Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

亡霊の織物(テンスモドキ)

2020-05-12 19:37:42 | ベラ科

昨日沖縄地方の梅雨入りが発表されました。平年より2日遅く、昨年より5日早い梅雨入りとなったそうです。

で、本日はいきなりの大雨。朝はまだ青空も見られたのですが、お昼前にはバケツをひっくり返したような激しい雨となりました。

明日は一日晴れ空のようですが、週末にかけては雨アイコンの方が多い感じ…。

梅雨っぽい印象の予報になってます。

風は南のち北東。強雨のち曇。

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西洋の『亡霊』であるゴーストは、白い布を被ったようなふわふわゆらゆらした感じの姿をしていますよね。

西洋ではその昔、白い布のようなものを着せて埋葬する習慣があったのだそう。それで、ゴーストはあのような姿をしているのだとか。

日本の幽霊も頭に三角形の布を着けていますよね。あれは天冠というそうで、これもなくなった方が着る死衣装の一部。

洋の東西を問わず、『亡霊』や幽霊には白い布がつきものなのかもしれません。まあ、世界中を探せばもっと奇態な姿の『亡霊』や幽霊がたくさんいそうですけど…。

宗教において、『影』は夢や想像に現れる死者のイメージであるのだとか。『影』はもちろん物理的自然現象ですが、文化的現象としてはそんな意味づけがされてきたようで、そういう意味では『影』は『亡霊』や幽霊と繋がる部分もあるのかも。

時間を少しだけ戻して、『布』について…。

糸を縦横に組み合わせて作った布地を『織物』といいますが、漢字では伝統的に植物繊維による織物を『布』というのだそう。絹織物の場合は帛というのだとか。

ここまで『』で示した四つのキーワード、『亡霊』と『影』、『織物』と『布』。

組み合わせると、『亡霊の織物』、『影の織物』、『亡霊の布』、『影の布』。

これらの言葉から、どんなものをイメージします?

■■

というのも…

〈ベラ科モチノウオ亜科テンスモドキ属テンスモドキ Xyrichtys sciistius 20年3月13日 沖縄島崎本部ゴリラチョップ〉

画像は幼魚。

学名種小名は『亡霊・影+織物・布』の意。

なんかもういろんなイメージが膨らんでしまう学名ですよね。

 

 

コメント
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