*ウサギのお部屋*

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おおたとしまさ「追いつめる親」あなたのためは呪いの言葉(2015)

2022年11月06日 | 
 
多分こっちかな、読もうと思ってた類の、この方の本は。
こないだの「なぜ勉強しなくちゃいけないの」の編者の本。教育ジャーナリストだそうです。いろんな人に話を聞いた事例を多く載せてくれている。

教育虐待について。
子供の将来を思って、今厳しく勉強させて、子供が志望の学校に合格したはいいが、その後うつになったり、最悪は自殺したり、親を殺したり、ということがある。
今読むと、バッカだねえ、自分と子供は違う人間なのにさ、とか、うちの子と全然違う家庭ですよねーと距離を置いて見ることができる。

しかし、あのまま気づかなかったら、私もそんな親になっていたかもしれないのである。
今のやりたい放題させてる私からしたら、信じられないだろうけど、そんなやり方はいけないって子供が教えてくれたんだよね。それで勉強した。子供がいなかったら気づけなかった。
人は自分がやられたようにしかできない。叩かれたら叩く、怒鳴られたら怒鳴る。だって、ほかのやり方を教えてもらってないんだもん。どこかで子供の育て方の授業があるわけじゃないんだもん。当たり前じゃない?

これねえ。
もしかしたらだけど、私がもし学校の成績が悪かったとしたら、ここに出てきた子供のようになっていたのかもしれないね。成績優秀でスポーツ万能でよかったよかった。自分を守るためにそのように生まれたんだと思う。今はそう思う。
親も親で被害者だった。それも今は理解している。

やっぱり、この問題もそう。
自分軸を持っているかどうか。
人のせいにしないこと。人に依存しないこと。
自分のことは自分でやる。自分の夢を子供にやらせない。
子供は自分の所有物ではない。別の1人の人間である。

あとは、そうだなあ、失敗しちゃいけないって思わないこと。
誰かが言っていた。「成功と失敗があるのではない。成功と成長があるのだ」と。これ、いいよね。


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