占い師の日記

お客さんの鑑定の話や業界の裏話などを紹介♪
風水/パワースポット/富学占などお役立ち情報も(^O^)/

御霊喰らい・26

2022年06月15日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・26


潤くんとお母さんが話し始めたタイミングを

見計らい、前もって潤くんの守護霊様に

呼びかけしておいた
のが幸いしたようだ

同調が切れると同時に守護霊様が潤くんの

手を取り、あの世に戻って行く潤くんを

確認することができた
・・・これで一安心


透明「はぁはぁ・・・すみません

   もう少し長く繋げられたら

   良かったのですが・・・

母親「・・・透明さん

   本当にありがとうございました


母親の顔に生気が戻っている


透明「想いは伝えられましたか

母親「はい

   透明さん・・・あなたは神様ですか

透明「キョトン・・・あははははっ

   そんな大それた者じゃないですよ

   ただ、本当に申し訳ありません

母親「えっ

透明「嘘をついていました

   私は潤くんの会社の先輩ではないんです

母親「えっそ、そうなんですか

透明「はい私は占い師の透明といいます

   今回色々とありまして、潤くんと

   知り合いになり、潤くんの想いを

   伝えるお手伝いをするために

   嘘までついてしまいました


   本当に申し訳ありませんでした

母親「いいえ・・・息子がわがままを言って

   嘘までつかせてしまい
、申し訳ないのは

   こちらの方です

透明「もう、大丈夫ですか

母親「はい・・・潤もあの世で頑張る

   って言っていましたから、私も潤に

   恥ずかしくないように生きてゆきます



もう大丈夫そうだな


この後、少し話をして母親の生きる意思を

しっかりと感じとった
私は、安心して家路につく


透明「はぁ~・・・疲れた~~~っ


足元フラフラ、右肩ズキズキの透明先生


透明「っん

   何か忘れているような

   ・・・ああああ~~~~っ


怒涛の出来事で、楽しみにしていた

買い物袋の中のカップ神様達


いなくなっていることに今気づく・・・。



透明「いや~~~~~っ



今日一の叫び声を夜の闇にこだまさせる

透明先生なのでした~
・・・




            完




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御霊喰らい・25

2022年06月13日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・25


母親「ど、どうして

   どうして潤がこれ以上苦しまなくちゃ

   ならないんですか


透明「お母さん少し落ち着きましょう

   少し説明が長くなりますが、聞いてくれますか


私は真剣な眼差しで母親の目を見る


母親「・・・すみません

   ・・・教えてください・・・。」


私は、修行を終えた者がどのようにあの世へ

導かれるのか今の潤くんは危うい状況だと

いうことなどを説明することに・・・。


母親というのは偉大だと思う

あれだけ取り乱していたにも関わらず、

我が子のピンチと聞くやいなや、冷静に

話を聞き入れてくれている・・・。


私はお母さんにも分かりやすいように話を進める


透明「ということです

   ですから、このままでは潤くんは・・・」

母親「・・・潤は・・・今、どこにいますか

透明「えっ

母親「透明さんには、今も潤が視えているんですよね

透明「ええ・・・私の左側に立っています


お母さんは、私の左側に膝を向けて座り直す


母親「私が今、潤に話しかけたら

   その言葉は潤に届きますか


透明「ええ届きます

   今も潤くんは聞いていますから


私も潤くんに向けて座り直す

大きく息を吸うお母さん・・・。


母親「・・・潤・・・ごめんね・・・

   お母さん、もう潤に心配かけないから

   自分から死のうなんてしないから

   だから
・・・ちゃんと行くべき場所へ

   いかないと・・・・


   少し寂しくなるけどお母さん

   ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬから


   そうしたら、潤は迎えにきてくれる

   あの世でも一緒に暮らしてくれる

   お母さん、胸を張ってアナタに会えるように

   生きていくから、もう心配しないでいいからね


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・潤・・・潤・・・もう一度・・・

   会いたいよ~・・・潤・・・あの世で

   ・・・幸せになってね・・・


親子の目に涙がとめどなく溢れている

私はお母さんの背に移動し、そっと手をかざす


残り少なくなった気質で、私の視点と

お母さんの気質を同調させる



透明「(何とか保ってくれよ・・・)」


ふと顔を上げる母親・・・。


母親「

 潤「

母親「あああああっ・・・神様・・・

 潤「・・・おか・・・あさん

母親「潤~~っ

透明「たぶん、2、3分しか持ちません

   伝えたいことしっかりと伝えてください


二人は、想いのたけを必死に伝え合う

意識が飛びそうになるのを必死で押さえる私は

なるべく長く親子の時間を作ろうとすることに

全集中
で、親子の言葉を記憶に留めることすら

できなかったが、それはそれで良いと思っていた


透明「くっ・・・流石にもう・・・。」


もう途切れてしまうと感じた二人は・・・。



母親「・・・潤・・・元気でね

   お母さん・・・会いに行くからね

 潤「お母さんも元気で・・・絶対に幸せに

   ・・・俺がしてあげられなくて・・・

   ・・・ごめんね・・・・

母親「ううん・・・大丈夫・・・

   あなたが私の子でいてくれただけで

   お母さんは十分幸せだったから

   ・・・大丈夫・・・・・・・

   行ってらっしゃい

 潤「・・・・行ってきます・・・お母さん


気質の同調が途切れた・・・。



         続く・・・。





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御霊喰らい・24

2022年06月11日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・24


重い空気が流れる・・・。


母親「私はもう・・・生きていても

   楽しみも何も
・・・私にとって

   潤の成長だけが生きがいでした
・・・


涙がこぼれ落ちている・・・。


母親「潤がいなくなって、何度も死のうと

   したんです
・・・でも、何回死のうと

   しても上手く行きませんでした・・・

透明「お母さん・・・それは潤くんが

   邪魔をしていたんですよ


母親「えっ

透明「不思議なことが何度もあったでしょ

   首を吊ろうとすればロープが解けてしまう

   包丁を自分の当てようとすれば

   手がしびれて上手くいかない・・・。」

母親「


全て潤くんに聞きながら話す・・・。


透明「気休めに聞こえるかもしれませんが、

   潤くんはそんなこと望んでないんじゃ

   ないですか


母親「でも・・・でも、聞こえないんです

   見ることも叶わないんです・・・。

   潤がそこにいるような気がしても

   何も・・・だから、私が死ねば

   もう一度・・・もう一度だけ潤に

   会えるんじゃないかと思ったんです
・・・。」

透明「・・・・・。」


心が痛い・・・・今、母親の心の中には

潤くんともう一度会いたいという願いだけしか

無いのかもしれない


それを阻止しなければならない

・・・口から出る言葉が重くなる・・・。



透明「それは・・・お母さんが自ら命を絶てば

   かえって叶わなくなる
と思います

母親「えっ

透明「自殺というのは、自然な死ではないんです

   この行為をしてしまうと、潤くんとは

   同じ境界線上にいることはできなくなります


あまり難しい表現は逆効果か


透明「つまり自殺をしてしまうと、もう二度と

   潤くんとは会えなくなります

母親「そ、そんな・・・私はどうしたら・・・

透明「私は潤くんからのメッセージを伝える

   ことしかできませんが、潤くんは

   お母さんに生きて欲しいんです


母親「

透明「潤くんは、女手一つで育ててくれた

   お母さんに感謝しています

   大学を卒業させてもらい、仕事につき、

   やっとお母さんに親孝行できると思っていた

   矢先
・・・こんなことになってしまい、

   潤くん自身も悔しくて悲しくて申し訳ない

   気持ちでいっぱいだったようです

母親「そ、そんな・・・申し訳ないなんて・・・。

   私は潤が幸せでいてくれればそれで良かった・・・。

   それを見ていられるだけで幸せだった

   でも・・・今は・・・


言葉が見つからない・・・これ以上は言葉を紡いでも

苦しめるだけにしかならないかもしれない


透明「これは私の見立てでの話で申し訳ないのですが、

   1つ大切なことを伝えなければなりません

母親「

透明「お母さんのことが心配で、今でもここに

   留まっている潤くんは、このままでは

   成仏ができず、あの世で苦しむことになります

母親「


少し伝えづらいが、第三者として正直に話すしかない



          続く・・・。




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御霊喰らい・23

2022年06月09日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・23


母親「透明さんは、潤とは・・・

透明「同じ部署の先輩後輩というか、

   色々と仕事の相談を受けていました

母親「そうですか・・・その節は

   息子がお世話になりました
・・・。

   潤がいなくなってから、会社の方が

   訪ねてくるのは初めて
だったので

   少し驚きました・・・。」

透明「突然、すみません

   実は潤くんと仕事をしていたのは

   数ヶ月のことで、その後すぐに

   私が地方に転勤になってしまい、

   今回のことを聞いたのは最近だったもので

   本当に遅くなり申し訳ありませんでした

母親「そうだったのですね・・・本当に

   わざわざありがとうございます


設定難易度高すぎ

わからないことは隣にいる潤くんに聞きつつ、

会話を続ける透明先生・・・そろそろ確信に

近づけていかなければボロがでそうだ


透明「あの・・・。」


口火を切ろうとした時、お母さんの口から

意外な一言が



母親「潤は・・・潤はまだここにいる気がするんです

透明「えっ


虚をつかれ少し驚く・・・。


母親「変なことを言うようですが、何故か

   潤の気配を感じるんです

   ・・・でも、見えないんです

   何も聞こえないんです

   側にいてくれている気がするのに

   私には何も・・・。いつも側にいて

   くれたはずなのに・・・声が聞こえれば

   いつもそこにいたはずなのに
・・・今は

   何も見えない聞こえないんです

   ・・・私は、私は・・・。」


お母さんの目に涙が溢れ出す

この深い愛情で繋がった親子が不憫で

私の目頭も熱くなってしまう


透明「お母さん・・・。

   突然こんなことを言うと変かもしれませんが

   潤くんは今もここにいますよ

母親「えっ

透明「今日お訪ねしたのは、そのことも

   お伝えしたかったんです

母親「ど、どういう・・・。」



取っ掛かりはお母さんがくれて助かった

ここからは、とにかく真摯に向き合って

言葉を選ばなければ・・・。



透明「私はどういうわけかいわゆる霊感

   というのがありまして先日、

   潤くんが目の前に現れたんです

母親「潤が・・・。」


やばい、怪しすぎるか

でも、このまま押し通すしかない


透明「潤くんはお母さんが心配で、どうしても

   お母さんに伝えて欲しいことがあるらしくて・・・。」

母親「えっどういうことですか潤は何を


少し声が荒らげている

ここで取り繕うのは逆効果

直接ストレートで話してみるか


透明「お母さん・・・自分で人生を

   終わらせようとしていませんか


母親「えっ


母親の顔色がより真っ青になる


母親「ど、どうして・・・それを・・・。」


少しトーンダウンした・・・。


透明「やはり潤くんの言う通りなんですね

母親「・・・・・


この親子を救わなければ・・・。



          続く・・・。




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御霊喰らい・22

2022年06月07日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・22


私は潤くんの魂に導かれ、来た道を

戻るように進んでゆく・・・。


15分くらい経っただろうか

少し古いアパートのような建物が

見えてくる

潤くんの魂は、そこで止まる



透明「ここ

 潤「・・・はい・・・。」



表札には及川と書かれている・・・。

私は、扉の横にある呼び鈴を

鳴らしてみる



ピ~ンポ~ン



・・・・・返事が無い

当然かこんな夜遅くに訪問する

人なんてあまりいないもんなぁ



私はしばらく様子を見ながらもう一度

呼び鈴を押してみる
・・・。


ピ~ンポ~ン


少しの沈黙の後、扉が少し開く



母親「どちら様ですか

透明「夜分恐れ入ります

   私、潤くんと同じ会社で働いて

   おりました透明と申します


   仕事で近所まで来ましたので、

   潤くんにお線香だけでもあげさせて

   いただきたくて訪ねさせていただきました


母親「・・・・・・・・

   ・・・・ど、どうぞ・・・。」

透明「し、失礼いたします

   (訪ねた側の人間が言うのも何だが

   よく入れてくれたなぁ~

   やはり潤くんが言うように生に対して

   どうでも良くなっているのかもしれん)」

流石に占い師としていきなり訪ねるのは怪しすぎる

と思った私は、道すがら潤くんには勤めていた

会社のことなどを詳しく聞きつつ、先程のスーパーで

手土産を買い、用意周到で及川家を訪れることにした


お仏壇に備えるお菓子を手渡し、奥の部屋にある

潤くんの仏壇に手を合わせる・・・。

潤くんの仏壇の周りには、生前の潤くんの

写真や形見が沢山置かれている
・・・。

その横に布団が敷かれているところを見ると

母親はここで寝ているのかもしれない


パッと見たところ、2DKの家の中は

この部屋以外はかなり汚れている

片付けなどをする気力も無いのかもしれない

お母さんは一見しただけでも、気力も体力も薄く

栄養不足が顔に出ている




透明「(確かに潤くんが心配になるのも頷ける・・・。)」



お仏壇に手を合わせ終わると、お母さんが

お茶を入れてくれたので少し話すことに


さて、ここからが難しいぞ

上手く話を紡いで行かなければ
・・・。



         続く・・・。




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御霊喰らい・21

2022年06月05日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・21


透明「とにかくこれ以上はこちらに

   留まるのはオススメしない

   さっきのような化け物は一匹じゃない

   もし君がお母さんの所に留まり続ければ

   きっとまた君を狙って、化け物が来る

   可能性が高い
そうなれば一緒にいる

   お母さんも危険な目にあう可能性が高いんだ

   お母さんのことが心配なのはわかるけど

   今のままじゃ、どちらも不幸になってしまう

   今はお母さんを信じて、一度あの世に

   帰って、しっかりと修行をした後、

   君がお母さんを守る方が良いと思うんだ

男性「・・・・・駄目なんです・・・。」

透明「えっ

男性「母は・・・目を離すと自殺しようとするんです

透明「

男性「今まで何とか防ぐことができたのですが・・・。

   私は母に自ら命を絶って欲しくない

   側を離れることは・・・・できません


う~む事情が事情だけに感情移入してしまう

本当はこれ以上私が関わるのは違う気もするのだが、

御霊喰らいの件もある・・・さて、どうしたものか


男性「ううっ・・・母さん・・・


今まで色々な霊を視てきたが、これほど

悲しみを纏った魂を視たことが無い
・・・。

彼の今世での生活は、本当に大変で苦しいもの

だったのかもしれない・・・

母親からの愛情をいただき、大人になった

彼からすれば、やっと親孝行できる

ところまで来たと感じていたはずだ
・・・。

このままでは、自分が命を落としたことすら

罪意識になってしまうかもしれない
・・・。


透明「ふ~~~~っ わかった

   それじゃぁ~私が手伝ってあげるよ

男性「えっ

透明「いきなりお母さんと話すのは怪しさ満点だけど、

   お母さんに君の気持ちをきちんと伝えてあげる

   だからそれが終わったら、君はちゃんと

   帰るべき場所へ向かうと約束してくれるかな

男性「・・・・・母が自ら命を落とすことがないのであれば・・・

透明「OK約束だよ

   おっと、まだ名乗っていなかったね

   私は占い師の透明と言います

   君は

潤「及川 潤(おいかわ じゅん)と言います

透明「潤くんね

   それじゃぁ早速だけどお母さんの所に

   案内してくれるかい



左肩が疼くように痛む中、私は心優しい魂に導かれ

来た道を戻って行く
・・・。




            続く・・・。




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御霊喰らい・20

2022年06月03日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・20


光の球体は透明を取り巻くように回っている



透明「はぁ~・・・良かった

   ちゃんと解放されたみたいだね



幻想的な光景・・・その中のひとつの光が

透明に近づいてくる



透明「君は・・・。」

男性「先程はすみませんでした・・・それに今も・・・。」

透明「ああさっきブツかってきた

   気にしなくても良いよ

   どうせ、ここでやらなくても、

   仕事として回ってきた
ものだから

男性「

透明「それより何で、あんな所にいたの

   自分が魂だけの存在なのは

   気づいていたんでしょ


   守護霊様もお迎えに来ていただろうし・・・。」

男性「はい・・・実は・・・。」



男性には心残りがあったようだ・・・。

彼には女手一つで育ててくれた母親がおり、

なんとか学校も卒業し、良い就職先にも恵まれ

やっと母親を楽にさせてあげられると思っていた矢先、

仕事の現場で事故に巻き込まれてしまったらしい


葬儀では母親の泣き崩れた姿を見ていることしかできず

生きる希望を失った母を放っておけなく、

この世界に留まってしまっていたとのこと・・・。


母が毎日泣いている


その横で、何もできない自分に申し訳無さと

母親への心配から背中を擦るように母に触れる


その時、彼の手には少しだけ感触が戻ってくる

その能力に気づいた彼は、少しでも母を

護ってあげられないかと考え、

母の側を離れられなかった・・・。



透明「そっか・・・でもそれなら尚更

   何であんな所にいたの

男性「はい・・・私が母の側にいた時、

   突然、天井からさっきの怪物が顔を覗かせてきて

   母を守ろうとしたのですが、どうも化け物は

   母ではなく私を狙っていたように感じたので

   母の側から離すためにも、外へ飛び出したんです

透明「なるほど・・・そういうことか

男性「そのせいでアナタにまで迷惑をかけてしまいました

   本当に申し訳ありません

透明「だから、それは本当に大丈夫だよ


ここで彼が罪を感じてしまい、私がそれを

受け取ってしまえば、彼に業が増えてしまう


私はとにかく今回のことを気にしないように

気を回していた・・・。





           続く・・・。





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御霊喰らい・19

2022年06月01日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・19


ジリジリと間合いが詰まってゆく・・・。


ミミ「ググッ

透明「


御霊喰らいの身体が、先程よりも

小さくなっていることに気がつく



透明「こいつ身体の形変えられるのか


それに気づいた瞬間


御霊喰らいが先程とは比べ物にもならない

スピードで襲いかかってくる



透明「(複眼)」


今度は、呪言を動体視力に振り分け

最善の方法で御霊喰らいの攻撃をかわす



透明「あぶねぇ~~~っ

   (く~ぅこのままじゃ埒が明かない

   できればやりたくなかったが仕方がない・・・。)」


私は長期戦は不利と考え、最終手段に出る



透明「さて、そろそろ決着をつけようか



透明の目が赤く染まっていく・・・。



透明「(核は・・・あそこか)」


挑発された御霊喰らいが、その言葉に呼応し

突進してくる



ミミ「グパッ


半分しか開かなくなった口を大きく開き、

私の左肩に喰らいつく


透明「くっ


霊体の一部が吸われているのがわかる


透明「それは土産としてとっておけ

   じゃあな


そう言うと、弱点が顕になった御霊喰らいの

腹部分に呪言を纏った拳が突き刺さる



ミミ「ギイェ~~~ッ


先程まで勝ち誇っているように見えた

御霊喰らいが、地べたを転げ回る・・・。


透明「(左肩は・・・動かんか・・・)」


ミミちゃんが煙のように消えてゆくのを横目に

自分の身体の状態を確認する透明・・・。


一部とは言え、霊体を損傷した以上は

その部分は動かすことができなくなる


まあ、健康な身体なら数日で元に戻るが、

それまでは暫く不自由な状況が続くだろう・・・。


透明「(う~ん右にしておけば良かったかなぁ)」


そんなボーッと考え込んでいる透明の側に、

いくつもの光の球体が近づいてくる
・・・。



          続く・・・。



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御霊喰らい・18

2022年05月30日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・18


ミミ「ガァ


覚悟を決めたのか

ミミちゃんが猛烈な勢いで襲いかかってくる

ここからは超肉弾戦

とにかく早く、決定打を打ち込まなければ


透明「(左手ノウ右手カン)」


完全な戦闘態勢で迎え撃つ


ミミちゃんの突進を左に捌き、

横から左右の順番に呪言を叩き込む


ミミ「ゴガッ


御霊喰らいは大きく吹き飛ぶが、

すぐに身体をクネラせながら距離を取る


透明「こいつ、さっきの奴より丈夫だなぁ


今度は、私が間合いを詰める

新たに呪言を纏った右足で、御霊喰らいの

腹部に強い蹴りをめり込ませる


ブチッ


鈍い音がこだまする・・・。


御霊喰らいが大きく身体を動かしながら

苦しんでいる


しかし・・・・何故か透明も片膝を

地面につけていた
・・・。


透明「くっ

   (マジか思ったよりも反動がデカい

   さっきの音は、私の足の血管が何本か

   破裂した音かよ・・・まったく

   術技を使うのも命がけだよ・・・
。)」


呪言と言えど、その力は御仏の力の一端・・・。

人間の身体で使うには、負担がデカすぎる



透明「(ちっ普段からかなり鍛えているつもりで

   いたけど、まだまだ足りなかったわけだ

   御霊喰らいを一撃で仕留められなかったのは

   単純に力を行使する私の準備不足・・・。

   身体が悲鳴を上げていた分、力が完全に

   伝わらないということか
)」

ミミ「グググッ・・・ガアァアアア

透明「チッこいつ、気づいたみたいだな。」


戦闘において、相手と打ち合え打撃を与える力と

トドメを穿つ力は、全くの別物だ


単純に打ち合えるだけなら、体力の減らない

御霊喰らいの方が確実に有利となる・・・。


果たして勝負の行方は・・・



          続く・・・。



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御霊喰らい・17

2022年05月28日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・17


透明「さて、ミミちゃんはヒヨってるみたい

   だから、活きの良いコウちゃんから

   元の世界に送ってやるか



御霊喰らいは異界の化け物・・・。

こちらの世界で活動するために霊機体となり

姿を維持していると考えれば、この霊機体を

破壊すれば、御霊喰らいの核自体は

異界に帰る
と考えられる・・・。

正直、こんな危ない存在は、この世界で

滅する方がこの世的には都合が良いのだが、

異界で本体を滅しなければ、いつの日かまた

御霊喰らいとしてこちらに戻ってくるだろう


透明「まあ、当面の時間稼ぎにはなるか

コウ「キキーッキ、キキキーッ

透明「そう急かすなよ

   (仏装変換・・・左手にオン右手にバン

    オン・バザラダ・ド・バン
)」


左手から始まり体内を通り右手に集約する力は

人が発するそれとは全くの別ものとなる

幽機体と言えど、呪言は音の振動

擦り抜けることかなわず・・・。


透明の右手に仏を表す文字が浮かび上がり、

集まった光り輝く仏光を御霊喰らいの頭に

叩き込む


バッ  


あまり文章で詳しく書くと、お食事中の方には

よろしくなさそうなので割愛・・・。


左手に掴まれたコウちゃんが、黒い煙のように

霧散してゆく
・・・。


透明「さて・・・・・・だよねぇ~


コウちゃんを滅する直前に、ミミちゃんが

動いた
のは何となく感じていたのだが、やはり

コウちゃんを犠牲に逃げ出していたようだ・・・。



透明「まったく・・・・でも、甘い

   (左足にオン右足にソワカ

   オン・イダテイタ・モコテイタ・ソワカ
)」



透明の身体が弾けるように動き出す



ザザ~ッ

ミミ「グガッ

透明「あれあれどこにいくの


仏の力・・・見くびられては困ります


透明「お前からは、返してもらわなければ

   ならないもんがあるだろ


   逃さんよ



次回、思いもよらない事態が・・・。



        続く・・・。



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御霊喰らい・16

2022年05月26日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・16


ミミ「グガァ~~~ッ

コウ「キキーーーーッ


二体の御霊喰らいが一つの獲物目掛けて

襲ってくる


グシャッ


鈍い音がこだまする


ミミ「グギ~~ッ

コウ「キ、キ~ッ


何故か二体の御霊喰らいが悲鳴を上げている


透明「おい調子に乗るなよ

   餌役はここまで・・・

   今度はお前たちが
餌役だ

   喰らってやるから、覚悟しろよ



不敵に笑う透明の両手が淡く光っている

その手はミミズの開いた口の一部を握りつぶし

猿顔の首を締め上げている


透明「はぁ~・・・間に合って良かったよ

   許可も降りたし、もう好きにはさせねぇ

   この力を使うと、少し凶暴になる

   まあ、人を喰おうとしたんだ

   因果応報だと思って諦めな


ミミ「ギーーーーッ


ミミズの御霊喰らいが、距離を取る

しかし、3つに分かれていた口の一部は

閉じなくなっている
・・・。

コウモリの御霊喰らいは、未だ透明の握力から

抜け出せないでバタバタと暴れている




~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


二体の御霊喰らいが戦うの止め、

餌の取り合いに入る少し前


透明「(え~っと、これって・・・もしかして

   最悪のケースだったりする
)」


・・・許可する・・・


透明「


頭の中で、優しい言葉がこだまする


透明「ニヤリッ


すぐさま、印を組み立てる透明


透明「(我に宿りしは、御仏の御光なり

   右手にオン左手にカーン

   両足に中央に額に
)」


次々に戦闘に合わせた体躯を構築する


透明「(御仏の名を冠し、我、魔を滅す鉾とならん)」


呪禁仏装・術技の正式名称はここでは書けないが、

仏の名を関する真言と言霊を全身に纏い

己を一つの呪法とするこの方法は

召喚術が不得意な男性陣が血の滲む努力をして

会得したもの・・・御仏の加護の元、

力を振るうこの術技は、異界の存在とて、

相手を滅する上で許可をいただくことが

最低限の約束事
でもある


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~



透明「さてどちらからがお望みかな



反撃の狼煙が今上がる




          続く・・・。




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御霊喰らい・15

2022年05月24日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・15


ミミ「ギャギャ

コウ「キ~~~~~ッ


まるで特撮映画の怪獣同士の戦いだなぁ

な~んて、余裕ぶっこいている状態ではな~い



透明「(う~む・・・もしミミちゃんが勝った場合は

   さっきの攻撃がまた繰り返される・・・。

   コウちゃんが勝てば、空から攻撃される可能性が

   高いから、かなりこちらに不利じゃないか)」


餌の立場からして、どちらに喰われたいか

じゃなくて

どちらが相手をし易いかを考える透明先生


透明「(・・・形勢はコウちゃんの方が有利に見えるけど、

   ミミちゃんの方が大きいから、隙きをつけば

   一撃でコウちゃんがやられる可能性もあるなぁ

   私としては、どちらも共倒れが望ましいのだが・・・。)」


後から考えれば、何であの時逃げなかったのか

一度引いて、体制を立て直すこともできたのに

何故かこの時はそういった考えに至らなかった


数分の時間が流れ


透明「(あ、あれ戦うのやめちゃった・・・。)」


二体の御霊喰らいは、決着を待たずに間合いを広げる


透明「(え~っと・・・これって・・・。

   もしかして最悪のケースだったりする
)」


最悪のケース・・・それは、二体ともが我先に

餌を奪おうと襲ってくるケース
・・・。


透明「


二体の御霊喰らいが堰を切ったように

襲いかかってくる



ミミズの御霊喰らいは、大口を開け左側から

コウモリの御霊喰らいは、鋭い爪を立て右上空から

逃げ場は・・・・無い


グシャッ


嫌な音だけが、闇夜にこだましていた・・・。



        続く・・・。




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御霊喰らい・14

2022年05月22日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・14


ぱらぱらっ・・・


私の頭の上から何か細かい小石のようなものが

落ちてくる


透明「う、嘘だろ


先程の攻撃を避けた先にあった壁の上に

何かがいる


透明「おいおい


絶望的な光景が広がる・・・。


壁の上には、巨大なコウモリのような身体に

猿のような頭をもった奇怪な生き物
がいる


師匠からは、大量発生する時期があるとは

聞かされていたが、こんなに近くに

もう一体とか聞いてないんですけど


(ここからは、紛らわしくなるので、

最初の御霊喰らいをミミズのミミちゃん

コウモリの身体の御霊喰らいをコウちゃんとします

って何でお茶目な名前つけてんだ~~~~っ)


コウ「キ~~~~~~ッ


頭を劈くような高い音域の叫び声に

一瞬、身体が硬直する


ミミ「ギギギ~~~~ッ


透明「


あれこいつら・・・・。


物凄い不快な声が何度も交差する


透明「(もしかして、会話しているのか

   お互いを威嚇しているようにも見える
。)」


お互いの鳴き声が重なった瞬間

コウちゃんがミミちゃんを上から

抑え込むように乗りかかる

ミミちゃんも負けじと大口をあけて

コウちゃんの身体を噛じろうとモガイている


透明「(た、助かった・・・いやいや

   これどう見ても、ただの餌の取り合いだよね

   はぁ~・・・餌認定される日が来るなんて

   思いもよらんかったよ・・・)」


仲間同士の争いを横目に、私はこれから起こる

色々な可能性に頭をフル回転させていた



           続く・・・。




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御霊喰らい・13

2022年05月20日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・13


透明「(許可は・・・まだか・・・。)」


ほんの数分だと思うが時間の流れが遅く感じる


御霊喰らいは、間合いをはかりながら

徐々に近づこうとしている

私も、いつでも対応できる間合いを

詰めさせないようにジリジリと動き続ける


御霊喰らい「ぐぐぐぐっ・・・ばがぁ~


一瞬の出来事

大口を開けて地を這うようにウネウネと

物凄いスピードで御霊喰らいが進んでくる



透明「くっ

   (その巨体で足元狙うとか

   右いや左か

   空はマズイ飛んだところを

   下から狙われる
)」


咄嗟のの判断で左に身体をずらし、

御霊喰らいの突進を何とかかわす

御霊喰らいは私が右に動くと予想していたのか

若干、右寄りに身体を反転させていた


私はその隙きをつき、もう一度距離をとる


透明「ドキドキドキドキ

   (あぶねぇ~~~~~~っ

   右に避けていたら喰われてたぞ~~~~


   ううっサッカーのゴールキーパーじゃあるまいし、

   こんな読み合い、いつまでも持たない・・・。)」


御霊喰らい「ぐぐぐっ・・・。」


流石にあちらさんも、それくらい分かってるよね

もう一度飛び込んでくる姿勢を整え始めている


透明「(おいおい許可はまだか

   くっ一か八か、飛び込んできたところに

   拳を突き立ててみるか

   相手は幽機体・・・私に当たる瞬間は

   触れるはず)」


迎撃の姿勢を取る透明先生・・・。

それと同時に御霊喰らいが猛スピードで

飛び込んでくる


御霊喰らい「グパッ


大きな口がすぐ目の前に迫る

私は、拳に力を込める


透明「無理~~~~~っ


そう言うと、先程とは逆の方向へ飛び避ける透明


透明「はぁはぁはぁはぁ

   ・・・さ、流石に、無理ゲーだ


ヤバい雰囲気がドンドン立ち込めてゆく。

緊張が最高潮に高まったその時


透明「




           続く・・・。




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御霊喰らい・12

2022年05月18日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・12


透明「くっ


吹き飛ばされ、瞬時に体制を戻す透明だが

不利な状況は変わらない・・・。


透明「こいつ・・・様子見てるな


御霊喰らいは、ジリジリと近づきつつも

こちらが平然としていることに

警戒しているようにも視える・・・。


透明「(これ・・・ワンチャン逃げられるんじゃねぇ)」


先程の御霊喰らいのスピードを考えても

全力出せば振り切れる気がしたが、

逃げたら逃げたできっと後悔しそうなので

その考えはすぐに消す・・・。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


師匠「以上の2つの方法どちらかを選んで

   行使することが御霊喰らいを撃退できる

   方法
だから、覚えておくといいぞ

 昴「・・・・それって結構大変じゃないですか

 円「最初の方法は私の得意分野だから

   全然、楽勝ね

 昴「異世界の門を開いて追いやるのは

   確かに召喚術が得意な者には楽勝だけど

   男性陣は苦手な分野だよなぁ

 陣「うった、たしかに・・・。」

 怜「そうなると・・・残るは一つ・・・。」

師匠「まあ、そうなるな

   超肉弾戦頑張れ

 昴「うっまじか・・・。」

透明「・・・先生1つ質問していいですか

師匠「どうした

透明「御霊喰らいに喰われた魂って、どうなるんですか

師匠「う~む・・・これは実際はどうかはわからんが

   昔から言われているのは、魂としての意識を

   保ったまま、御霊喰らいの中で苦しんで

   生き続ける
と言われている・・・。」

 円「げっ

師匠「まあ、表現が正しいかはわからんが、

   生きたまま水中で息ができない状態が

   永遠に続くと考えた方が分かりやすい


   かもしれんなぁ

 陣「ううっ・・考えただけでも・・・

 怜「・・・地獄だね

瑠璃「こ、怖い・・・

透明「・・・・・・・。」

師匠「透明どうした

透明「喰われた人は、御霊喰らいを倒せば

   救われるんですか


師匠「くすっそうだと思うぞ

   囚われている檻が壊れれば、魂は開放される

   ただ、長い年月囚われてしまっていると

   もしかすると魂自体が御霊喰らいと

   同一化してしまうかもしれない
から

   その場合は難しいかもしれない・・・。」

透明「それでも御霊喰らいに喰われた人を救えるのなら

   異世界にそのまま送り返すより倒す方が

   良いんじゃないですか


師匠「透明らしい判断だな

 円「あんた、馬鹿じゃないの

   自分だって取り込まれる可能性があるじゃん

   そんなの阿呆のすること


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


透明「(アホで~す)」


構えを取ったまま、間合いをはかり続ける透明先生。

今のままでは完全に不利だが、上手く時間をかければ

許可がおりるはず


私は、いつ降りるかわからない許可を待ちながら

喰われた男性を早く助けてあげたい気持ちにかられ

焦っていた・・・。



          続く・・・。




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