

そのモノ・・・美しき黒き蝶の羽をたずさえ
3本の雷を呼ぶ角を従える・・・。
煌びやかな着物を羽織し姿は、まるで天女のような
あでやかさ・・・しかし内なるは、その羽のように
漆黒にして残忍なり
3本の雷を呼ぶ角を従える・・・。
煌びやかな着物を羽織し姿は、まるで天女のような
あでやかさ・・・しかし内なるは、その羽のように
漆黒にして残忍なり

透明「(・・・まさか、昔読んだ古文書の内容が
そのまま出てくるとは・・・。
こりゃ~死んだな・・・
)」
そのまま出てくるとは・・・。
こりゃ~死んだな・・・





透明「(いやいや
呼んでないから
)


お美しいお姿を拝謁でき、恐悦至極に存じます

天ノ黒羽の御子(あまのくろはねのみこ)

またの名を、黒蝶の君(こくちょうのきみ)
」

黒蝶「ほほ~う、妾が一族の名を知るものがおるとは・・・。
しかし・・・天ノ応牙鬼
・・・・失態ぞえ
」
しかし・・・天ノ応牙鬼

・・・・失態ぞえ


鬼「お、お、お許しください
お方様
」


黒蝶「・・・・・ふん
」

黒蝶の君に睨まれ、さすがの天ノ応牙鬼もタジタジだ



しかし・・・。
文献によれば、平安の世で最も多く人を助け、
最も多く人を殺めた鬼の一族・・・その一族は、
皆、美しい女性の姿をし、通常の鬼とは違う
階級と能力を有していたらしい・・・。
黒蝶「ふむ
・・・久しく見んうちに、彩愛も美しゅう
なったのぉ~
しかして・・・この騒ぎはなんじゃ
」

なったのぉ~

しかして・・・この騒ぎはなんじゃ

鬼「は、はい!彩愛嬢が、護鬼遠雷の儀を執り行おうと
していた為・・・ 。」
していた為・・・ 。」
彩愛「あっ・・・。」
黒蝶「ほう
彩愛は、妾との縁(えにし)を絶つと申すか
それならば、早う言えばよかろうに
」


それならば、早う言えばよかろうに

彩愛「えっ
そ、それでは、帰っていただけるのですか
」


鬼「・・・・・。」
透明「(嫌な予感・・・。)」
黒蝶「もちろんじゃ~
妾も退屈しておるでなぁ~
そういう事であれば、彩愛の魂魄をいただき、
鬼界に帰ろうぞ
」


そういう事であれば、彩愛の魂魄をいただき、
鬼界に帰ろうぞ

彩愛「えっ
そ、それは
」


黒蝶「なんじゃ
妾にただで帰れと申すのか
使役した鬼族には、それ相応の対価を支払う
決まりじゃ
彩愛は霊力がないからのぉ~
支払うは、魂魄と決まっておるじゃろう
」


使役した鬼族には、それ相応の対価を支払う
決まりじゃ


支払うは、魂魄と決まっておるじゃろう

黒蝶が動き出す

透明「タイさん
逃げて
」


タイ「お、おう
」


泰蔵さんが彩愛さんの手を引いて走り出す・・・







黒蝶「待ちぃ~や~
」

黒蝶の君が手を前に差し出す・・・。
透明「マズイ
」

私が間に、割って入る

透明「ぐわ~~~~~~っ 
」


とてつもな圧力が、身体にかかる

透明「は、肺が・・・潰れ・・・る
・・・オン
」



間一髪、黒蝶の呪を弾き返す・・・

黒蝶「・・・・・
」

透明「はぁはぁはぁはぁ・・・
」


鬼「ま、またもや
」

次回
透明先生、大ピンチです 




続く ・・・。







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