占い師の日記

お客さんの鑑定の話や業界の裏話などを紹介♪
風水/パワースポット/富学占などお役立ち情報も(^O^)/

巨眼の怪・7

2022年06月29日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
巨眼の怪


私は話を、巨大な目玉に戻す


透明「あのヤスさんその目玉がいたのは

   どこだったんですか

ヤス「あいつは、俺の山の麓にある池の周りに

   住み着いていたみたいでなぁ


   一週間前くれぇ~に、家にけえる途中で

   目が合っちまったんだよ

   それからは一日置きに俺を襲いに来やがる

   俺じゃぁ~対処できそうになかったからよ、

   嫌だったがタイに相談したんだ

透明「山の麓の池ですか・・・ヤスさんから見て

   そいつは何だと思いますか

ヤス「う~ん・・・俺は見たことがねぇ~が

   妖怪ではなさそうだった・・・多分ああいうのが

   悪魔って言うんじゃねぇ~かなぁ~

透明「悪魔・・・なるほど・・・。」

タイ「おめぇ~病院に3日くれぇ~いるって

   ことだよなぁその間、病院に

   そいつは現れなかったんか


ヤス「ああこの病院には現れてねぇなぁ~

   ただ、いつ来るか分かんねぇ~から

   早くここから出て~んだよ

   あいつは、所定の位置にいねぇ俺を

   探しているだけで、見つかりゃ~

   ここの人間全てに迷惑がかかるかも

   しれねぇ~からよ~


透明「なるほど・・・わかりました

ヤス「

透明「タイさんは、ヤスさんに付いていて

   私は、その池を調べてくるから

ヤス「おいあぶねぇ~ぞ

タイ「でぇ~じょうぶだ

   こいつを見くびんじゃぁねぇ~

   これでもかなり修羅場をくぐってるからなぁ~

   おめぇ~がどうにもならなかった輩なんて

   チョチョイのチョイだ

ヤス「何だと~

タイ「何だぁ~

透明「ストップストップ

   とにかく、様子を見に行くだけなので

   安心してください

   ただ、私がいなくなった後に、喧嘩とか

   大声とか出さないでくださいね

ヤス「ふん・・・わあったよ

タイ「おい、透明そいつ見つけたら

   消去してもいいからな

   その方が、情けねぇ~こいつも

   安心して暮らせる
からよぉ~

ヤス「こ、この~~~

タイ「何だやるか~

透明「言ったそばからいい加減にしろ


そんなこんなで病室を後にする透明先生・・・。


透明「(まずは、その池を調査してみるか・・・。)」



         続く・・・。



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巨眼の怪・6

2022年06月27日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
巨眼の怪


病院についた私たちは、受付で話を聞き、

手続きを済ませ、村長さんがいるという

3階の病室へ
・・・。


透明「んっ


3階に着いた時、何か大きな声が聞こえてくる


おい聞いてるのか
  
   俺はもう大丈夫だって言ってんだろうが~



罵声にも似た声がこだましている・・・。



看護師「静かにしてください

    他の患者さんもいるんですから

うるせぇ~っ俺の声が嫌なら

   さっさと退院させやがれ~



村長さんの病室に近づくにつれ、

聞こえる声がデカくなる


透明「(うわ~っ嫌な予感)」


病室の前に到着・・・。


タイ「おいヤスうるせぇ~ぞ

ヤス「何だ

   ・・・おめぇ~何しに来やがった

タイ「何しに来たじゃねぇ~

   連絡一つ寄こしもしねぇ~で、

   なんだそのザマァ~わ~

透明「(うわ~っ・・・サラウンド・・・

   タイさんがもう一人増えたんですけど~~)」

看護師「と、とにかく、静かにしてくださ~い~


阿鼻叫喚の地獄絵図

何故か私が看護師さんをなだめつつ平謝り

何とかその場を収めたのだが・・・。


タイ「まったく・・・何やってんだ

ヤス「うっせい仕方ないだろうがぁ~

タイ「なに~~~っ

ヤス「なにを~~~~っ

透明「ちょ、ちょっと、ストップ

タイ&ヤス「

透明「とにかく、落ち着いて

ヤス「おいタイこいつは

タイ「お前が呼んでくれって頼んだんだろうが

ヤス「・・・・ほぉ~あんたか~

透明「

ヤス「自己紹介がまだだったな

   俺は安吉(やすきち)っつうもんだ

   この村の村長をやってる

   お前さんタイんところの肝いりっていう

   ・・・確か透明だろ

透明「えっ私のことを知っているんですか

ヤス「知ってるも何も、こいつが事あるごとに

   しゃべってくるからよ

タイ「ば、馬鹿野郎何を

ヤス「いいじゃねぇか~

   ところで、俺の話、聞いて来てくれたんだろう

透明「はい

   なんでも巨大な目に襲われたとか・・・」

ヤス「そうだあいつはやべぇ~

   タイのとこに電話したその日に家ん中にいた

   俺を狙って、襲ってきやがった


   その時に、湯を沸かしていた火が

   新聞に引火
して、このザマよ

透明「・・・・そうだったんですね・・・。」

タイ「お前、よく無事だったなぁ

ヤス「まあ、死にものぐるいで逃げたからなぁ~

透明「・・・・。」



・・・何だろう・・・何かが・・・


         続く・・・。



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巨眼の怪・5

2022年06月25日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
巨眼の怪


山を降りた私たちは、急いで車に乗り込み

人が多そうな場所を探す・・・。


透明「しかし、どうなってるんだ

タイ「あいつが連絡してこなかったのは、

   もしかすると・・・

透明「大丈夫だよ

   まだ、そうと決まった訳じゃないし、

   その人、能力者なんでしょ

   危機管理能力は普通の人よりあるはずだから

   きっと無事だよ

   連絡がつかないのは、こんな事があって

   バタバタしているからじゃないかなぁ

タイ「・・・・・。」


泰蔵さんにしては、しおらしいなぁ

泰蔵さんにとって、その人は古くからの馴染み・・・。

もしかすると、かなり親しい友達なのかも

しれないなぁ・・・。


透明「あっタイさんあそこに人がいるよ

タイ「


私は、農作業をしているお婆さんを発見し

車を降りて近づくことに・・・。


透明「すみませ~ん

御婆「んっどっした

透明「あっ・・・

   少しお聞きしたいことがあるのですが

私も気が動転していたのだろう

霊を人と見間違えてしまった

御婆「何や

透明「あ、あの、この先の村長さんの家に寄ったんですが、

   火事か何かで燃え落ちていて・・・。

   何か知りませんか

御婆「おお~~おお~

   ヤスさんの知り合いか~

   こんたびは、大変やったねぇ~

透明「あっ知っているんですね

   その、村長さんは・・・・

御婆「ああ~っ

   この先の病院に入院しとったはずだ

   かなり酷い火傷をしたって言ってたっけなぁ~

透明「あ、ありがとうございます

   その病院は


とにかく、村長さんの無事は確認できた

私はお婆さんから病院の場所を聞き、

泰蔵さんの元へ・・・。

タイ「お、お前、誰と話してたんだ

透明「そんなことはどうでもいいから

   タイさん村長さんは無事だって

タイ「ほ、本当か

透明「ただ、酷い火傷を負ったらしくて、

   この先の病院に入院しているみたい

タイ「

透明「とにかく、その病院まで行ってみよう

タイ「お、おう


そう言うと、私は病院まで車を走らせる

泰蔵さんもさっきよりは安心した顔に戻ったみたいだ

とりあえず一安心

しばらく車を走らせると、向こうの方に建物が見える


透明「アレだな


私は病院の駐車場に車を止め受付へ・・・。


次回またもや、とんでもない光景が



          続く・・・。



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巨眼の怪・4

2022年06月23日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
巨眼の怪


山道を歩くこと15分・・・

やっと山頂付近まで歩を進めた


透明「・・・・・。」

タイ「べらんめえ~ばぁ~ろ~

   ちくしょうめ~~~



泰蔵さんの掛け声が、どうしてもチビ太

言っているようにしか聞こえるのは私だけ



通常ならこんなに時間はかからない程度の

小高い山だが、泰蔵さんの足に合わせて

歩いていた為、こちらとしては息も切れていない


透明「大丈夫

タイ「あ~~~んな、なんのこれしき

   なめんじゃねぇ~~~~



と言いながらも、かなり汗だくなしょぼくれ爺さん

途中おぶってやっても良かったのだが、

どう考えても怒られるだけなので、

見守ることに・・・。



透明「少し休憩する

タイ「ば、馬鹿言ってんじゃぁねぇ~

   もう少しで山頂じゃねぇ~か

   あと、ちょい、もうちょい・・・。」


やれやれ・・・


そんなこんなで山頂に到着

そこには驚くべき光景が


透明「んなっ

タイ「何だ透明

   ・・・な、なんじゃこりゃぁ~~


目の前には、黒く焼け焦げた建物


透明「か、火事

タイ「完全に燃え落ちてるじゃねぇ~か


眼の前の光景に呆然としていた二人だが、

突然、泰蔵さんが火事現場に足を向け、

私もそれに続く


透明「これは酷い・・・。」

タイ「あ、あいつは生きてるのか

透明「


確かに・・・この惨状の中、その人が残っていたなら・・・。

いやいや最悪は考えないでおこう


透明「とにかく、今は最悪は考えないで

   誰か村の人に聞き込みをしてみようよ

タイ「そ、そうだな


そう言うと、私たちは急いで下山することに・・・。


透明「(・・・・しかし、あの匂い・・・。)」





        続く・・・。



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巨眼の怪・3

2022年06月21日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
巨眼の怪


透明「巨大な目玉って・・・

タイ「俺も意味がわからんと言ったんだがよ

   そいつがここまで慌てるのが珍しくてな

   いつもは、飄々とした奴だからよう

透明「それで、それがいつの話

タイ「3日前

透明「もしかして、私のところに電話してきた

   ちょっと前にその人から話があったってこと

タイ「そうだが何かおかしか

透明「い、いやそういうわけじゃないけど・・・。」



この歳でどんだけ行動力あるんだよ

通常は、その話の真偽を見極めてから、

人を巻き込・・・ゴホン

依頼するものだろうに・・・

その人がよほど信頼できるのか

泰蔵さんがただ単に慌て者なのか

(まあ、後者とは思うが)

いかんせん巻き込まれる・・・もとい

依頼されるこっちのことも

少しは考えて欲しいよなぁ・・・


透明「それでそこから3日経ってるけど

   今その人は大丈夫なの

タイ「それがよう~連絡取れねぇ~んだよ

透明「えっそれじゃぁ~今日

   私達が行くことも知らないの

タイ「まあな

   だが、あいつから電話があった時に、

   対処できる人を紹介してくれって

   かなり懇願されたからよぉ

透明「・・・・・。

   何か、嫌な予感しかしないんですけど

タイ「こまけぇことは、現地についてからじゃねぇ~と

   わからんだろうが~


   お前は四の五の言わずにとっとと

   現地に向かえばいいんだよ~

透明「ムカッ

   私はまだ依頼受けたわけじゃないからね

   事情が事情だけについてはいくけど、

   状況把握しない限り動かないからね

タイ「ふん

透明「ふん


何だかんだで、現地に向かう自分が悲しい


そんなこんなで、その村へ到着

すげぇ~時間かかったんですけど~~~



透明「・・・・・何も無いね

タイ「お、おう

   本当に何もねぇ~とこだなぁ~


大自然の中、ポツネンと立ち尽くす

しょぼくれた爺と私
・・・・。


透明「村長さんの家はどこ

タイ「た、多分、この山の上じゃねぇか


目の前には小高い山の入り口がある・・・。

この先は車ではいけないようなので、

結局歩くことに・・・。


透明「途中でへばっても、オンブしないからね

タイ「な、なめんじゃねぇ~

   お前の世話になんかならん


そう言うとフンフンしながら

山に登り始める泰蔵さん・・・。


しかし、なんだろう

さっきから何かが纏わりついてくるような

変な感覚がある
・・・・。




         続く・・・。



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巨眼の怪・2

2022年06月19日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
巨眼の怪



そんなこんなで日曜日・・・

時刻は朝の8時半


透明「はぁ~~~っ

   休みなのに早起きとか無いわ~


ブツクサ言いながらもアクセスで

無理をさせているタイさんには

逆らえない私
・・・。


透明「タイさ~ん来たよ~

タイ「おうはぇ~じゃねぇ~か

   感心感心

透明「っんで今日は何

タイ「よし行くぞ

透明「ちょ、ちょっと待ってよ

   何も聞いてないんだけど

タイ「それは車の中で話す

   時間がねぇ~んだ

透明「はぁ~

   ちょ、ちょっとタイさん


なし崩しに車までタイさんを案内、

エンジンをかける透明先生・・・


透明「はぁ~っ・・・まぁ仕事だというのは

   覚悟していた
けど、行き先くらい

   先に教えておいてくれないかなぁ

タイ「お、おう察しがいいなぁ

   とりえ~ず、高速乗って長野山梨方面だ

透明「はぁそんなに距離ある場所なの

タイ「だから早く出たんじゃねぇ~か

   とにかく車走らせろ


一体、人を何だと思ってんだこの人は

まあ、泰蔵さんの慌てぶりを見ると、

急いだ方が良さそうなのはわかったので

しぶしぶ車を走らす・・・。


しばらくして高速道路に乗った辺りで

泰蔵さんを問いただす



透明「そろそろ話してくんないかなぁ~

   どんな仕事か知らんけど前もって

   準備しないといけないこともある
んだから

   ちゃんと説明してよ

タイ「う~~~~ん・・・実はなぁ~

   俺もよくわからんのだ

透明「はぁ~なにそれどういうこと

タイ「まあ、うちの古くからのお客でよ~

   ◯◯村の村長なんだが、

   こいつがもともと霊能師でよ

   そいつが突然襲われたらしいんだ

透明「襲われた何に熊(* ̄(エ) ̄*)

タイ「馬鹿やろう

   熊だったら、お前を連れて行く

   意味がわからんだろうが

透明「まあ、そうだよね

タイ「そいつが言うには、仕事帰りに

   巨大な目玉に襲われたって言うんだよ・・・。」

透明「目玉



巨大な目玉って、一体何なんだ




        続く・・・。




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巨眼の怪・1

2022年06月17日 08時00分00秒 | 鑑定133(へんてこ神主)-鑑定134(霊能村長さん)-鑑定135(真夏の怪談)
巨眼の怪



透明「はぁ~~~~っ

   いい天気だぁ~~~~



みなさ~んおはようございま~す

今日は車の中からお送りしていま~す


清々しいまでの快晴

見渡す限りの自然

奥には湖が見え、優しい風が頬を撫でる

時間を忘れそうな心地の良い環境の中

他の車も無い一本道を突き進む・・・



透明「はぁ~なんて幸せな時間なんだ~

   ・・・・ある一点を除いてだけど・・・。」


心地の良い日差し

見渡す限りの絶景

そして隣には、しょぼくれた爺さん


タイ「ぐがぁあああああああ~~っ

透明「あ~~~~もう

   台無しだ~~~~~~~っ


タイ「ぐがっ

   お、おう着いたか

透明「まだだよ

タイ「んっ・・・ぐがぁあああ~っ

透明「・・・・・。」



さて、話は3日前に戻り・・・。


「プルルルルルルッ


透明「んっタイさんもしもし

タイ「おう透明か

透明「どうしたの

タイ「お前、今度の日曜日空いてるか

透明「突然だなぁ~ まあ、その日は

   久しぶりに休みにしてるけど・・・。」

タイ「よしそれじゃぁ~朝9時に家に来い

   必ず車に乗ってこいよ

透明「は、はいな、なに突然

   ・・・タイさんえっタイさん

   ・・・・切りやがった~~~

   なんか、このパターン・・・

   嫌な予感しかしないんだが・・・。」



        続く・・・。



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御霊喰らい・26

2022年06月15日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・26


潤くんとお母さんが話し始めたタイミングを

見計らい、前もって潤くんの守護霊様に

呼びかけしておいた
のが幸いしたようだ

同調が切れると同時に守護霊様が潤くんの

手を取り、あの世に戻って行く潤くんを

確認することができた
・・・これで一安心


透明「はぁはぁ・・・すみません

   もう少し長く繋げられたら

   良かったのですが・・・

母親「・・・透明さん

   本当にありがとうございました


母親の顔に生気が戻っている


透明「想いは伝えられましたか

母親「はい

   透明さん・・・あなたは神様ですか

透明「キョトン・・・あははははっ

   そんな大それた者じゃないですよ

   ただ、本当に申し訳ありません

母親「えっ

透明「嘘をついていました

   私は潤くんの会社の先輩ではないんです

母親「えっそ、そうなんですか

透明「はい私は占い師の透明といいます

   今回色々とありまして、潤くんと

   知り合いになり、潤くんの想いを

   伝えるお手伝いをするために

   嘘までついてしまいました


   本当に申し訳ありませんでした

母親「いいえ・・・息子がわがままを言って

   嘘までつかせてしまい
、申し訳ないのは

   こちらの方です

透明「もう、大丈夫ですか

母親「はい・・・潤もあの世で頑張る

   って言っていましたから、私も潤に

   恥ずかしくないように生きてゆきます



もう大丈夫そうだな


この後、少し話をして母親の生きる意思を

しっかりと感じとった
私は、安心して家路につく


透明「はぁ~・・・疲れた~~~っ


足元フラフラ、右肩ズキズキの透明先生


透明「っん

   何か忘れているような

   ・・・ああああ~~~~っ


怒涛の出来事で、楽しみにしていた

買い物袋の中のカップ神様達


いなくなっていることに今気づく・・・。



透明「いや~~~~~っ



今日一の叫び声を夜の闇にこだまさせる

透明先生なのでした~
・・・




            完




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御霊喰らい・25

2022年06月13日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・25


母親「ど、どうして

   どうして潤がこれ以上苦しまなくちゃ

   ならないんですか


透明「お母さん少し落ち着きましょう

   少し説明が長くなりますが、聞いてくれますか


私は真剣な眼差しで母親の目を見る


母親「・・・すみません

   ・・・教えてください・・・。」


私は、修行を終えた者がどのようにあの世へ

導かれるのか今の潤くんは危うい状況だと

いうことなどを説明することに・・・。


母親というのは偉大だと思う

あれだけ取り乱していたにも関わらず、

我が子のピンチと聞くやいなや、冷静に

話を聞き入れてくれている・・・。


私はお母さんにも分かりやすいように話を進める


透明「ということです

   ですから、このままでは潤くんは・・・」

母親「・・・潤は・・・今、どこにいますか

透明「えっ

母親「透明さんには、今も潤が視えているんですよね

透明「ええ・・・私の左側に立っています


お母さんは、私の左側に膝を向けて座り直す


母親「私が今、潤に話しかけたら

   その言葉は潤に届きますか


透明「ええ届きます

   今も潤くんは聞いていますから


私も潤くんに向けて座り直す

大きく息を吸うお母さん・・・。


母親「・・・潤・・・ごめんね・・・

   お母さん、もう潤に心配かけないから

   自分から死のうなんてしないから

   だから
・・・ちゃんと行くべき場所へ

   いかないと・・・・


   少し寂しくなるけどお母さん

   ちゃんと生きて、ちゃんと死ぬから


   そうしたら、潤は迎えにきてくれる

   あの世でも一緒に暮らしてくれる

   お母さん、胸を張ってアナタに会えるように

   生きていくから、もう心配しないでいいからね


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・

   ・・・潤・・・潤・・・もう一度・・・

   会いたいよ~・・・潤・・・あの世で

   ・・・幸せになってね・・・


親子の目に涙がとめどなく溢れている

私はお母さんの背に移動し、そっと手をかざす


残り少なくなった気質で、私の視点と

お母さんの気質を同調させる



透明「(何とか保ってくれよ・・・)」


ふと顔を上げる母親・・・。


母親「

 潤「

母親「あああああっ・・・神様・・・

 潤「・・・おか・・・あさん

母親「潤~~っ

透明「たぶん、2、3分しか持ちません

   伝えたいことしっかりと伝えてください


二人は、想いのたけを必死に伝え合う

意識が飛びそうになるのを必死で押さえる私は

なるべく長く親子の時間を作ろうとすることに

全集中
で、親子の言葉を記憶に留めることすら

できなかったが、それはそれで良いと思っていた


透明「くっ・・・流石にもう・・・。」


もう途切れてしまうと感じた二人は・・・。



母親「・・・潤・・・元気でね

   お母さん・・・会いに行くからね

 潤「お母さんも元気で・・・絶対に幸せに

   ・・・俺がしてあげられなくて・・・

   ・・・ごめんね・・・・

母親「ううん・・・大丈夫・・・

   あなたが私の子でいてくれただけで

   お母さんは十分幸せだったから

   ・・・大丈夫・・・・・・・

   行ってらっしゃい

 潤「・・・・行ってきます・・・お母さん


気質の同調が途切れた・・・。



         続く・・・。





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御霊喰らい・24

2022年06月11日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・24


重い空気が流れる・・・。


母親「私はもう・・・生きていても

   楽しみも何も
・・・私にとって

   潤の成長だけが生きがいでした
・・・


涙がこぼれ落ちている・・・。


母親「潤がいなくなって、何度も死のうと

   したんです
・・・でも、何回死のうと

   しても上手く行きませんでした・・・

透明「お母さん・・・それは潤くんが

   邪魔をしていたんですよ


母親「えっ

透明「不思議なことが何度もあったでしょ

   首を吊ろうとすればロープが解けてしまう

   包丁を自分の当てようとすれば

   手がしびれて上手くいかない・・・。」

母親「


全て潤くんに聞きながら話す・・・。


透明「気休めに聞こえるかもしれませんが、

   潤くんはそんなこと望んでないんじゃ

   ないですか


母親「でも・・・でも、聞こえないんです

   見ることも叶わないんです・・・。

   潤がそこにいるような気がしても

   何も・・・だから、私が死ねば

   もう一度・・・もう一度だけ潤に

   会えるんじゃないかと思ったんです
・・・。」

透明「・・・・・。」


心が痛い・・・・今、母親の心の中には

潤くんともう一度会いたいという願いだけしか

無いのかもしれない


それを阻止しなければならない

・・・口から出る言葉が重くなる・・・。



透明「それは・・・お母さんが自ら命を絶てば

   かえって叶わなくなる
と思います

母親「えっ

透明「自殺というのは、自然な死ではないんです

   この行為をしてしまうと、潤くんとは

   同じ境界線上にいることはできなくなります


あまり難しい表現は逆効果か


透明「つまり自殺をしてしまうと、もう二度と

   潤くんとは会えなくなります

母親「そ、そんな・・・私はどうしたら・・・

透明「私は潤くんからのメッセージを伝える

   ことしかできませんが、潤くんは

   お母さんに生きて欲しいんです


母親「

透明「潤くんは、女手一つで育ててくれた

   お母さんに感謝しています

   大学を卒業させてもらい、仕事につき、

   やっとお母さんに親孝行できると思っていた

   矢先
・・・こんなことになってしまい、

   潤くん自身も悔しくて悲しくて申し訳ない

   気持ちでいっぱいだったようです

母親「そ、そんな・・・申し訳ないなんて・・・。

   私は潤が幸せでいてくれればそれで良かった・・・。

   それを見ていられるだけで幸せだった

   でも・・・今は・・・


言葉が見つからない・・・これ以上は言葉を紡いでも

苦しめるだけにしかならないかもしれない


透明「これは私の見立てでの話で申し訳ないのですが、

   1つ大切なことを伝えなければなりません

母親「

透明「お母さんのことが心配で、今でもここに

   留まっている潤くんは、このままでは

   成仏ができず、あの世で苦しむことになります

母親「


少し伝えづらいが、第三者として正直に話すしかない



          続く・・・。




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御霊喰らい・23

2022年06月09日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・23


母親「透明さんは、潤とは・・・

透明「同じ部署の先輩後輩というか、

   色々と仕事の相談を受けていました

母親「そうですか・・・その節は

   息子がお世話になりました
・・・。

   潤がいなくなってから、会社の方が

   訪ねてくるのは初めて
だったので

   少し驚きました・・・。」

透明「突然、すみません

   実は潤くんと仕事をしていたのは

   数ヶ月のことで、その後すぐに

   私が地方に転勤になってしまい、

   今回のことを聞いたのは最近だったもので

   本当に遅くなり申し訳ありませんでした

母親「そうだったのですね・・・本当に

   わざわざありがとうございます


設定難易度高すぎ

わからないことは隣にいる潤くんに聞きつつ、

会話を続ける透明先生・・・そろそろ確信に

近づけていかなければボロがでそうだ


透明「あの・・・。」


口火を切ろうとした時、お母さんの口から

意外な一言が



母親「潤は・・・潤はまだここにいる気がするんです

透明「えっ


虚をつかれ少し驚く・・・。


母親「変なことを言うようですが、何故か

   潤の気配を感じるんです

   ・・・でも、見えないんです

   何も聞こえないんです

   側にいてくれている気がするのに

   私には何も・・・。いつも側にいて

   くれたはずなのに・・・声が聞こえれば

   いつもそこにいたはずなのに
・・・今は

   何も見えない聞こえないんです

   ・・・私は、私は・・・。」


お母さんの目に涙が溢れ出す

この深い愛情で繋がった親子が不憫で

私の目頭も熱くなってしまう


透明「お母さん・・・。

   突然こんなことを言うと変かもしれませんが

   潤くんは今もここにいますよ

母親「えっ

透明「今日お訪ねしたのは、そのことも

   お伝えしたかったんです

母親「ど、どういう・・・。」



取っ掛かりはお母さんがくれて助かった

ここからは、とにかく真摯に向き合って

言葉を選ばなければ・・・。



透明「私はどういうわけかいわゆる霊感

   というのがありまして先日、

   潤くんが目の前に現れたんです

母親「潤が・・・。」


やばい、怪しすぎるか

でも、このまま押し通すしかない


透明「潤くんはお母さんが心配で、どうしても

   お母さんに伝えて欲しいことがあるらしくて・・・。」

母親「えっどういうことですか潤は何を


少し声が荒らげている

ここで取り繕うのは逆効果

直接ストレートで話してみるか


透明「お母さん・・・自分で人生を

   終わらせようとしていませんか


母親「えっ


母親の顔色がより真っ青になる


母親「ど、どうして・・・それを・・・。」


少しトーンダウンした・・・。


透明「やはり潤くんの言う通りなんですね

母親「・・・・・


この親子を救わなければ・・・。



          続く・・・。




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御霊喰らい・22

2022年06月07日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・22


私は潤くんの魂に導かれ、来た道を

戻るように進んでゆく・・・。


15分くらい経っただろうか

少し古いアパートのような建物が

見えてくる

潤くんの魂は、そこで止まる



透明「ここ

 潤「・・・はい・・・。」



表札には及川と書かれている・・・。

私は、扉の横にある呼び鈴を

鳴らしてみる



ピ~ンポ~ン



・・・・・返事が無い

当然かこんな夜遅くに訪問する

人なんてあまりいないもんなぁ



私はしばらく様子を見ながらもう一度

呼び鈴を押してみる
・・・。


ピ~ンポ~ン


少しの沈黙の後、扉が少し開く



母親「どちら様ですか

透明「夜分恐れ入ります

   私、潤くんと同じ会社で働いて

   おりました透明と申します


   仕事で近所まで来ましたので、

   潤くんにお線香だけでもあげさせて

   いただきたくて訪ねさせていただきました


母親「・・・・・・・・

   ・・・・ど、どうぞ・・・。」

透明「し、失礼いたします

   (訪ねた側の人間が言うのも何だが

   よく入れてくれたなぁ~

   やはり潤くんが言うように生に対して

   どうでも良くなっているのかもしれん)」

流石に占い師としていきなり訪ねるのは怪しすぎる

と思った私は、道すがら潤くんには勤めていた

会社のことなどを詳しく聞きつつ、先程のスーパーで

手土産を買い、用意周到で及川家を訪れることにした


お仏壇に備えるお菓子を手渡し、奥の部屋にある

潤くんの仏壇に手を合わせる・・・。

潤くんの仏壇の周りには、生前の潤くんの

写真や形見が沢山置かれている
・・・。

その横に布団が敷かれているところを見ると

母親はここで寝ているのかもしれない


パッと見たところ、2DKの家の中は

この部屋以外はかなり汚れている

片付けなどをする気力も無いのかもしれない

お母さんは一見しただけでも、気力も体力も薄く

栄養不足が顔に出ている




透明「(確かに潤くんが心配になるのも頷ける・・・。)」



お仏壇に手を合わせ終わると、お母さんが

お茶を入れてくれたので少し話すことに


さて、ここからが難しいぞ

上手く話を紡いで行かなければ
・・・。



         続く・・・。




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御霊喰らい・21

2022年06月05日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・21


透明「とにかくこれ以上はこちらに

   留まるのはオススメしない

   さっきのような化け物は一匹じゃない

   もし君がお母さんの所に留まり続ければ

   きっとまた君を狙って、化け物が来る

   可能性が高い
そうなれば一緒にいる

   お母さんも危険な目にあう可能性が高いんだ

   お母さんのことが心配なのはわかるけど

   今のままじゃ、どちらも不幸になってしまう

   今はお母さんを信じて、一度あの世に

   帰って、しっかりと修行をした後、

   君がお母さんを守る方が良いと思うんだ

男性「・・・・・駄目なんです・・・。」

透明「えっ

男性「母は・・・目を離すと自殺しようとするんです

透明「

男性「今まで何とか防ぐことができたのですが・・・。

   私は母に自ら命を絶って欲しくない

   側を離れることは・・・・できません


う~む事情が事情だけに感情移入してしまう

本当はこれ以上私が関わるのは違う気もするのだが、

御霊喰らいの件もある・・・さて、どうしたものか


男性「ううっ・・・母さん・・・


今まで色々な霊を視てきたが、これほど

悲しみを纏った魂を視たことが無い
・・・。

彼の今世での生活は、本当に大変で苦しいもの

だったのかもしれない・・・

母親からの愛情をいただき、大人になった

彼からすれば、やっと親孝行できる

ところまで来たと感じていたはずだ
・・・。

このままでは、自分が命を落としたことすら

罪意識になってしまうかもしれない
・・・。


透明「ふ~~~~っ わかった

   それじゃぁ~私が手伝ってあげるよ

男性「えっ

透明「いきなりお母さんと話すのは怪しさ満点だけど、

   お母さんに君の気持ちをきちんと伝えてあげる

   だからそれが終わったら、君はちゃんと

   帰るべき場所へ向かうと約束してくれるかな

男性「・・・・・母が自ら命を落とすことがないのであれば・・・

透明「OK約束だよ

   おっと、まだ名乗っていなかったね

   私は占い師の透明と言います

   君は

潤「及川 潤(おいかわ じゅん)と言います

透明「潤くんね

   それじゃぁ早速だけどお母さんの所に

   案内してくれるかい



左肩が疼くように痛む中、私は心優しい魂に導かれ

来た道を戻って行く
・・・。




            続く・・・。




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御霊喰らい・20

2022年06月03日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・20


光の球体は透明を取り巻くように回っている



透明「はぁ~・・・良かった

   ちゃんと解放されたみたいだね



幻想的な光景・・・その中のひとつの光が

透明に近づいてくる



透明「君は・・・。」

男性「先程はすみませんでした・・・それに今も・・・。」

透明「ああさっきブツかってきた

   気にしなくても良いよ

   どうせ、ここでやらなくても、

   仕事として回ってきた
ものだから

男性「

透明「それより何で、あんな所にいたの

   自分が魂だけの存在なのは

   気づいていたんでしょ


   守護霊様もお迎えに来ていただろうし・・・。」

男性「はい・・・実は・・・。」



男性には心残りがあったようだ・・・。

彼には女手一つで育ててくれた母親がおり、

なんとか学校も卒業し、良い就職先にも恵まれ

やっと母親を楽にさせてあげられると思っていた矢先、

仕事の現場で事故に巻き込まれてしまったらしい


葬儀では母親の泣き崩れた姿を見ていることしかできず

生きる希望を失った母を放っておけなく、

この世界に留まってしまっていたとのこと・・・。


母が毎日泣いている


その横で、何もできない自分に申し訳無さと

母親への心配から背中を擦るように母に触れる


その時、彼の手には少しだけ感触が戻ってくる

その能力に気づいた彼は、少しでも母を

護ってあげられないかと考え、

母の側を離れられなかった・・・。



透明「そっか・・・でもそれなら尚更

   何であんな所にいたの

男性「はい・・・私が母の側にいた時、

   突然、天井からさっきの怪物が顔を覗かせてきて

   母を守ろうとしたのですが、どうも化け物は

   母ではなく私を狙っていたように感じたので

   母の側から離すためにも、外へ飛び出したんです

透明「なるほど・・・そういうことか

男性「そのせいでアナタにまで迷惑をかけてしまいました

   本当に申し訳ありません

透明「だから、それは本当に大丈夫だよ


ここで彼が罪を感じてしまい、私がそれを

受け取ってしまえば、彼に業が増えてしまう


私はとにかく今回のことを気にしないように

気を回していた・・・。





           続く・・・。





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御霊喰らい・19

2022年06月01日 08時00分00秒 | 狭間の虚ろ
御霊喰らい・19


ジリジリと間合いが詰まってゆく・・・。


ミミ「ググッ

透明「


御霊喰らいの身体が、先程よりも

小さくなっていることに気がつく



透明「こいつ身体の形変えられるのか


それに気づいた瞬間


御霊喰らいが先程とは比べ物にもならない

スピードで襲いかかってくる



透明「(複眼)」


今度は、呪言を動体視力に振り分け

最善の方法で御霊喰らいの攻撃をかわす



透明「あぶねぇ~~~っ

   (く~ぅこのままじゃ埒が明かない

   できればやりたくなかったが仕方がない・・・。)」


私は長期戦は不利と考え、最終手段に出る



透明「さて、そろそろ決着をつけようか



透明の目が赤く染まっていく・・・。



透明「(核は・・・あそこか)」


挑発された御霊喰らいが、その言葉に呼応し

突進してくる



ミミ「グパッ


半分しか開かなくなった口を大きく開き、

私の左肩に喰らいつく


透明「くっ


霊体の一部が吸われているのがわかる


透明「それは土産としてとっておけ

   じゃあな


そう言うと、弱点が顕になった御霊喰らいの

腹部分に呪言を纏った拳が突き刺さる



ミミ「ギイェ~~~ッ


先程まで勝ち誇っているように見えた

御霊喰らいが、地べたを転げ回る・・・。


透明「(左肩は・・・動かんか・・・)」


ミミちゃんが煙のように消えてゆくのを横目に

自分の身体の状態を確認する透明・・・。


一部とは言え、霊体を損傷した以上は

その部分は動かすことができなくなる


まあ、健康な身体なら数日で元に戻るが、

それまでは暫く不自由な状況が続くだろう・・・。


透明「(う~ん右にしておけば良かったかなぁ)」


そんなボーッと考え込んでいる透明の側に、

いくつもの光の球体が近づいてくる
・・・。



          続く・・・。



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