凪のコンディションが続いているやんばるです。
いわゆる夏の季節風とは少し違うようですが、十分に緩~い風で、半島の北側も南側も凪。
まだ数日はこのコンディションが続くようです。
風は東~北東。晴れ。
■■
『べらんめえ』
時代劇のセリフなんかでよく登場する言葉。江戸っ子が威勢よくまくしたてるときに口にする印象です。
この言葉は『べらぼうめ』がくずれた言い方なのだそうで、『べらぼう』は漢字では『篦棒』と書くのだそう。
程度が甚だしいこと、普通では考えられないこと、人を罵って言う語、なのだとか。
『篦棒』は寛文年間(江戸時代)の見世物小屋で評判になった奇人に由来するのだそう。
その奇人は全身が真っ黒で頭が尖り、目は赤くて丸く、あごは猿に似た容貌で、愚鈍な仕草で客を笑わせていたのだとか。
この人気を博した奇人の名の『便乱坊(べらんぼう)』が語源なのだそう。
つまり『ばか』や『たわけ』という意味で流行したのが最初で、のちに今の意味として使われるようになったのだとか。
では漢字の『篦棒』、つまり『篦』と『棒』が『便乱坊』にどう繋がるのかというと、そこに繋がりはなく、『篦棒』は当て字なのだとか。
しかし別の説によると、『べらぼう』は穀物を潰す『へら棒』が語源で、穀潰しの意味もあるのだそう。
この説だと『篦棒』という漢字にも繋がりますけど…。
■■
ところで、篦と棒といえば…
〈ヘラヤガラ科ヘラヤガラ属ヘラヤガラ Aulostomus chinensis 21年6月24日 沖縄島安和〉
学名種小名は『中国の』の意。
ヘラヤガラは漢字では『篦矢柄』と表記します。
ヤガラに近い種で篦(へら)のように平たいことに因んでこの和名が付けられたのだそう。
『矢柄』は矢から鏃(やじり)と矢羽根を覗いた幹の部分。
つまり棒…ですよね…。