異能者審問会議 ・13
谷津根「ふ~っ・・・透明
お前の口上はわかった
だが、我らの信仰に対しての言葉・・・。
安くは無いぞ」
透明「わかっていますそれでも、吉備さんを
救いたい理由があるんです」
罪は人が犯すモノ
しかし、罪を全て悪とするならば、虫を殺し
嘘をつき、自己の利益を優先させ人の気持ちを
傷つける行為ですら罪となる
嘘をつき、自己の利益を優先させ人の気持ちを
傷つける行為ですら罪となる
そう考えると、どんな聖者でも賢者でも
罪を犯したことがない人はいなくなってしまう
故に人間に善は無い
となってしまうから恐ろしい
しかし、罪を犯してなお善として更正する方法はある
それは一度、罪と人を分けて考えること
人を見(ひとをみ)罪を覧(つみをみ)そして一番大切なこと、
理を観る(ことわりをみる)
罪の重さをはかるには、この三観(さんみ)が必要
理は理由であり、そこにある感情により何を感じ
何がみえるのか
何がみえるのか
そこに、更正という道が見えて初めて人は罪を償う
ことが出来るとも言われている・・・。
まあ、なかなか極端で、難しいことですが
(ちなみに、観音様は三観をもって心の音を聞くことが
できるからこそ観音様なのです)
できるからこそ観音様なのです)
谷津根「ほ~うどんな理だ」
私はチラリと吉備さんを見て、話を続ける・・・。
透明「皆さんには、異能という能力があります
その力を使って、もう一度吉備さんを
よ~く視てあげてください
吉備さんは、悪事を進んで出来る人に視えますか」
谷津根「・・・・・。」
「・・・・・。」「・・・・・。」
透明「吉備さんの今回のことは、吉備さんが警察を
辞めることになった理由に関係してきます
辞めることになった理由に関係してきます
吉備さんは警官時代、窃盗の罪で、ある男性を
捕まえました
捕まえました
その男性は、見るからにボロボロの服を着ていて
スーパー帰りの主婦のカバンから財布を抜き取った
らしいのですが、その際に、主婦が横転し
軽い怪我をしたのです・・・
吉備さんは、口を割らないその男性に自分の能力を使い、
自白を促しました・・・。
自白を促しました・・・。
彼から出た言葉は、一言
娘にご飯を食べさせてあげたかった ・・・。
その言葉を聞いた吉備さんは、動揺を隠せませんでした
しかし、罪は罪裁かれなくてはならない
だが、この父親を罪に問えば、残された娘は
吉備さんは、迷いましたが、罪は罪として逮捕
父親は、職場が倒産したことで、就職ができなかったらしく、
母親も他界し、男手ひとつで娘を育てていたらしい
そんな彼をみて、その父親の罪が少しでも軽くなるように、
吉備さん自身が情状酌量を上司に訴えたが、
聞き届けられず娘も施設へ預けられることとなったのです
しかし、数日後・・・。
気になった吉備さんは、施設に預けられたその子の
様子を見にいった際に、その子が周りの子供達から暴行を
受けているのを発見
受けているのを発見
すぐに、仲裁に入ったが、そこには施設の大人の姿まで
あったのです・・・。
吉備さんは、施設の職員に話を聞くと
この子が来てから、施設でモノが無くなる事件が多発している
周りの子供達も、その娘がやったと言っていた
子供達は、その娘に自白させるために、過剰になってしまった
だけだという・・・。
だけだという・・・。
吉備さんは、何故彼女だと断定できるんだ
と責め立てたが、返ってきた言葉は・・・。
だって、犯罪者の娘だから
その言葉を聞いたとき、吉備さんは、何が善で何が悪なのか
心の底からわからなくなったそうです・・・
その後、吉備さんは、この子の父親が刑期を終える1年半の間
父親に了承を得て、娘を預かることにする
父親は、涙を流しながら、吉備さんに御礼を言いっていた
しかし、そのことが裏目にで、警察を自主退職させられ
生活に困りながらも、父親との約束を果たそうと
バイトなどをしながらヤリクリしていた・・・。
そんな生活も長くは続かず・・・」
谷津根「今回のことにつながったと」
透明「はい」
谷津根「今の話は、本当か吉備」
吉備「・・・・ああ・・・」
谷津根「では、何故、御山のモノを盗もうとした」
透明「吉備さんは、今回、被害にあわれたお坊さんに
こう言って操作したそうです」
「何か、価値のあるモノをひとつ持ってきてくれないか
あなたに迷惑のかからない程度のモノで、無くなっても
騒ぎにならない程度のものでいいから」
あなたに迷惑のかからない程度のモノで、無くなっても
騒ぎにならない程度のものでいいから」
吉備「・・・・。」
透明「吉備さんは、そのお坊さんを通じて、何が運ばれて
くるかは、知らなかった
そして、何故、仏閣から盗もうかと考えたか
簡単なことです
仏様は、困っている人を救ってくれる
そう思ったからですよ」
谷津根「」
「」「」
谷津根「吉備・・・本当か」
吉備「・・・ああ・・・」
透明「吉備さん 」
吉備「・・・・ほ、本当です・・・。
申し訳ありませんでした・・・・」
谷津根「ふ~っ・・・・さて、どうしたモノか
最後に、透明の意見が聞きたい」
透明「」
次回、吉備さんの処遇が決まる
続く ・・・。
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