Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

群れて咲く…(アカトゲクモヒトデ)

2017-08-28 20:05:43 | 水中生物

台風15号が発生したようですが、そのままただちに北上しそうな予報です。

沖縄島には全然近寄る気配もなく、影響もなさそうです。

って、同じようなことばかり書いてるような気も…。

風は北寄りですが、まったくもって灼熱です。

スコールにも出会わず、暑~い日が続いてますやんばるです。

風は北東。晴れ。

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『あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る』

万葉集の額田王の句です。

この句の『君』とは大海人皇子のことです。

二人は夫婦でしたが、この句が詠まれたときにはすでに破局してたのだとか。

しかしこの句は、すごくザックリ言うと『別れた大海人皇子が今も私にスキスキ光線を放ってくる』という感じの句です。

しかもこのとき額田王はすでに天智天皇という新恋人がいました。

『紫草のにほへる妹を憎くあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも』

額田王の句に対する、大海人皇子の句です。

こちらもすごくザックリ言うと『人妻であるあなたのことを、今でも好きすぎて好きすぎてたまりません』みたいな感じ。

不倫系ですね…。しかも新恋人の天智天皇は大海人皇子のお兄さんですから、ドロドロ系かも…。

とか思っていたら、これらの句は三者がそろっている宴会の席で詠まれたネタなのだそう。

つまり今彼の前で元彼との恋バナネタで盛り上げた…という感じ。

万葉の頃も今とそんなに変わらないなぁ……とか思えたり。

■■

さて…

〈クモヒトデ科トゲクモヒトデ属Acanthophiothrix亜属アカトゲクモヒトデ Ophiothrix(Acanthophiohrix)purpurea 17年7月20日 沖縄島安和〉

学名種小名は『紫色の』の意。

■■

紫色は、〈ムラサキ〉という植物から抽出された染料。

その〈ムラサキ〉は、一説によると群れて咲くことがその名の由来なのだとか。

前述の句でも、ムラサキが野原を埋め尽くすように咲いていたのかもしれませんね。

 

コメント
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