12月も中旬ですが、夏日になった本日のやんばるです。
南寄りの湿った風は弱く、普通の12月的な服装をしていると汗をかくことに…。
明日以降はここまでの気温上昇はないようで、週末にかけて雨交じりの数日になりそうです。
風は南西。晴れ。
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『日出ずる処の天子、書を、日没する処の天子に致す。恙なきや』
とこれは推古天皇の名で、聖徳太子が中国の皇帝にあてた手紙の一文。最近の教科書では『聖徳太子』ではななく、『厩戸皇子』と記述されているそうですが。
『日出ずる処』というのが我が国『日本』のことですね。もっともこの手紙が書かれた当時は『日本』という名称ではなかったようですが。
『日本』という名称が登場したのは、『大化の改新』の頃なのだとか。あるいは天武天皇の治世に『日本』という表記が成立したという見解もあるのだそう。
それ以前は中国や朝鮮では『日本』のことを『倭』と呼んでいたようですが、『日本』という呼び方に変わった経緯は明らかになっていないのだとか。
ところでこの『日本』という表記、ここまで何と読んでいました? 『ニッポン』ですか? それとも『ニホン』ですか?
大化の改新の頃は、『日本』と表記して『ヒノモト』と読んでいたそう。『ニッポン』と読まれるようになったのは奈良時代以降だそうで、『ニッポン』に加えて『ニホン』とも読まれるようになったのは、室町時代以降だと推測されているのだとか。つまり『ニホン』は『ニッポン』より後に生まれた読み方のようです。
そもそもの『ニッポン』という読み方は、呉音読みの『ニチホン』が音変化したものなのだそうです。
では現在は、『ニッポン』と『ニホン』のどちらが我が国の正式な呼称なのでしょうか。
昭和9年に文部省臨時国語調査会が正式な呼称を『ニッポン』に統一する『国号呼称統一案』なるものを発表したそうですが、採択には至りませんでした。
というわけで、日本政府は『ニッポン』でも『ニホン』でも正式な国の呼称として正しいとしています。
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さて…
〈コゴメガイ科ツユダマガイ属ツユダマガイ Crithe nipponica 19年10月17日 沖縄島安和〉
学名種小名は『日本の』の意。
この場合の読みは『ニッポンの』の意味ですね…。