Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

赤と黒のメラ(クロダルマハゼ)

2021-10-12 19:21:38 | ハゼ科

台風18号の影響は、まああるといえばあるかな…って感じのやんばるです。

南部の方はもっと明確な影響が出ているのかもしれませんが。

空模様がすっきりしない感じは続いています。明日も雨交じりになりそうな予報です。

風は東。雨のち曇。

■■

『メラメラ 火を噴いて 私は夜の狼♪』

最近の僕のヘビロテ…。

火が燃え上がる様子を『メラメラと燃える』なんて言いますけど、このメラメラはもともとはインドネシア由来の言葉なのだとか。

インドネシア語でメラは『赤』。つまりメラメラと燃えるは、火が赤赤と燃え上がる様だということのよう。

一方、同じ音でもギリシャ語由来のメラは『黒』なのだとか。

例えば黒色色素の『メラミン』のメラ、憂うつ症の『メランコリック』のメラ、あるいは『メラネシア』群島のメラ。

メラネシア群島は黒く見えるからメラが付いているのだそうですが、何がどう黒く見えるのでしょう。空から見たときでしょうか。それとも海から見たときでしょうか。

大和言葉の『あか』と『くろ』は、それぞれ『あかるい』と『くらい』と同源と言われ、昼と夜の関係にも通じているのだそう。

中国の五行においても夏と昼は火で『赤』、冬と夜は水で『黒』となっているのだとか。

経済でも『赤字』『黒字』って言いますし、バッテリーだって赤がプラスで黒がマイナスですね。

というように『赤』と『黒』とは正反対の色。それが異なる言語で同じ音を持つというのは、なかなかに面白く思えたり…。

■■

この子はギリシャ語由来の方で…

〈ハゼ科ハゼ亜科ダルマハゼ属クロダルマハゼ Paragobiodon melanosomus 21年9月1日 沖縄島安和〉

学名種小名は『黒い体の』の意。

種小名の mela- は火の赤ではなく、水の黒のほう。

まあ、魚ですからね…。

 

 


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