Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

神の枕詞(チハヤニセツノヒラムシ)

2017-09-19 19:45:00 | 水中生物

台風18号の影響も消え、雲のない青空になった本日のやんばるです。

朝晩は涼しく秋めいてきましたけど、日中はまだ色の濃い夏という感じ…。

こんな感じの日が、当分続きそうです。

風は弱~い南。晴れ。

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『ちはやふる 神代も聞かず 竜田川 からくれないに 水くくるとは』

百人一首の一句。在原業平の句です。

『竜田川が(紅葉で)こんなに美しい紅色に染まることを、ちはやふる神々の時代でさえも聞いたことがない』

という感じの意味なのだとか。

といってもこの在原業平という人物は、当代きってのプレーボーイとして有名な男性なのだそう。

だからこの句も、今は人妻になっているモトカノに、「まだ熱烈に好きだ」という気持ちをほのめかしているものなのだとか。

和歌ってホントこのパターンが多いように思えたり…。

ところで神の前に〈ちはやふる〉という言葉がありますよね。

これは、『激しい勢いで、素早く振る舞う』という意味で、神を修飾する枕詞なのだとか。

まあ、神ってる様子を表す言葉って感じですかね…。

〈ちはや(千早)〉だけだと、神事の際に主に女性が着用した衣装のことなのだそう。

神に憑依され神のように振る舞うために、つまり『ちはやふる』ために纏った衣装ということなのでしょうか。

神事を行う、例えば卑弥呼のような女性が、神のお告げを荒々しい口調で叫んでいるようなイメージが浮かんだり…。

■■

さて…

〈ニセツノヒラムシ科ニセツノヒラムシ属チハヤニセツノヒラムシ Pseudoceros imperatus 17年8月8日 沖縄島新里〉

画像はまだ幼い個体。

学名種小名は『管理する・統制する』の意。

何となくこれも神に繋がる言葉のように思えたりも…。

 

コメント
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