

服を着た八田さんが直ぐに私に質問してくる

八田「先生



透明「は、八田さん


八田「わ、私、どうなっちゃうんですか

死んじゃうんですか・・・グスッ

こんな身体だと・・・結婚も仕事も
出来ない・・・

透明「だ、大丈夫


とにかく、今は落ち着いて

今、お茶を入れなおすから、待ってて

私は、混乱している八田さんにお茶を入れなおす



江戸の時代より確認された妖怪・奇病の類

その伝説は今ではデキモノの一種とされているが
実は私は何度かこの人面瘡に遭遇している

人面瘡は人の念や恨みなどが身体の傷口に入り
人の顔のようなものができ、ホオっておくと
飯を食べ、話をし、自らの意志で動き出す
などと言われている


私が今まで確認した人面瘡にはそこまでの
ことができるものは存在しなかったが、
それよりも恐ろしいことがあった

この人面瘡を隠し続けたある男性は、手足の自由を
奪われ、痛みと苦しみ、熱病ともとれるほどの
高熱を発症し、人が変わったようになってしまっていた

デキモノを除去しても、またその下から現れる顔

患った人にとってはこの上ない恐怖だろう

しかし、なんで今回、八田さんにこんなものが・・・。
私は、お茶をすする八田さんを見ながら対処方法を
模索していた・・・。
透明「少しは落ち着いたかな

八田「・・・はい・・・

透明「人面瘡については追々説明するけど、
先ずは、八田さんにいくつか質問して
いいかな

八田「は、はい

透明「その、タダレやアザはいつから?」
八田「多分・・・2週間前からだと思います・・・。」
透明「最初は

八田「左胸にアザのようなものができていて・・・
多分、仕事中にどこかにぶつけたのかと
思っていたのですが・・・。」
透明「徐々に、タダレてデキモノのようになってきた

八田「はい

強くなったので、お医者さんに見てもらったのですが、
お医者さんはアレルギーの一種で、寝ている間に
掻いてしまったせいで化膿したのではと・・・。」
透明「でも、どんどん広がって、飛び火していった・・・。」
八田「・・・はい・・・

透明「なるほどね・・・。」
2週間前からだと、急いだ方がいいな~


私は、続けて八田さんに質問してみる

続く・・・。
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