大学で緊急待ち中に、ふとした空白の時間がひさしぶりにできたので、ずいぶん前のギリシア写真をUpしました。
あーなつかしい。ギリシア、いいとこです。ほんとに。
今度はクレタ島に行きたい。
村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」を読んでから、ずーっと思ってること。
●Greece_01_Athens_Epidauros
●Greece_02_Kos_Asclepeion
●Greece_03_sunrise
●Greece_04_Santorini
************
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
(加納クレタ)「良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるものです。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
(加納マルタ)「今は待つしかありません。しかしおそらく近々に、いろんな物事が明らかになっていくでしょう。今は待つしかありません。お辛いとは思いますが、ものごとにはしかるべき時期というのがあります。潮の満干と同じことです。誰にもそれを変えることはできません。待つべきときにはただ待つしかないのです」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
(加納クレタ)「たしかに岡田様のまわりではこの何ヵ月かのあいだにいろんなことが起こりました。それについては私たちにも幾分かの責任があるかもしれません。でもそれは遅かれ早かれいつかは起こらなくてはならないことだったのではないかと私は思うのです。
そしていつか起こらなくてはならないことであったのなら、それは早く起こった方がかえってよかったのではないでしょうか?私は本当にそんな風に感じているのですよ。いいですか、岡田様、もっとひどいことにだってなったのです」
*********
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編』
「近所の木立からまるでねじでも巻くようなギイイイッという規則的な鳥の声が聞こえた。
我々はその鳥を「ねじまき鳥」と呼んでいた。クミコがそう名づけたのだ。本当の名前は知らない。どんな姿をしているのかも知らない。
でもいずれにせよねじまき鳥は毎日その近所の木立にやってきて、我々の属する静かな世界のねじを巻いた。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
「ねじまき鳥は実在する鳥なんだ。どんな格好をしているかは、僕も知らない。僕も実際にその姿を見たことはないからね。声だけしか聞いたことがない。
ねじまき鳥はその辺の木の枝にとまってちょっとずつ世界のねじを巻くんだ。
ぎりぎりという音を立ててねじを巻くんだよ。ねじまき鳥がねじを巻かないと、世界が動かないんだ。でも誰もそんなことは知らない。
世の中の人々はみんなもっと立派で複雑で巨大な装置がしっかりと世界を動かしていると思っている。でもそんなことはない。
本当はねじまき鳥がいろんな場所に行って、行く先々でちょっとずつ小さなねじを巻いて世界を動かしているんだよ。それはぜんまい式のおもちゃについているような、簡単なねじなんだ。
ただそのねじを巻けばいい。でもそのねじはねじまき鳥にしか見えない」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
「俺はね、どちらかというと現実的な人間なんだ。
この自分のふたつの目で納得するまで見たことしか信用しない。
理屈や能書きや計算は、あるいは何とか主義やなんとか理論なんてものは、だいたいにおいて自分の目でものを見ることができない人間のためのものだよ。
そして世の中の大抵の人間は、自分の目でものを見ることができない。
それがどうしてなのかは、俺にもわからない。やろうと思えば誰にだってできるはずなんだけどね」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編』
「あるいは世界というのは、回転扉みたいにただそこをくるくるとまわるだけのものではないのだろうか、と薄れかける意識のなかで彼はふと思った。
その仕切りのどこに入るかというのは、ただ単に足の踏み出し方の問題に過ぎないのではないだろうか。
ある仕切りの中には虎が存在しているし、別の仕切りの中には虎は存在していない
ーー要するにそれだけのことではあるまいか。そこには論理的な連続性はほとんどないのだ。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編』
(本田さん)「流れというのが出てくるのを待つのは辛いもんだ。
しかし待たねばならんときには、待たねばならん。
そのあいだは死んだつもりでおればいいんだ。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
「あるいは僕は負けるかもしれない。僕は失われてしまうかもしれない。どこにもたどり着けないかもしれない。どれだけ死力を尽くしたところで、既にすべては取り返しがつかないまでに損なわれてしまったあとかもしれない。僕はただ廃墟の灰を虚しくすくっているだけで、それに気がついていないのは僕ひとりかもしれない。僕の側に賭ける人間はこのあたりには誰もいないかもしれない。
「かまわない」と僕は小さな、きっぱりとした声でそこにいる誰かに向かって言った。
「これだけは言える。少なくとも僕には待つべきものがあり、探し求めるべきものがある」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編』
(本田さん)「流れに逆らうことなく、上に行くべきは上に行き、下に行くべきは下に行く。上に行くべきときには、いちばん高い塔をみつけてそのてっぺんに登ればよろしい。
下に行くべきとには、いちばん深い井戸をみつけてその底に下りればよろしい。
流れがないときには、じっとしておればよろしい。
流れにさからえばすべては涸れる。すべてが涸れればこの世は闇だ。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編』
「正確に言えば、僕は君に会うためにここに来たわけじゃない。君をここから取り戻すために来たんだ」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編』
(笠原メイ)「ねじまき鳥さん、何かがあったら大きな声で私を呼びなさいね。私と、それからアヒルのヒトたちをね」
あーなつかしい。ギリシア、いいとこです。ほんとに。
今度はクレタ島に行きたい。
村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」を読んでから、ずーっと思ってること。
●Greece_01_Athens_Epidauros
●Greece_02_Kos_Asclepeion
●Greece_03_sunrise
●Greece_04_Santorini
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■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
(加納クレタ)「良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるものです。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
(加納マルタ)「今は待つしかありません。しかしおそらく近々に、いろんな物事が明らかになっていくでしょう。今は待つしかありません。お辛いとは思いますが、ものごとにはしかるべき時期というのがあります。潮の満干と同じことです。誰にもそれを変えることはできません。待つべきときにはただ待つしかないのです」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
(加納クレタ)「たしかに岡田様のまわりではこの何ヵ月かのあいだにいろんなことが起こりました。それについては私たちにも幾分かの責任があるかもしれません。でもそれは遅かれ早かれいつかは起こらなくてはならないことだったのではないかと私は思うのです。
そしていつか起こらなくてはならないことであったのなら、それは早く起こった方がかえってよかったのではないでしょうか?私は本当にそんな風に感じているのですよ。いいですか、岡田様、もっとひどいことにだってなったのです」
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■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編』
「近所の木立からまるでねじでも巻くようなギイイイッという規則的な鳥の声が聞こえた。
我々はその鳥を「ねじまき鳥」と呼んでいた。クミコがそう名づけたのだ。本当の名前は知らない。どんな姿をしているのかも知らない。
でもいずれにせよねじまき鳥は毎日その近所の木立にやってきて、我々の属する静かな世界のねじを巻いた。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
「ねじまき鳥は実在する鳥なんだ。どんな格好をしているかは、僕も知らない。僕も実際にその姿を見たことはないからね。声だけしか聞いたことがない。
ねじまき鳥はその辺の木の枝にとまってちょっとずつ世界のねじを巻くんだ。
ぎりぎりという音を立ててねじを巻くんだよ。ねじまき鳥がねじを巻かないと、世界が動かないんだ。でも誰もそんなことは知らない。
世の中の人々はみんなもっと立派で複雑で巨大な装置がしっかりと世界を動かしていると思っている。でもそんなことはない。
本当はねじまき鳥がいろんな場所に行って、行く先々でちょっとずつ小さなねじを巻いて世界を動かしているんだよ。それはぜんまい式のおもちゃについているような、簡単なねじなんだ。
ただそのねじを巻けばいい。でもそのねじはねじまき鳥にしか見えない」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
「俺はね、どちらかというと現実的な人間なんだ。
この自分のふたつの目で納得するまで見たことしか信用しない。
理屈や能書きや計算は、あるいは何とか主義やなんとか理論なんてものは、だいたいにおいて自分の目でものを見ることができない人間のためのものだよ。
そして世の中の大抵の人間は、自分の目でものを見ることができない。
それがどうしてなのかは、俺にもわからない。やろうと思えば誰にだってできるはずなんだけどね」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編』
「あるいは世界というのは、回転扉みたいにただそこをくるくるとまわるだけのものではないのだろうか、と薄れかける意識のなかで彼はふと思った。
その仕切りのどこに入るかというのは、ただ単に足の踏み出し方の問題に過ぎないのではないだろうか。
ある仕切りの中には虎が存在しているし、別の仕切りの中には虎は存在していない
ーー要するにそれだけのことではあるまいか。そこには論理的な連続性はほとんどないのだ。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編』
(本田さん)「流れというのが出てくるのを待つのは辛いもんだ。
しかし待たねばならんときには、待たねばならん。
そのあいだは死んだつもりでおればいいんだ。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編』
「あるいは僕は負けるかもしれない。僕は失われてしまうかもしれない。どこにもたどり着けないかもしれない。どれだけ死力を尽くしたところで、既にすべては取り返しがつかないまでに損なわれてしまったあとかもしれない。僕はただ廃墟の灰を虚しくすくっているだけで、それに気がついていないのは僕ひとりかもしれない。僕の側に賭ける人間はこのあたりには誰もいないかもしれない。
「かまわない」と僕は小さな、きっぱりとした声でそこにいる誰かに向かって言った。
「これだけは言える。少なくとも僕には待つべきものがあり、探し求めるべきものがある」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編』
(本田さん)「流れに逆らうことなく、上に行くべきは上に行き、下に行くべきは下に行く。上に行くべきときには、いちばん高い塔をみつけてそのてっぺんに登ればよろしい。
下に行くべきとには、いちばん深い井戸をみつけてその底に下りればよろしい。
流れがないときには、じっとしておればよろしい。
流れにさからえばすべては涸れる。すべてが涸れればこの世は闇だ。」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編』
「正確に言えば、僕は君に会うためにここに来たわけじゃない。君をここから取り戻すために来たんだ」
■村上春樹『ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編』
(笠原メイ)「ねじまき鳥さん、何かがあったら大きな声で私を呼びなさいね。私と、それからアヒルのヒトたちをね」
世界に愛されてるのが
めっちゃわかる☆
いい写真ですね。
ギリシアは光や虹が乱舞して、素晴らしかったです。そう簡単に行けないけど、またいきたい!スイッチさんも是非!