
■1
村上春樹さんがまた翻訳を出してくれますねー。ワーイ。
=============
「極北」 マーセル・セロー、 村上 春樹
中央公論新社 (2012/4/7)
¥ 1,995
=============
<内容紹介>
文明の残骸、絶望と飢餓
――極寒の地で命をつなぎ、最果ての迷宮に足を踏み入れた私は
……英国新鋭の壮大にして異色の長篇小説。
=============

楽しみだー。
村上春樹さん自身の創作世界をもっと読みたいのはもちろんなんですけど、翻訳でも一度「ムラカミハルキ」の身体を通過している世界。だからなんでも楽しめる。
・・・
春樹さん翻訳で気になっている作品がひとつ・・。
読んでる途中に、すごく深い場所で狂気のようなものがこちらを通過しようとしてきたのを感知して、恐ろしくなって途中で読むのを放棄してしまってる
-----------
「心臓を貫かれて」マイケル ギルモア、村上春樹(翻訳)
文藝春秋 (1996/10)
-----------
も、そろそろもう一度読んでみようかな・・。
なかなか強靭な覚悟がいる本です。
ノンフィクション。アメリカの強烈な闇の世界です。
■2
この「極北」のマーセル・セロー(Marcel Theroux)というイギリスの作家の方。
Wikipediaで見ると、1968年生まれ。44歳くらい。New YorkとBostonテレビ局で勤務しているんですね。
A Stranger in the Earth(Aug 10, 1999)
The Confessions of Mycroft Holmes(Mar 16, 2001)
Paperchase(Aug 1, 2002)
Blow to the Heart(Jul 6, 2006)
Far North(Jun 9, 2009)
とかを出してる。春樹さんが注目するくらいの人だから、今後の展開を押さえておきたい。
■3
熊本市が20番目の政令指定市になりましたね。
九州で40年ぶりとのこと。
熊本生まれの自分としては、なんだかよくわからんけどうれしいです。
(と、漠然と思ってる熊本市民は多いと思う。)
熊本に縁がない人には、ぜんぜん関係ない話です。
■4
ときどき、異常にうまい味噌汁が作れてしまうことがあって、驚く。
独り暮らしだと自分だけで味わうのがもったいない。
隣のご近所さんに、突然「これ、傑作ですよ!」って味噌汁を持っていったとしたら、
「あの人はいつも帰りも遅いし、仕事のしすぎが度を越したんだろう。かわいそうに、」
と、不憫に思われそうです。
だから、しません。
■5
テレビで「美魔女」というのを紹介していた。
「美魔女~!」と言われて女性が喜んでいたのですが、どういう意味かさっぱり分からず。
いくら「美女」であろうとも、「悪魔の魔がついているのに喜ばしいものなのか?!」と。
Wikipediaで調べてみると、
『才色兼備の35歳以上の女性を指す。「魔法をかけているかの様に美しい」ところからきている』
と書いてあった。
魔法の魔ならば、いい意味には思えません。
だって、魔法って言うのは幻想とか幻でごまかしてるだけだし。開き直りのように思えてしまう。
Wikipdiaをさらに読むと
『2009年8月頃、女性向けファッション雑誌『美STORY』が、40代の女性に必要なのは「美しくなる為の方法」「内側から美しくなる食事」「美しさをキープする習慣」であると提案した。
ブームのきっかけとなったのは、同誌の編集長•山本由樹が仕掛けた「国民的美魔女コンテスト」だった。
2010年11月に開催されたコンテストには、全国から35歳以上の女性が役2,500人集まり、テレビ番組などで取り上げられた結果、「美魔女」という言葉の認知度を一気に上昇させた。
実業家の藤田康人は、『美STORY』編集長•山本由樹のブームの仕掛け方が巧妙であったと述べている。
まず、雑誌というブランド力と信憑性の高いメディアから"美魔女"という話題性のある言葉を発信し、実際にコンテストを開催することで、その話題性を急増させた。
そして、次にウェブという情報拡散性の高いメディアで読者を投票や書き込みという行為でコンテストに擬似参加させる仕組みは最先端の統合的なマーケティングコミュニケーションの事例といえる、と批評した。
また、雑誌の発行部数減少や広告不振など、雑誌というメディアの存在意義そのものが問われていると危機感を持ちながらも、新しい方向性が見出せない業界にとって、この山本の「美魔女ブーム」の仕掛け方は、雑誌メディアの今後のビジネスモデルの新しい形を示しているのではないかとも語った。』
マッチポンプ方式のような・・・。
自分で火をつけて自分で大騒ぎする。こういう人、いますよね。
そういうのを『ビジネスモデルの新しい形』と言ってしまうところに、この業界の薄さを感じてしまいます。
最近、世間の流行にはついていけません・・。
■6
そういえば。
Y先生から声をかけられ、中健次郎先生の気功講習会に行ってきました。
とにかくすごかったー。やっぱり本物の人はすごい。桁外れ。
実物のすごさはやはり全然違う。
Y先生の本に中健次郎先生のことが紹介されてるんですよねー。
中先生は、気功家という枠組みもはるかに超えてる感じがしました。
人間とはすごいものですね。
インドの聖人や中国の仙人のような、世界中を放浪していろんなものを学び伝授されたとのこと。
実際に技をうけさせてもらって、ほんとすごかったー。たまげた。ひっくりかえった。
ひとりの人間から受けるものは、計り知れないほど大きいものですね。
自分も、謙虚にいろいろ学び続けようと、改めて思いました。
この世界は未知なことばかり。
■7
この前も神保町の小宮山書店に行き、大豊作。
この世界にはなんと面白い本がたくさんあるのでしょう。
時間が足りません。
「大自然」のすごさには、登山している時も、その辺をブラリと歩いている時でも感嘆することばかりです。
ひとつの花にも、一匹の虫にも、絶妙な世界がひろがっていて、水や風や光や・・すべての自然現象の見せる妙技は途方なくて。
そして、そんな「大自然」の一部として生きている人間。その人間が作り出した膨大な営みにも感嘆の念が堪えません。
いろんな先人が紙とか活版印刷とかパソコンとか・・を作り上げてくれたおかげで、自分は時代を超えていろんなことを学べる。ブッダやキリストのような聖者も、
それこそ10の-30乗(0.00000000000000000000000000000001)の素粒子の世界から、
10の30乗(100000000000000000000000000000000)の宇宙の果てまで。
内的世界では時間も空間も越えて果てしない旅をできる。(こんな動画もみつけました。「宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅」)
しかも、それがすべて「自分」を構成している原因でもあり結果でもあるのなのですから。
なんとも驚きなのです。こうして人間の肉体をまとって生まれて生きてきたことも、きっと運がいいんでしょうねぇ。
村上春樹さんがまた翻訳を出してくれますねー。ワーイ。
=============
「極北」 マーセル・セロー、 村上 春樹
中央公論新社 (2012/4/7)
¥ 1,995
=============
<内容紹介>
文明の残骸、絶望と飢餓
――極寒の地で命をつなぎ、最果ての迷宮に足を踏み入れた私は
……英国新鋭の壮大にして異色の長篇小説。
=============

楽しみだー。
村上春樹さん自身の創作世界をもっと読みたいのはもちろんなんですけど、翻訳でも一度「ムラカミハルキ」の身体を通過している世界。だからなんでも楽しめる。
・・・
春樹さん翻訳で気になっている作品がひとつ・・。
読んでる途中に、すごく深い場所で狂気のようなものがこちらを通過しようとしてきたのを感知して、恐ろしくなって途中で読むのを放棄してしまってる
-----------
「心臓を貫かれて」マイケル ギルモア、村上春樹(翻訳)
文藝春秋 (1996/10)
-----------
も、そろそろもう一度読んでみようかな・・。
なかなか強靭な覚悟がいる本です。
ノンフィクション。アメリカの強烈な闇の世界です。
■2
この「極北」のマーセル・セロー(Marcel Theroux)というイギリスの作家の方。
Wikipediaで見ると、1968年生まれ。44歳くらい。New YorkとBostonテレビ局で勤務しているんですね。
A Stranger in the Earth(Aug 10, 1999)
The Confessions of Mycroft Holmes(Mar 16, 2001)
Paperchase(Aug 1, 2002)
Blow to the Heart(Jul 6, 2006)
Far North(Jun 9, 2009)
とかを出してる。春樹さんが注目するくらいの人だから、今後の展開を押さえておきたい。
■3
熊本市が20番目の政令指定市になりましたね。
九州で40年ぶりとのこと。
熊本生まれの自分としては、なんだかよくわからんけどうれしいです。
(と、漠然と思ってる熊本市民は多いと思う。)
熊本に縁がない人には、ぜんぜん関係ない話です。
■4
ときどき、異常にうまい味噌汁が作れてしまうことがあって、驚く。
独り暮らしだと自分だけで味わうのがもったいない。
隣のご近所さんに、突然「これ、傑作ですよ!」って味噌汁を持っていったとしたら、
「あの人はいつも帰りも遅いし、仕事のしすぎが度を越したんだろう。かわいそうに、」
と、不憫に思われそうです。
だから、しません。
■5
テレビで「美魔女」というのを紹介していた。
「美魔女~!」と言われて女性が喜んでいたのですが、どういう意味かさっぱり分からず。
いくら「美女」であろうとも、「悪魔の魔がついているのに喜ばしいものなのか?!」と。
Wikipediaで調べてみると、
『才色兼備の35歳以上の女性を指す。「魔法をかけているかの様に美しい」ところからきている』
と書いてあった。
魔法の魔ならば、いい意味には思えません。
だって、魔法って言うのは幻想とか幻でごまかしてるだけだし。開き直りのように思えてしまう。
Wikipdiaをさらに読むと
『2009年8月頃、女性向けファッション雑誌『美STORY』が、40代の女性に必要なのは「美しくなる為の方法」「内側から美しくなる食事」「美しさをキープする習慣」であると提案した。
ブームのきっかけとなったのは、同誌の編集長•山本由樹が仕掛けた「国民的美魔女コンテスト」だった。
2010年11月に開催されたコンテストには、全国から35歳以上の女性が役2,500人集まり、テレビ番組などで取り上げられた結果、「美魔女」という言葉の認知度を一気に上昇させた。
実業家の藤田康人は、『美STORY』編集長•山本由樹のブームの仕掛け方が巧妙であったと述べている。
まず、雑誌というブランド力と信憑性の高いメディアから"美魔女"という話題性のある言葉を発信し、実際にコンテストを開催することで、その話題性を急増させた。
そして、次にウェブという情報拡散性の高いメディアで読者を投票や書き込みという行為でコンテストに擬似参加させる仕組みは最先端の統合的なマーケティングコミュニケーションの事例といえる、と批評した。
また、雑誌の発行部数減少や広告不振など、雑誌というメディアの存在意義そのものが問われていると危機感を持ちながらも、新しい方向性が見出せない業界にとって、この山本の「美魔女ブーム」の仕掛け方は、雑誌メディアの今後のビジネスモデルの新しい形を示しているのではないかとも語った。』
マッチポンプ方式のような・・・。
自分で火をつけて自分で大騒ぎする。こういう人、いますよね。
そういうのを『ビジネスモデルの新しい形』と言ってしまうところに、この業界の薄さを感じてしまいます。
最近、世間の流行にはついていけません・・。
■6
そういえば。
Y先生から声をかけられ、中健次郎先生の気功講習会に行ってきました。
とにかくすごかったー。やっぱり本物の人はすごい。桁外れ。
実物のすごさはやはり全然違う。
Y先生の本に中健次郎先生のことが紹介されてるんですよねー。
中先生は、気功家という枠組みもはるかに超えてる感じがしました。
人間とはすごいものですね。
インドの聖人や中国の仙人のような、世界中を放浪していろんなものを学び伝授されたとのこと。
実際に技をうけさせてもらって、ほんとすごかったー。たまげた。ひっくりかえった。
ひとりの人間から受けるものは、計り知れないほど大きいものですね。
自分も、謙虚にいろいろ学び続けようと、改めて思いました。
この世界は未知なことばかり。
■7
この前も神保町の小宮山書店に行き、大豊作。
この世界にはなんと面白い本がたくさんあるのでしょう。
時間が足りません。
「大自然」のすごさには、登山している時も、その辺をブラリと歩いている時でも感嘆することばかりです。
ひとつの花にも、一匹の虫にも、絶妙な世界がひろがっていて、水や風や光や・・すべての自然現象の見せる妙技は途方なくて。
そして、そんな「大自然」の一部として生きている人間。その人間が作り出した膨大な営みにも感嘆の念が堪えません。
いろんな先人が紙とか活版印刷とかパソコンとか・・を作り上げてくれたおかげで、自分は時代を超えていろんなことを学べる。ブッダやキリストのような聖者も、
それこそ10の-30乗(0.00000000000000000000000000000001)の素粒子の世界から、
10の30乗(100000000000000000000000000000000)の宇宙の果てまで。
内的世界では時間も空間も越えて果てしない旅をできる。(こんな動画もみつけました。「宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅」)
しかも、それがすべて「自分」を構成している原因でもあり結果でもあるのなのですから。
なんとも驚きなのです。こうして人間の肉体をまとって生まれて生きてきたことも、きっと運がいいんでしょうねぇ。
また入手後、感想を。
村上春樹さんはエッセイもおもしろいよね。僕は村上朝日堂とか20年近く前のを今読み返してます。村上さんが34歳のときの作品です。
おいしいみそ汁。
飲みたい。
「心臓を貫かれて」は文庫になってるけど、上下二巻で分厚いよねー。ここまで厚くなると、普通にハードカバーがいいように思えます。1Q84の文庫版見てもそう思いました。
モルモン教の話が出てくるんだけど、とにかくすごいんだよね。モルモン教の経典も、アメリカの影や見なかった部分すべてを、業カルマのように背負ったもので・・・。
森孝一『宗教からよむ「アメリカ」』(講談社選書メチエ)
という本をざっと読んだ時も思ったけど、アメリカはキリスト教含めて宗教の力は大きいですね。もともと、アメリカという国自体がプロテスタントがフロンティアを求めて建国した国だし、いろんな栄光もあるけれど、インディアンの虐殺などふくめて、影の歴史もたくさんある。
ラス・カサス『インディアスの破壊についての簡潔な報告』 (岩波文庫)
とか。
‐‐‐‐‐‐‐‐
<内容紹介>
キリスト教と文明の名の下に新世界へ馬を駆って乗込んだ征服者=スペイン人たち。1542年に書かれたこの『簡潔な報告』は、搾取とインディオ殺戮が日常化している植民地の実態を暴露し、西欧による地理上の諸発見の内実を告発するとともに、この告発によって当時の西欧におけるユマニスト精神潮流の存在を証している。
‐‐‐‐‐‐‐‐
まあそんなことも含めて、いろんなことを考えさせられますね。
村上朝日堂とか、買ってはいるけど読んでないです。読まないとなー。34歳のときの作品っていうと、ほぼ同じ年代!驚きー。
ところで。
6月上旬にドイツのベルリンで発表があるので、ベルリンに行きます。そのとき、ベルリンフィルを聞きに行こうかな、と思ってます。ロンドンからだとベルリンは比較的近いのかもしれ泣けど、ドイツとかは行った??
ロンドン、ベルリンは3時間くらいのフライトだったかな。
仕事もオフも楽しんできてね。
CDで音楽を聴くのが普通、っていう時代に生まれてきたものの、ほんとうは生の演奏がさきにあって、それを補完したり想起したりするためにCDがあると思うんだよね。
だから自分にとってのベルリンフィルのベースキャンプになるような音楽体験をしたい、っていうのは常にあって。
やはり生での体験に勝るものはないよねー。もちろん、時間的にも空間的にも限界があるから、できる範囲でやるしかないんだけどねぇ。
ま、楽しみですー。