



名前的には、非常に美味しそうなお菓子のようだが

実際は、かなり高密度な気の塊を言う・・・。
この塊は、人間が一日に必要な気質量を100とすると
10000もの気質量が必要となるエネルギーの集合体

実際は、この気質量をため込むのに、1000日の修行が
必要となる

天甘露は、神気とも言われ神が持つ気質量の一日分とも
言われている

揚羽「はぁ~
・・・ご主人は、バカ ですか
」


透明「ま、またですか
」


揚羽「天甘露を生成するのにどれだけの時間がかかると
思っているのですか

今からご主人が溜めたとしても、この女の中の
鬼は、溜まる前に彼女の魂まで喰らいつくしますよ
」

透明「ふふふっ
こんなこともあろうかと
」


私は、机の中から空気の入った水晶を揚羽にみせる

揚羽「
」

透明「私が今まで、修業時代から溜めに溜めた天甘露

全部で、10粒
どうだ
」



揚羽「・・・どうだと言われましても・・・

・・・・1つください
」

透明「ダメ
」

揚羽「・・・見知らぬ女には貢ぐのに・・・

いつも一緒にいる私には、何もくれないのね・・・
」

透明「お前、その三文芝居やめてくれるかな



誤解を受けるんですけど・・・
」

揚羽「・・・・・・・・・。」
透明「わかった
わかった




その代わり、今回のこと最後までちゃんと
手伝えよ
」

揚羽「YES
BOSS 


何からはじめましょうか
」

黒揚羽の対応でもわかるように、天甘露はとんでも無く
鬼には高価な逸品

ある意味、人の命と比べても、喉から手が出るほど欲しい
塊らしいなのだ



そういう意味では、鬼の価値観はよくわからないのだが・・・。
揚羽「しかし、何でこんなに天甘露を
」

透明「ああこれね
この水晶は、ちょっと特殊で

中が空洞になっているでしょ

自然とこうなっているものを加工したモノなんだけど、
水晶は永久結界だから、この空洞に一日で余った
気を毎日注入しておいたんだよ

もしかしたら、何かに使う日もくるかと思ってね
」

揚羽「・・・ぼそっ ・・・暇ですね・・・。」
透明「・・・・もう、やらん
」

揚羽「う、嘘です
ごめんなさい
冗談です 
」




透明「本当に
なんで鬼はこんなのが好きなの
」


揚羽「そ、そりゃ~
・・・神気ですよ


神気を集めれば、鬼神になれますから
」

透明「なるほどね・・・羅刹族にスキルアップするために
必要なわけか・・・。」
揚羽「はい
羅刹は、鬼神となったモノだけが

手にすることができる地位です

私達は、それを最高の喜びとしますから
」

透明「でも、羅刹は人間的には悪い意味でとられているけど
」

揚羽「それはそうでしょう
足が速く、力も強く

霊格も高い存在ですから、人間からは恐れられ
忌嫌われるのは仕方がありませんよ

しかし、羅刹は基本的に仏に帰依した鬼神です

悪鬼から羅刹にスキルアップするモノも中には
いますが、それを取り締まり粛清するのも
羅刹の仕事ですから
」
羅刹の仕事ですから

透明「ふ~ん
・・・お前が言う羅刹は、鬼の警察官

見たいなものというわけか・・・。」
揚羽「それも違います
」

透明「どういうこと
」

揚羽「羅刹は、鬼界を統べる種族です

ですから、鬼界の統制を任せられたモノと
認識していただいた方が正しいです
」

透明「なるほど

まあ、それほど揚羽が饒舌に話すと言うことは、
それだけの価値があるってことと認識しておくよ
」


揚羽「はい
それでは、先ずは何をいたしましょうか
」


透明「うん
揚羽、ちょっと待ってて
」


揚羽「
」

透明「お、お待たせ
」

恵那「じ~~~~~~っ
」

柄野「じ~~~~~~っ
」

透明「な、なに
」


恵那「先生
今、誰と話してたの


もしかして、先生の式神じゃないの
」

透明「ぎくっ
」

恵那「私もみたい~~~~っ
ね
どこ



どこにいるの
式神さ~~~~ん
」



揚羽「・・・・・姿をみせましょうか
」

透明「い、いいえ、結構です
」


さ、さすがに目ざといな~恵那ちゃんは

透明「こら
恵那 


今はそれどころじゃないんだぞ

一刻をあらそう時に、好奇心を出してるんじゃない
」


恵那「ちぇっ
少しぐらい良いじゃない
けちっ
」



揚羽「・・・少し、小突いていいですか
」

透明「だ、だめ
お前が小突いたら、怪我じゃ済まないだろ
」


揚羽「そうですか・・・残念です
」

まったく
かんべんしてくれ~




透明「はぁ~
柄野さん


これから、君の中にいる鬼を取り出すけど
いいかな
」

柄野「ほ、本当ですか
」

恵那「そんなこと、できるの
」

透明「理論上はね
ただ、その間少し苦しい想いを

するかもしれないけど、いいかな
」


柄野「お、お願いします
」

透明「よし
それじゃ~始めようか
」


柄野さんの中にいる鬼 

いよいよ、鬼と直接対決です 

続く ・・・。







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透明先生のような現代版風の谷のナウシカのような方がいらっしゃる事に感無量です。
同じ時代の日本に生まれて来てくださって本当に本当にありがとうございます。勇気をたくさん頂きました。
量の増減を加味して大体30年分と出たのですが・・・。
ねぇ透明先生?私も我が師匠からのアドバイスにより手持ちのパワーストーンに余ったエネルギー注いでエネルギーの貯金箱みたいな自家製エンパワーアクセサリーを製作しているんですが、うちの守護が邪神取り込んで神にも匹敵する力を得たのを加味すると、
いざと言う時には自作した天甘露を取り込むことによって瞬発的に神にも匹敵する力が得られる。って事になりますか?
まぁ、今の所ネルギー不足を補うように呪文を使用しているので天甘露作りはなかなか難しいんですが、もしこれで瞬発的に神にも匹敵する力が得られるのなら、ぜひ試してみたいです。
いよいよ、鬼退治がはじまるんですね。。。
どんな展開になるのか、楽しみです♪
それにしても、柄野さんは、恵那さんと知り合う事もなく、先生から鬼退治をしてもらえなかったとしたら・・・どうなっていたのでしょうか。。。
あまり考えたくないし、考えなくてもいい事ですが・・・でも、柄野さんは、純粋に仕事に打ち込みたい思いだけで、手段を間違えてしまい、自分で鬼を取り込んでしまったので、先生の力で必ず、柄野さんが幸せになれる良い方向に向かう事を信じています。。。
じゃなかったんですね!!
次回いよいよ鬼さんと
ご対面ですか。
楽しみにしてます♪
先生の貴重な気、素敵な使い方ですね。読んでいて、なんだかうれしいです!先生がいてくれてうれしいです。
次回もたのしみです(>_<)
まさに今回はそれですね{YES}
私の気はほとんど使われずに毎日消えているんでしょう{グズン}
まぁ気だけでなく、目に見える?時間も無駄に使ってる事も多いんで一緒かも{ショック}
黒揚羽さんの活躍がすごく気になります
私はこちらでは初心者なので
昨日からこちらのブログをはじめから読み始めてます。
来た当初途中からしか読んでないので
黒揚羽さんがどいう方のかは知りません
ありがとうございました。
鑑定77にあったグールの奇行や今回の鬼の説明に比べても、揚羽の言動は理性的と言うか人間味のある感じを受けるんだけど、やはりちょっと特別な存在なのだろうか・・・
恵那ちゃんが揚羽の本音聞いたらバトル勃発だな{火}
鬼の世界も階級社会なのですね。
次回、無事に鬼を身体から引き離せますように。