*ウサギのお部屋*

日記・レビューなどなど。
最新日記は数日後に非公開にします。

映画「ブロンテ姉妹」

2021年08月14日 | 映画
1979
イギリスの方々の話なのにフランス語で、違和感があったね。
それ以外は、
史実に基づいているとのことで、なるほどなーという感じでした。
3人の姉妹全員が文学の才能があるなんて、しかも、あの時代に、というのは驚くべきことだなあと思うね。

桐野夏生「日没」

2021年08月07日 | 
 
2020
胸糞悪い話よ。
今の状況みたいだなって思って読みたいと思ったんだっけか。
順番がやっと来たのでした。
主人公は、ある日、身に覚えのないことで呼び出され、出向いていったところ、そのまま拘束されてしまう。
主人公は作家であり、その作品の中において、社会的によくないと読者から告発があり、逮捕、のようなことかな。
でも、逮捕じゃなくて、勉強して正しく更生すればいいみたいなことを言われ。
それで、二度とその施設から出られない。みたいな。
何かもう、水の味とか、出される食事とかが、想像できてしまって、一緒になってそこに行ってしまったよね。

証拠も起訴も何もなく子供を連れ去る児相のやり方と同じだった。
このように我々は支配されているのですよ、皆他人事ではないのですよ、みたいなメッセージなのかねえ。
文学が弾圧される、思想の自由が脅かされる世界は、もうすぐそこ。みたいなね。
最後どうなるのかってハラハラして読んだよ。
ラストは「え?」って思ったから言わないほうがよかろう。
胸糞悪い話よ。


モンゴメリ「虹の谷のアン」

2021年08月02日 | 
 
(1919)
原題;「虹の谷」
泣いた。
今回は、もうアンシリーズの最後から2作目で、アンの子供たちが平均10歳前後で、子供たちが主人公のお話。
ほんとに、この方は子供の気持ちがよく分かるなあ、うまく表現しているなあと思っていつも驚嘆。
そして、子供の気持ちになって泣いたりしてる私(笑)
周りの人々の話も、いつもうまいところにハッピーエンドでおさまって、心地いい。


鈴木荘一「明治維新の正体」

2021年08月02日 | 
 
(2017)
読んだ。
DSがどうのっていう内容ではない(笑)これを踏まえて、先の話として日本DSみたいな知識があるともっと深まるかとは思う。
が、割とフラットな視点で書いてあるかなって思う。
ベースにあるのが、「水戸学」という、黄門様でおなじみの水戸光圀が始めた学問? 考え方?
水戸・・・茨城県だね。。
「大日本史」の編纂を通じて、形成されていった学問だって。

権威(天皇)と権力(幕府・今は政府)が分かれている国は日本だけ。
ってのとも通ずるかな。
絶対権力者を否定することで、「万民平等の思想」となる。
この考え方が、維新後の議会制度へとつながっていくのである。

で、その水戸藩から出てきたのが最後の将軍慶喜だった。というわけ。
かなり有能な方だったらしい?
でも、歴史に埋もれてしまった。維新後は冷遇されていた。
でも、五箇条の御誓文の原型が、大政奉還上表文だったんだって。

幕末の話は難しいね。
誰寄りの話かによってがらっと印象が変わってしまう。
幕府側、天皇側。開国側、鎖国側。
それにしても、よく、国土を守ってこられたな、ご先祖の皆さん。とは思うね。よく、欧米列強に侵略されなかったよね。すごくすごいことですよ。

五代さんも一瞬出てきたね。
きっと、現実はあの映画みたいなキラキラした話じゃないな。。

グラバーさんだって、条約違反を平気でして武器を売って儲けようってひどい奴だったわけだし。
坂本龍馬も、日本人に武器を売りまくり、日本人同士で殺し合うように仕向けて儲けようっていうひどい奴だったわけだし。
西郷隆盛はテロリストで、しかも、自分で手を下さないで人にやらせておいて、バレたらそいつが勝手にやったとか言って処刑したひどい奴だったわけだし。
あと、この時期に「いじめ」の語源となった出来事があったとのこと。
ん-、やっぱり、この時期に、何か乗っ取られたものはあったのだろうなと想像する。