狂乱の宝珠・8
真島「え~っと・・・あっそういえば
サファイアの指輪を買ってもらいました」
透明「それだ~~~っ」
タイ「」
真島「」
透明「す、すみません取り乱しちゃって
と、ところで、その指輪
見せていただくことできますか」
真島「は、はい」
真島さんは、今居るリビングの端にあるタンスを
開け始めた・・・。
透明「(たははっ、どおりでわからなかったワケだ
灯台もと暗しとはこのことか)」
真島さんの行動に気をとられていたため
リビングは探りを入れることはしていなかった
私は改めて部屋の中の気質を読み取りはじめる
透明「な、なんで気がつかなかったんだ」
あまりにも禍々しい気が漂っている
その流れは確実にタンスの中から出ていることが
視てとれた
透明「タイさんちょっと離れていた方がいいよ」
タイ「」
透明「多分、実際にみてしまったら、影響されることは
間違いない」
タイ「そ、そんなにか」
透明「少なくとも、そこの台所あたりまで下がっておいて」
タイ「わ、わかった」
タイさんは、そそくさと台所へ・・・
真島「お待たせしましたこれです」
透明「・・・間違いないですね」
真島「」
透明「これ、呪われています」
真島「えっ」
透明「いや呪いという生半可なモノじゃない
これは、霹(へき)です」
真島「へき」
透明「霹というのは、呪いとされるモノの中でも
自然がもたらした呪(しゅ)です
通常、呪いと呼ばれるモノは人が起こしたり
想いや念で構成されているものが大半なのですが、
希に、自然の産物で起こる呪いがあります
この霹による呪いは、通常の呪いとされるものの
約10倍近い即効性があるものです
・・・ひとつ聞いても良いですか」
真島「は、はい」
透明「旦那様は、この指輪をどこで手に入れたんでしょう」
真島「た、確か、古美術商から買った、由緒正しい
ものって言っていました」
透明「なるほど・・・。」
確かに、あり得る話だ・・・。
人から人へ渡ってきたこの指輪は、色々な人を巻き込み
最後に古美術商におろされたのだろう・・・。
通常、古美術商なんかは、これを商品としているから
所有者とは見なされないだろうけど、多分ここまで強い
ものだと古美術商の人もただではすまなかっただろうに
この世の中には不思議な自然物が存在する
特に、人にあだなすものを霹と呼び、昔から恐れられていた
皆さんも聞いたことがあるかもしれないが、所持した人たちが
次々と非業の死をとげたホープ・ダイアモンド
王宮さえも破滅に追い込んだオルロフ・ダイアモンド(ムガールの星)
これらの宝石は霹と想定できる
もちろん、古いものだけではない
新しい宝石や自然物の中にもこの霹となるものは
今なお存在する
私が先ほど、今回のことに気づいたのは、
私が学生時代に同じようなことで師匠と奮闘した
ことがあったからだった・・・。
その経験がなければ、今頃は原因すら掴めて
いなかったかもしれない
それだけ、このようなケースは原因を特定することが
難しいものなのです
さ~て、ここからが本番
しっかり気を引き締めなくっちゃ
続く・・・。
想いや念から生まれてしまった呪いのお話は
鑑定ファイル15(パルちゃん) 呪いの壺
ポチしてくれると励みになります
応援よろしくお願いします
↓ ↓
にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所ポチッとよろしくお願いします
真島「え~っと・・・あっそういえば
サファイアの指輪を買ってもらいました」
透明「それだ~~~っ」
タイ「」
真島「」
透明「す、すみません取り乱しちゃって
と、ところで、その指輪
見せていただくことできますか」
真島「は、はい」
真島さんは、今居るリビングの端にあるタンスを
開け始めた・・・。
透明「(たははっ、どおりでわからなかったワケだ
灯台もと暗しとはこのことか)」
真島さんの行動に気をとられていたため
リビングは探りを入れることはしていなかった
私は改めて部屋の中の気質を読み取りはじめる
透明「な、なんで気がつかなかったんだ」
あまりにも禍々しい気が漂っている
その流れは確実にタンスの中から出ていることが
視てとれた
透明「タイさんちょっと離れていた方がいいよ」
タイ「」
透明「多分、実際にみてしまったら、影響されることは
間違いない」
タイ「そ、そんなにか」
透明「少なくとも、そこの台所あたりまで下がっておいて」
タイ「わ、わかった」
タイさんは、そそくさと台所へ・・・
真島「お待たせしましたこれです」
透明「・・・間違いないですね」
真島「」
透明「これ、呪われています」
真島「えっ」
透明「いや呪いという生半可なモノじゃない
これは、霹(へき)です」
真島「へき」
透明「霹というのは、呪いとされるモノの中でも
自然がもたらした呪(しゅ)です
通常、呪いと呼ばれるモノは人が起こしたり
想いや念で構成されているものが大半なのですが、
希に、自然の産物で起こる呪いがあります
この霹による呪いは、通常の呪いとされるものの
約10倍近い即効性があるものです
・・・ひとつ聞いても良いですか」
真島「は、はい」
透明「旦那様は、この指輪をどこで手に入れたんでしょう」
真島「た、確か、古美術商から買った、由緒正しい
ものって言っていました」
透明「なるほど・・・。」
確かに、あり得る話だ・・・。
人から人へ渡ってきたこの指輪は、色々な人を巻き込み
最後に古美術商におろされたのだろう・・・。
通常、古美術商なんかは、これを商品としているから
所有者とは見なされないだろうけど、多分ここまで強い
ものだと古美術商の人もただではすまなかっただろうに
この世の中には不思議な自然物が存在する
特に、人にあだなすものを霹と呼び、昔から恐れられていた
皆さんも聞いたことがあるかもしれないが、所持した人たちが
次々と非業の死をとげたホープ・ダイアモンド
王宮さえも破滅に追い込んだオルロフ・ダイアモンド(ムガールの星)
これらの宝石は霹と想定できる
もちろん、古いものだけではない
新しい宝石や自然物の中にもこの霹となるものは
今なお存在する
私が先ほど、今回のことに気づいたのは、
私が学生時代に同じようなことで師匠と奮闘した
ことがあったからだった・・・。
その経験がなければ、今頃は原因すら掴めて
いなかったかもしれない
それだけ、このようなケースは原因を特定することが
難しいものなのです
さ~て、ここからが本番
しっかり気を引き締めなくっちゃ
続く・・・。
想いや念から生まれてしまった呪いのお話は
鑑定ファイル15(パルちゃん) 呪いの壺
ポチしてくれると励みになります
応援よろしくお願いします
↓ ↓
にほんブログ村ランキング
↑ ↑
応援ボタン2箇所ポチッとよろしくお願いします