Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

扇子あるいは匙…(アカホシカニダマシ)

2012-03-20 18:44:32 | エビ・カニ類

日差しは乏しいけれど海は凪~、そんな祝日だった本日のやんばるです。

風は北東のち南東。曇のち雨。

120320

〈カニダマシ科アカホシカニダマシ属アカホシカニダマシ(Neopetrolisthes maculatus) 12年2月2日 沖縄島山川〉

学名種小名の『maculatus』が示すとおり、体中に赤い『斑点』を纏う本種。

和名もそのまま『アカホシ』カニダマシ。

カニようでカニではなく異尾類、つまりはヤドカリの仲間。

エビのように長い触手で絶えず周りを探り、危険を感じたらすぐに共生するハタゴイソギンチャク類に潜む慎重派。

捕食専用の顎脚という器官を持っていて、捕食時にはそれでプランクトンを採取し口に運ぶのだそう。

その姿は数枚の扇子を手に踊っているよう。

まあ実際には食事中ですから、扇子ではなくスプーンかな…。

コメント
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