。


 昴「お~い出ておいで

透明「・・・・・・・

 昴「・・・・・・・


突然、昴が走り出す

私もそれに続く・・・

そこには、一枚の紙が落ちていた



 昴「ば、バカな

透明「・・・これ、御札

 昴「ま、まずい一枚足りない行くぞ透明

透明「お、おう


私は、ワケもわからず昴を追いかける


透明「す、昴さっきの御札って

 昴「結界だ

透明「

 昴「誰かが、結界の札をはがしたんだ

透明「結界って

 昴「場を清め、妖精達の天敵を寄せ付けない

   ための結界だよ

透明「て、天敵



私達は急いで山の中へ入ってゆく






           続く・・・。






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妖精王・鑑定77ー9

2013年10月07日 08時00分22秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・9




透明「昴は都市伝説って知ってる

 昴「何それ


やっぱり、普段山奥で仕事をしている

昴は、世俗に疎いみたいだ・・・。



透明「う~んと簡単に言うと、世の中の

   不思議とか、まことしやかに囁かれて

   いる噂の類
なんだけど、そこに

   妖精の目撃情報や、これは妖精?的な

   事柄が結構あって
・・・。」

 昴「ふ~ん、まあ、妖精がかかわっている

   ものなら、答えられると思うけど・・・

透明「それじゃ~、最初の質問

 昴「お、おう

透明「町中で、小さいおじさんの目撃情報

   結構あるんだけど、それって妖精

 昴「小さいおじさん

   う~ん、小さいおじさんと言えば、

   ノームかな

透明「ノーム

 昴「ノームは、茶土の妖精で容姿的にも

   小さいおじさんに視えると思うよ

   ただ、日本には各所限定的な場所にしか

   いないから、どうかはわからないけど

   まあ、もしその小さいおじさんが

   妖精では無い存在だとすれば、小鬼かな

透明「まあ、確かにその線も考えられるね

   小鬼なら、人の想念から発生する存在だから

   可能性は高いかも


 昴「まあ、妖精であれば触れることも次元が違う

   からできないし、会話も普通はできない

   だろうから、会話や触れることができるのなら

   小鬼の線が濃厚なんじゃないかな

透明「そう言えばさ~妖精って次元が違う場所に

   存在しているっていってるけど、なんで

   葉っぱやお前は触れられるの


 昴「それは、自然物は次元の狭間に存在している

   からだよ

透明「

 昴「もともと人間もその狭間の住人だったんだ

   自然の流れに身をゆだね、その流れの恩恵を

   受けて生活していたからこそ、人間は身体の

   構成自体、自然物に近い存在だったんだ

   でも、人間は知能を身につけ、自然物としての

   存在から創造者となることを選んだ


   その為、人間は無から有を作り出す力を手に入れ

   自然界とはかけ離れた次元へ徐々にテリトリーを

   広げていったんだ

透明「なるほど・・・でも、それじゃ~昴はどうなの

   お前も人間じゃん

 昴「俺は、いや俺の目は自然物の構成から外れる

   ことはない代物なんだよ


   この妖精眼は、ある意味妖精と同じエネルギーで

   できている
・・・って先生に言われたことがある

透明「妖精と同じ・・・だから、お前は妖精が触れたり

   話したりすることができるワケか・・・。」

 昴「まあ、原理自体は俺もよくわかっていないんだけどな

透明「なるほど・・・。」

 昴「もうこれくらいでいいか

透明「あっもう一つだけ

 昴「

透明「妖精って、皆小さい人間の形をしているの

 昴「いや全然

   コロボックルみたいな人間と密接な子は人型が多いかな

   ティンカーベルみたいな羽のある妖精は光属性の妖精

   羽が羽ばたけば光の残像が舞う姿からよく人間に見つかる

   こともあるみたいだけど


   その他の種族では、動物のような種族虫のような種族

   数多くいるし、物体として決まった形のない妖精もいる

   今現時点では、人型種は少ないくらいだよ

透明「そうなんだ意外と視てても妖精とわかっていない

   こともありそうだね

   俺の認識では、人型が普通と思ってたからビックリ

 昴「まあ、先入観もあるだろうからね

   さてそろそろさっきのコロボックルを送って

   やらなくちゃ


透明「ありがとうね

   何だか色々、疑問に思っていたことがわかって

   スッキリしたよ

 昴「はぁ~俺も久しぶりにしゃべりすぎたよ

   まあ、タメになったなら良かったけどな



そう言うと、昴は工房の裏庭へ足を運ぶ・・・。



しかし、この後

予想もつかないことが巻き起こる






           続く・・・。

   







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