ほじほじ・・・。 ・9
透明「・・・・・・それじゃ~俺、帰るから 」
これ以上、難を背負いたくない私は円とユマさんを
車から降ろし、帰ろうとする・・・が・・・
透明「何で、こうなるんだよ~~~~っ」
何故か、強制的に円の自宅へ拉致される・・・
千鶴「円せんせ~いお帰りなさ~い 」
透明「」
千鶴「あれっにぃ様せんせ~いどうしたんですか」
透明「(うわ~っ魔女が増殖した~)」
絶体絶命を予感する透明先生・・・
円「千鶴紹介するね
こちら、ユマちゃんヨーロッパから来た
魔法使いの卵ちゃんだよ」
ユマ「は、はじめました 」
何を
・・・・また、噛んだよねぇ~
この子は緊張すると噛む癖でもあるのか
まあ、この後、場の空気が和んだことは事実なのだが・・・。
円は千鶴ちゃんに今までの経緯を話す
千鶴ちゃんは、自分と同じ立場のユマさんに共感したのか
非常に嬉しそうだった
透明「ところで、千鶴ちゃん
結構、遅い時間だけど、ここで何してたの」
千鶴「えっへん私、最近小さい仕事を受けているんです」
透明「えっマジで」
千鶴「てへへっでも、まだ小間使い的な仕事ですけどね」
透明「いやいやそれでも立派なことだよ」
千鶴「わ~い褒められちゃった~」
透明「それじゃ~、今までここで仕事してたの」
千鶴「はい」
円「そう言えば、仕事は終わったの」
千鶴「そ、それが~・・・」
透明「」
千鶴「ちょっと、失敗しちゃって」
円「失敗」
千鶴「え~っと自分では対処が難しかったので、
部屋を封印して閉じこめてあります」
円「そうなんだ~」
透明「いやいやいやいや何だその軽いノリは~
閉じこめるってどういうこと」
千鶴「え~っと魔導書の整理と書き写しをしてたんですが、
魔導書を書き写す際に、自然と呪文を口に出して
いたみたいで・・・。
いたみたいで・・・。
召喚しちゃいました テヘッ」
透明「・・・(テヘッじゃな~~~い)」
円「だったら、使い魔にしちゃえばいいじゃない」
千鶴「う~ん・・・実は、もう持ってる使い魔で・・・
召喚したのは良いのですが、帰し方がいまいち
わからなくて」
わからなくて」
円「あははははっそうなんだ~」
千鶴「はい」
透明「あははははっじゃないだろうどうするんだよ」
円「はぁ~面倒だから、透明が帰しておいて」
透明「お、お前いい加減に」
円「あっちょっと待った」
透明「」
円「良いこと考えた~」
透明「」
円は、話に圧倒されているユマさんの近くへ・・・。
円「ユマちゃん魔法具持ってる」
ユマ「は、はい」
ユマさんは、さっき私に向けた小さい杖みたいなモノを
円に見せる・・・。
円「へぇ~鍵型の魔法具か~
珍しいねぇ~」
ユマ「私の師匠が、私の誕生日にくれたんです
でも、まだ上手く使えなくて・・・」
円「そりゃ~そうよだって、この魔法具には
主格が入ってないもの」
ユマ「主格」
円「そう力の源となるモノつまり、魔法具の
性格や意思となる使い魔がいないってこと
性格や意思となる使い魔がいないってこと
本当にタイミングがいいね~」
透明「円ま、まさか」
次回!ユマさんに円からの試練が
続く ・・・。
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