*ウサギのお部屋*

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カーシム・トゥルキ「イラクからの手紙」

2008年07月01日 | 
カーシム・トゥルキ「イラクからの手紙-失われた僕の町ラマディ

2007年

訳 高遠菜穂子・細井明美



実家にあった冊子のような本。

図書館の本の合間に読んでたら、今までかかってしまった。



カーシムさんは、高遠さんなどと一緒にイラクの平和のために活動している人で、これは彼のブログなどから編集したもの。

「つづく」で終わっているのがとっても気になる。



メディアが決して伝えなかった真実がある。

アメリカ兵が、どんなことをして、罪のない人たちが殺されていったか。

こういうのは、もっと広く読まれるべきだと思う。



いろいろと考えさせられるなぁ。

これを読むとわかる。

「新しい戦争」「正義の戦争」etc…

どんな大義名分があっても、戦争は、戦争。

どんな理由があろうと、絶対にしてはいけない。



集団の悪の話を前に読んだっけ。

判断ができなくなる。命令されてるほうが楽。

だから、アメリカ兵自身が悪いわけじゃない。悪いのは戦争。戦争することを決めたトップ。



平和に暮らしている家族がある。

たとえばあなたの、自分の家、自分の家族だと考えてみればわかりやすいかな?

そこへ、突然、他国の兵士がやってくる。

ある夜、子供部屋に銃弾が撃ち込まれる。

狭い部屋に閉じ込められて、数時間身動きもできない。自分の家なのに!

パソコンを持っている、英語を話せる、それだけの理由で逮捕される。

怪我をして病院に行こうとしたら、検問につかまって、間に合わず死んでしまう。



こんなことが、今も?起こっているんだよ。

そして、いちばんの被害者は子供たち。

子供たちが傷つくのだけはつらいなぁ。殺されるより、心が傷つく方がずっとつらいね。



だから、こうして活動をしている人を、尊敬せずにはいられない。



このカーシムさんの新しい本が今年出てる。

これも読んでみよう。図書館にあるかな。



http://www.book.janjan.jp/0805/0805010186/1.php



メモっておく。