美霊魂・鑑定６９ー８

美霊魂・８




透明「ちょっと待っててね」

恵那「う、うん」



私は、美霊魂を治すための準備を始める

まずは、しっかりと手を洗い、口をゆすぎ

特殊な呼吸法で身体の中の穢れを一気に

外へ追いやる

身を綺麗にしたら、自分の手に粗塩とブレンドした

お香の粉をすり込み準備OK



透明「おまたせそれじゃ～、始めようか」

恵那「えっナニを」

透明「えっ決まってるじゃない美霊魂を

　　　治して、身体の中に霊体をしまうんだよ」

恵那「ええ～っ治せるの」

透明「治せるよ」

恵那「そ、そんな簡単に」

透明「そんなに簡単じゃ～ないけどさっきも
　　
　　　言ったでしょ

　　　理由さえわかれば何とかできるって」

恵那「・・・本当に・・・先生・・・お願いします」


少しは安心したのかな

さっきとは打って変わって安堵感が見えてきた

さ～て、いっちょやりますか


私は、恵那ちゃんの後ろへ回る・・・。



透明「恵那ちゃんこれからちょっと

　　　視界が一気に変わって驚くかもしれないけど、

　　　呼吸だけは忘れないでね」

恵那「う、うん」

透明「それと、美霊魂の治療には一度出かかっている

　　　霊体を掴んで軽く引き出してから中心軸を

　　　ぶらさずに再度入れ込む必要があるから、

　　　取り乱さないようにね」

恵那「わ、わかった」


よし

私は恵那ちゃんの身体から出ている霊体を

おもむろに鷲掴み

そこから一気に２０センチ程引き上げる



恵那「わっあわわっ」



方向修正今だ

掴んだ霊魂を無理矢理中心軸に合わせ入れ込む



恵那「ひっ」



後は、剥離した部分の修正


透明「(確か、恵那ちゃんの場合は胸だったな)」


突然恵那ちゃんの座っている椅子を回し

正面に向けた私は、恵那の胸骨部分に

手のひらをあてる・・・。


恵那「うっ」


呪文の詠唱開始・・・。


透明「オン・コロコロ・センダ・・・・・。」


自分の気と恵那ちゃんの気を合わせつつ

剥離した部分の修正に私自身の気をあてがい

吸着させる・・・。



透明「・・・・・・・よしOK」

恵那「お、終わったの・・・」

透明「もう大丈夫だよ」

恵那「ううっ・・・トイレ・・・」

透明「あっ・・・たはははっ・・・」


無理もないか・・・通常視野角が急激に

変わると身体全体がシャッフルされた

感覚におちいる恵那ちゃんも、かなりの

高速で霊体自体を振られた状態だから

視野も相当な変わり方をしたはずだ

要は、乗り物酔いに一気になった感覚

だろう


私は、しばらくトイレから帰ってこない

恵那ちゃんを待ちながら一息ついた





　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　続く・・・。






ポチしてくれると励みになります

応援よろしくお願いします
　↓　　　　　　　　↓
　　
にほんブログ村ランキング
　↑　　　　　　　　↑
応援ボタン２箇所ポチッとよろしくお願いします