Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

美しき赤色巨星(ワモンクモヒトデ)

2018-06-08 19:55:19 | 水中生物

陽光たっぷり、真夏日ですが心地よい風が吹いていた本日のやんばるです。

台風五号が接近するようです。

今のところ大東島の東側を北上していきそうな予報です。

明日中には強風域に入りそうな感じですが、今日のところは気持ちのいい凪でした。

風は東。晴天。

■■

北斗七星と共に春の夜空の頭上高くに見える星座に『りょうけん座』があります。

この星座、元々おおくま座の一部だったのですが、1687年頃に新しく設定されたのだとか。

星座って分割されることがあるんだ…ということに驚き、さらに1687年が新しいという天文学的感覚にも驚いたり。

アステリオンとカーラという二匹の猟犬を表す星座なのだそうですが、新しい星座なので神話を持たないのだとか。そういう星座もあるのですね。

この星座を構成する主な天体の中に、『りょうけん座Y星』という恒星があります。

半規則型変光星で、つまり周期的に光度が変化する恒星で、160日周期で変光しているのだそう。

この星は全天で最も赤く見える星の一つでもあります。

それはこの星が、寿命が近づいている赤色巨星だからなのだとか。

この星は『ラ・スパーバ(La Superba)』という固有名を持っています。

19世紀イタリアの天文学者が、この星の美しさに感激し、『壮麗なもの』を意味するこの名前をつけたのだそうです。

■■

さて…

〈Ophiolepidinae科Ophiolepis属ワモンクモヒトデ Ophiolepis superba 18年4月23日 沖縄島安和〉

美しい赤色巨星と同じ名前を持つクモヒトデです。

壮麗さを感じるかといわれれば……。

どうでしょう。感じます?

 

コメント
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