見えないその手を掴むもの ・11
少し、脅しが過ぎたかな
霊達が次々と姿を表す・・・
厳ついオジサン・昭和初期頃の姿の女性
若い男性・片手の無い初老の男性・・・あれっ
これだけ
・・・・・おかしいなぁ~
まあ、いいか
透明「やっと、姿を見せてくれましたね」
オジ「何故、邪魔をする・・・。」
若男「そうだよ何でだ」
昭女「・・・」
老人「・・・お前さん、何者だ」
透明「はいはい一つづつ答えるから、慌てない
私は、占い師の透明です
それは、もう皆さんも理解しているでしょ
何故、邪魔をするのか
それは、あなた達が人の家に勝手に
住み込んでいるからです」
住み込んでいるからです」
オジ「」
昭女「わ、私たちは、勝手に住み着いた
訳じゃないですわ」
訳じゃないですわ」
透明「と、言うと」
若男「俺たち、ここに吸い寄せられて出られなく
なっただけだよ」
なっただけだよ」
透明「・・・やっぱり、さっきの御札か・・・」
老人「儂らも、出て行きたいんじゃ
だが、ここの主人は儂らに気づかん」
だが、ここの主人は儂らに気づかん」
透明「だからって、河崎さんに悪さするのは
違うんじゃないの」
若男「うっ・・・で、でも」
オジ「悪さなんて、しちゃぁ~いねぇ~よ」
老人「そりゃ~気づいてもらうために、
モノを落としたり、色々できることはしたが、
本人に直接、したくても、できんからな 」
モノを落としたり、色々できることはしたが、
本人に直接、したくても、できんからな 」
透明「」
昭女「それよりも、あなた達は、私達をどうする
おつもりなのですか」
おつもりなのですか」
透明「それは、あなた達次第だよ
それよりも、本人に直接できないって、
どういうこと
どういうこと
河崎さんは、金縛りにあっていたりしている
と言っていたけど」
若男「金縛りは、知らないよ
名前を特定すれば身体を動けなくすることは
教えてもらったけど、ここの奥さんには、
使えないから、俺達じゃない」
名前を特定すれば身体を動けなくすることは
教えてもらったけど、ここの奥さんには、
使えないから、俺達じゃない」
透明「・・・ちなみに、金縛りの方法を教えてくれた
のは誰」
霊達が、一斉に初老の男性を指差す・・・
透明「どういうこと?」
老人「うっ・・・わしは、こう視えて、結構長い間
この状態でいたからの
色々な、ヤツに教えてもらっただけじゃよ」
この状態でいたからの
色々な、ヤツに教えてもらっただけじゃよ」
こう視えてって・・・でも、まあ、あの程度の拘束力じゃ
その通りなんだろうけど・・・。
透明「まあ、それはわかったけど、やり方を知っていて
河崎さんに使えないって、どういう意味」
オジ「それは・・・。」
昭女「あの子が、邪魔をするからよ」
透明「」
瑠璃「淳也くん」
さっきまで、青い顔をして防寒していた瑠璃が
割って入る・・・。
瑠璃「あの子って淳也くんのことでしょ」
透明「はぁ~・・・やっちゃったよ・・・」
瑠璃「へっあっ」
オジ「ほぉ~あいつ、淳也っていうのか・・・。」
昭女「くくくっ ・・・。」
若男「そうか・・・淳也か ・・・。」
老人「お嬢さん・・・ありがとうな 」
霊の世界でも、生前の名前には拘束力がある
霊達は、急に部屋から飛び出そうと動き出す・・・。
「バチッ 」
オジ「うおっ 」
昭女「きゃっ 」
若男「な、なに」
老人「こ、これは」
透明「はいは~い
みなさ~ん、話はまだ終わってないですよ~
皆さんは、私の許可なく、この部屋から
出ることはできないので、戻ってきてくださいね」
出ることはできないので、戻ってきてくださいね」
オジ「くっ」
若男「こ、このぉ~ 」
昭女「こ、こいつ 」
老人「ま、まて下手に逆らうな」
オジ「し、しかし・・・。」
老人「あやつは、只者じゃない
今は、あやつの指示に従う方が良い・・・。」
今は、あやつの指示に従う方が良い・・・。」
昭女「くっ・・・くやしい~っ」
な~んか、相談しているけど、丸聞こえなんですけど・・・
瑠璃「透明・・・ごめんなさい・・・」
透明「・・・・・」
私は、瑠璃の頭をポンと叩き、霊達に詰め寄る・・・。
次回、以外な展開に・・・。
続く ・・・。
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