Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

一張羅(ロウソクギンポ)

2017-10-23 18:36:37 | イソギンポ科

台風一過の青空がひろがった本日のやんばるです。

海は、まだうねりが残ってますが…。

台風通過後一気に涼しくなりました。

季節が一歩進んだ感じ。

秋の蝉、〈オオシマゼミ〉の声が賑やかになってきたりもしています。

風は北。晴天。

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『一張羅(いっちょうら)』という言葉、わかりますか? わかりますよね…。

『一張羅』とは、持っている衣服の中で一番上等のもの。とっておきの晴れ着。

…なのですが、かなり死語化してますでしょうか。

その『一張羅』は、もともと『一挺蝋(いっちょうろう)』という言葉が訛った語なのだとか。

『一挺蝋』とは、予備のない1本だけのロウソクのことをいった言葉で、その昔ロウソクが非常に高価だった時代に生まれた言葉なのだそう。

それって、いつの時代のことなのでしょう。

日本で最初にロウソクが登場したのは、奈良時代なのだとか。それは中国から輸入されたもので、だから『蝋燭』という字も、漢音で〈らふしょく〉と読まれていたのだそう。

『一挺蝋』という言葉が『一張羅』に転じたのは江戸末期なのだそうですから、その頃もまだ高価だったのでしょうか。

産業革命で、石油パラフィンからロウソクが大量生産されるようになり、それが明治以降〈西洋ロウソク〉として輸入されるようになって、ようやく安価になったということでしょうか。

〈和ロウソク〉は今も高価ですが、その炎は大きく揺らぎ、消えにくく、油煙やススも少ないのだそうですよ。

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さて…

〈イソギンポ科ロウソクギンポ属ロウソクギンポ Rhabdoblennius nitidus 17年9月8日 沖縄島崎山〉

学名種小名は『光る、輝く、優雅な』の意。

字面を見てると〈和ロウソク〉っぽく感じたり。

和名の由来は、眼上皮弁がロウソクのように見えるからだそう。

こちらは芯の細い〈西洋ロウソク〉のように感じられたり…。

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ところで…

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

ロウソクは非常に多用途で、照明や熱源としてはもちろんのこと、機械式時計が登場するまでは、計時器具として用いられたこともあったのだとか。

また接着剤や潤滑剤、耐水性を高める用途に使用されることも。

さらには、水虫の治療にも…。

何でも患部に熱い蝋を垂らして水虫菌を効果的に殺すという、水虫治療の民間療法があるのだそうです。

そうそう蝋を垂らす用途としては他にも蝋燭プ……

いかんいかん、本日はここまで。

 

コメント
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