千世の大神 (ちせのおおかみ) ・24
千世の大神は、喜び勇んでいる
透明「千世の大神様、早速ではございますが
お願いがございます」
千世「わかっておる
この社殿の穢れを一層してやろう
この社殿の穢れを一層してやろう
ふ~っ す~~~~~~っ 」
そう言うと、大神が一息に穢れを吸い込んでゆく
なんて光景だ
流石に神の所行・・・一瞬にして穢れが消えてゆく
千世「ぷはぁ~いや~喰ろた喰ろた~ 」
流奈「千世の大神様ありがとうございます」
千世「なんのなんのお安い御用じゃ 」
見事に社殿から社殿の周囲にある穢れは
無くなっている
これで、今回のお役目も
「ブワ~~~ッ 」
突然結界の根本から何かが吹き出す
透明「け、穢れが」
流奈「」
とてつもない量の穢れが辺りを包み込んでゆく・・・。
透明「くっやはり、結界が壊れているのか」
流奈「千世の大神様どうか、結界の修復を」
千世「う~~~~ん・・・それはできん 」
透明「えっ」
流奈「な、何故ですか」
千世「すまんが、この結界を創ったのは儂では無いのでな 」
透明「えっええ~~~っ 」
流奈「そ、それでは、一体・・・。」
千世「ほれそこに封じられとるもんが、創ったのじゃよ 」
透明「」
流奈「」
結界の中に・・・影
ま、まさか
透明「大神様も、もしかして、大神様は
この封じられたものを監視するために」
千世「そうじゃ
まあ、最初は此奴が社殿の主神として
奉られていたのだがな・・・ 。」
まあ、最初は此奴が社殿の主神として
奉られていたのだがな・・・ 。」
流奈「」
透明「・・・穢れ落ち・・・。」
千世「うむ穢れ落ちの荒神(こうじん)の一人じゃ
正直、此奴を何とかせにゃならんのだが、
此奴とは古くからの付き合いでなぁ~
喰らうには忍びないでな・・・ 。」
正直、此奴を何とかせにゃならんのだが、
此奴とは古くからの付き合いでなぁ~
喰らうには忍びないでな・・・ 。」
流奈「そうだったのですね・・・」
透明「しかし、この状況・・・一体どうすれば」
千世「話してみるか 」
透明「えっ」
千世「おぬしなら、刃引きできるかもしれんぞ 」
透明「・・・・・わかりました
お願いしてもよろしいですか」
流奈「と、透明」
千世「よし、良い覚悟じゃ 」
そう言うと、千世の大神は結界の中へ・・・。
次回、穢れ落ちと刃引きについてです
続く ・・・。
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