全開 ダメ~~~ンズ ・20
透明「さてと、次は懺悔かな」
加苅「ざ、懺悔ですか」
透明「うん加苅さんは、結果的に業が深かった
から、情状酌量がつかないわけだよね
から、情状酌量がつかないわけだよね
ということは、自分の中にも思い当たる
事柄はあるんじゃないのかな」
加苅「うっ・・・そういわれると・・・」
透明「もちろん、今から今までしてきたことを
全て懺悔しろとは言わない
ただ、自分自身が自分を謀り、相手を謀った
あるいは、謀ったのではないかと思う
ことくらいは、思い出せるんじゃないかな
このやり方は、本来は人間の時に行って
おくと良いのだけど、人生を振り返るときに、
おくと良いのだけど、人生を振り返るときに、
懺悔表というモノを作って、書いておくことで、
己の未熟さや罪の重さを量ることができるから、
徳を積む為にも有効な方法になる
でも、加苅さんの場合、ノートを今から作れないから、
核心部分だけを懺悔して欲しいんだ」
加苅「ううっ・・・でも、どうやって・・・。」
透明「それじゃぁ、私が質問するから、真実だけを答えて
くれるかな」
加苅「わ、わかりました」
透明「それじゃぁ、最初に今まで人を謀ったと思うことは
あるかな」
あるかな」
加苅「そ、それは・・・はい・・・」
透明「加苅さん私は、あくまでも中立だから、
包み隠さず話していいからね」
加苅「は、はい・・・沢山あります・・・」
沢山あるんだ
透明「それじゃぁ、その謀った結果はどうだった
結果的に問題が無く、良くなったことと
結果的に悪くでたこと
どちらが多かったかな」
加苅「う~ん・・・半々かな」
透明「でも、加苅さんは、その人を謀ったかもしれないと
想っていたんだよね」
加苅「は、はい・・・でも、多分・・・結果が良かったから、
良いかなぁ~と思っていたと思います」
透明「なるほどそれじゃぁ、結果が悪かったときは、
どう思った」
加苅「・・・正直、失敗したと思いました・・・。
でも、それは相手がちゃんとしていなかったから
だと、相手にも自分にも言い聞かせていました・・・」
透明「でも、罪の意識はあったんだよね」
加苅「は、はい・・・正直、確信はないことばかりでした
でも、上手く行くこともあったので、やはり私には
人を導く才能があると信じていました・・・いや、
信じ込ませようとしていただけかもしれないです」
透明「そうですか」
加苅「あの~っ」
透明「はい」
加苅「せ、先生は・・・ご自身が人を救う為に、この仕事を
されているんですよね
されているんですよね
それは、自分の力が修行とかで、確固たる力だと
知っているからですか」
知っているからですか」
透明「ううん違うよ」
加苅「」
透明「私は、自分が人を救うなんて大それたことは、
一度も考えてないよ」
一度も考えてないよ」
加苅「えっ」
透明「私は、救われる為のお手伝いができればと
思っているだけだよ」
加苅「で、でも」
透明「さっきも、見たでしょ」
加苅「」
透明「和重くんは、自分自身で先の展望を導いて
見せたよね
それは、あくまでも自分の力で考えで勝ち得た
結果なんだよ
私は、そんな人たちの糧でありたいと想っている
私の知識や、経験、能力は、あくまでも求める人が
それに触れ、人生をより良く生きる為の智慧として
糧とし、学びとなり、自らの力で幸せを勝ち得る
指針であれば良いと考えているだけなんだ
それに触れ、人生をより良く生きる為の智慧として
糧とし、学びとなり、自らの力で幸せを勝ち得る
指針であれば良いと考えているだけなんだ
まあ、付け加えて言うならば、私はそのことでご飯が
美味しく食べられているから、少し申し訳ないと
思う気持ちもあるのだけどね」
加苅「そ、そんな・・・。」
透明「加苅さんと私は違うから、別に加苅さんの考えが
間違えているとは言わないけど、加苅さんが
自分や人を謀っていた意識があるのであれば、
そこには賛同できない
そこには賛同できない
ただ、ひとつ教えてくれるかな
加苅さんは、人を導き何を得たの何を得たかったの」
加苅「そ、それは・・・」
続く ・・・。
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