観測にまつわる問題

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あえて立憲君主制の効用

2010-02-09 02:08:35 | 政治システム・理論
MSN産経ニュース(【正論】「臣」の作法は忘れ去られたか 東洋学園大学准教授・櫻田淳)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091230/plc0912300228001-n1.htm

>そもそも、日本は、民主主義国家ではあるけれども、その国制は、「共和制」(republic)ではなく、歴然とした「立憲君主制」(constitutional monarchy)に他ならない。故に、「君主制」と「民主主義体制」の微妙な均衡の下に成っているのが、日本の政治体制である。「民主主義国家」と「立憲君主国家」の2つの相貌(そうぼう)を併せ持つ日本においては、国政に携わる政治家とは、「『民』に選ばれて『臣』の列に連なり、『君』に仕える人々」でしかない。

日本は象徴天皇制とする異論(学校ではそう教わったような気もするが)などもあるようですが、私は日本を立憲君主制と言って差し支えないであろうとする政府見解が正しく、この議論は有効だと考えます。国民主権なるものが強調されすぎると、天皇陛下をアゴで使うような輩が出てきて、その存在意義自体が否定されかねないからです。そういうわけで、そもそも伝統的に偉いから偉いのだということでいいと思うのですが、あえてその現実的な効用を考えてみるに、『臣』たることで傲慢にならずに済むということがあるだろうと思います。特に傲慢になりがちな権力者にはいい薬ではないでしょうか。存在が薄すぎる感じもありますが、実際に日本の天皇制は上手く機能してきたようにも思います。ほとんど政治的な権限があるわけでもない以上、錦の御旗にしようなどと勘違いする連中が表れない限り(いたような気もしますが)、「偉い存在」に問題があるとは思えません。

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