松屋銀座8階に<没後20年 特別展 星野道夫の旅>を見に行く。
日常の自然。その奥には動物たちの奥深い自然により支えられている。
同じ自然にも層がある。野生の生き物が躍動する同時並行の世界。
星野さんの写真を浴びるようにたくさん見た。体験するようにスチームシャワーを浴びるように。
久しぶりに「旅をする木」を読み返してみたくなった。
動物を見ていると、NHKのPlanet Earthシリーズも見返したくなったし(このシリーズは本当に名作)、登山をしに行きたくなった。
星野さんの写真や文章は、人を行動へと結びつける喚起力がある。
おそらく、それは野生の自然やアラスカなどの神話的な世界から受け取っているものだろう。
○没後20年 特別展 星野道夫の旅
松屋銀座 8階イベントスクエア
2016年8月24日(水)-9月5日(月)<最終日17:00閉場>
○公式サイト
○松屋銀座 サイト
○星野道夫公式サイト
----------------
星野道夫『旅をする木』
「私たちが生きてゆくということは、誰を犠牲にして自分自身が生きのびるのかという、終わりのない日々の選択である。
生命体の本質とは、他者を殺して食べることにあるからだ。
近代社会の中では見えにくいその約束を、最もストレートに受けとめなければならないのが狩猟民である。
約束とは、言いかえれば血の匂いであり、悲しみという言葉に置きかえてもよい。
そして、その悲しみの中から生まれたものが古代からの神話なのだろう。
動物たちに対する償いと儀式を通し、その霊をなぐさめ、いつかまた戻ってきて、ふたたび犠牲になってくれることを祈るのだ。
つまり、この世の掟であるその無言の悲しみに、もし私たちが耳をすますことができなければ、たとえ一生野山を歩きまわろうとも、机の上で考え続けても、人間と自然との関わりを本当に理解することはできないのではないだろうか。
人はその土地に生きる他者の生命を奪い、その血を自分の中にとり入れることで、より深く大地と連なることができる。
そしてその行為をやめたとき、人の心はその自然から本質的に離れてゆくのかもしれない。
----------------
(補足)
備忘録として。
途中、松屋銀座7Fのギャラリーで出会った森岡希世子さんの花器と器に一目ぼれして購入。
白にも、こんなにも無限の白があるのかと感動。
宇宙的で古代的な作品。
壺は宇宙。
日本の作家の方々には本当にほんとうにすばらしい作品を作る方が大勢おられる。
森岡希世子さんの作品は是非どこかで見てみてください。白の深さと清らかさと造形とに、感動します。
星野道夫さんの感動とともに、森岡希世子さんとの出会いを準備してくれた松屋銀座にも感謝。
○森岡 希世子 展 松屋銀座
2016年8月24日(水)-8月30日(火)<最終日17:00閉場>
○森岡 希世子さんHP←このサイトの写真を見ると、白の深さがよくわかります。
日常の自然。その奥には動物たちの奥深い自然により支えられている。
同じ自然にも層がある。野生の生き物が躍動する同時並行の世界。
星野さんの写真を浴びるようにたくさん見た。体験するようにスチームシャワーを浴びるように。
久しぶりに「旅をする木」を読み返してみたくなった。
動物を見ていると、NHKのPlanet Earthシリーズも見返したくなったし(このシリーズは本当に名作)、登山をしに行きたくなった。
星野さんの写真や文章は、人を行動へと結びつける喚起力がある。
おそらく、それは野生の自然やアラスカなどの神話的な世界から受け取っているものだろう。
○没後20年 特別展 星野道夫の旅
松屋銀座 8階イベントスクエア
2016年8月24日(水)-9月5日(月)<最終日17:00閉場>
○公式サイト
○松屋銀座 サイト
○星野道夫公式サイト
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星野道夫『旅をする木』
「私たちが生きてゆくということは、誰を犠牲にして自分自身が生きのびるのかという、終わりのない日々の選択である。
生命体の本質とは、他者を殺して食べることにあるからだ。
近代社会の中では見えにくいその約束を、最もストレートに受けとめなければならないのが狩猟民である。
約束とは、言いかえれば血の匂いであり、悲しみという言葉に置きかえてもよい。
そして、その悲しみの中から生まれたものが古代からの神話なのだろう。
動物たちに対する償いと儀式を通し、その霊をなぐさめ、いつかまた戻ってきて、ふたたび犠牲になってくれることを祈るのだ。
つまり、この世の掟であるその無言の悲しみに、もし私たちが耳をすますことができなければ、たとえ一生野山を歩きまわろうとも、机の上で考え続けても、人間と自然との関わりを本当に理解することはできないのではないだろうか。
人はその土地に生きる他者の生命を奪い、その血を自分の中にとり入れることで、より深く大地と連なることができる。
そしてその行為をやめたとき、人の心はその自然から本質的に離れてゆくのかもしれない。
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(補足)
備忘録として。
途中、松屋銀座7Fのギャラリーで出会った森岡希世子さんの花器と器に一目ぼれして購入。
白にも、こんなにも無限の白があるのかと感動。
宇宙的で古代的な作品。
壺は宇宙。
日本の作家の方々には本当にほんとうにすばらしい作品を作る方が大勢おられる。
森岡希世子さんの作品は是非どこかで見てみてください。白の深さと清らかさと造形とに、感動します。
星野道夫さんの感動とともに、森岡希世子さんとの出会いを準備してくれた松屋銀座にも感謝。
○森岡 希世子 展 松屋銀座
2016年8月24日(水)-8月30日(火)<最終日17:00閉場>
○森岡 希世子さんHP←このサイトの写真を見ると、白の深さがよくわかります。