判断の基準 ・26
しばらくして・・・
透明「大丈夫」
作治「ああすまない」
透明「ところで、作治さん体調の方は、どう」
作治「それがな何だか、不思議でなぁ~
最近、調子いいんだよ」
透明「そっか良かった」
作治「まあ、もしかすると、優しい仏様が、
俺にも旅費を貯める時間をくれたという
事かもしれないな」
俺にも旅費を貯める時間をくれたという
事かもしれないな」
透明「くすっきっと、そうだね」
作治「でも、最近思うんだよ
さすがに、自分の病気が治るとは思っていないが、
もう少し生きられるんじゃないかってな
だが、旅費が貯まれば、俺も旅立つことになる
それまでに、後悔をしない生き方がしたい
息子や娘と、もっと話をしておきたいってな」
透明「おおいい考えだね」
作治「そう思ってくれるか」
透明「もちろんきっと、今の作治さんなら、
上手くいくよ」
作治「そうか何だか、先生に言われると大丈夫な
気がするから不思議だよなぁ~」
鉄二「お~~~~い作治先生よ~~~~
終わったぞ~~~~ 」
終わったぞ~~~~ 」
透明「くすっ作治先生お勤めみたいだよ」
作治「お、おう
先生、まだいるだろう
もっと、話したいことあるから、待っていてくれよ」
透明「わかった待ってるね」
人は、生きているだけで意味がある
そして、その意味は経験となり、人生を彩る徳にもなる
作治さんの人生は、ここからが本番
頑張れ作治さん
この訪問から1年半後 ・・・。
「カランカラン」
透明「ふ~っ今日も終了~っと
さてと、今日は何食べて帰ろっかなぁ~
・・・・」
眼の前に、何かが現れる
透明「作治さん 」
作治「先生・・・世話になったね・・・」
透明「・・・そっかいよいよ、旅に出られるんだね
なんだか・・・さみしいよ・・・ぐすっ」
作治「旅費が貯まったみたいだ・・・今は、いい気分だよ」
透明「そうだねよく頑張ったね」
作治「先生・・・あなたに会えたことが・・・
俺の・・・最大の徳だったよ
先に逝っているから、あの世でまた会いましょう」
俺の・・・最大の徳だったよ
先に逝っているから、あの世でまた会いましょう」
透明「あははっ私はもう少しこちらで、旅支度させて
もらうけど、帰ったら会いましょうね
道中、お気をつけて・・・」
作治さんが小さくなり消えて行く・・・
きっと、シャトルバスに乗ったのだろう
「プルルルルルル 」
携帯の音が鳴り響く・・・。
透明「もしもし・・・。」
達也「もしもし先生 」
作治さんの息子、達也さんだ・・・
達也「先生父さんが、父さんがぁぁぁぁ・・・ 」
透明「うんさっき、挨拶に来てくれたよ
いい顔してたよ~」
達也「そ・う・・です・・か・・・
父さ~~~ん・・・あああああ~~~っ 」
数日後、沢山の参列者の中、作治さんは
穏やかな顔で見送られて行った・・・。
穏やかな顔で見送られて行った・・・。
そこには、ニコニコとした作治さんの姿もあった
作治さん・・・良かったね
私も作治さんに負けないように頑張るよ
色々な想いを詰め込み、心に誓う透明なのでした
完
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