観測にまつわる問題

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日程闘争と野党、ブラック労働、言葉尻を捉えてあげつらう政治

2019-10-23 04:43:52 | 政治システム・理論
【霞が関の声①】森ゆうこ議員の騒動は構造的な問題が顕在化したに過ぎない(アゴラ 2019年10月21日 16:01)

 言葉尻を捉えてあげつらうことほど生産性がない無駄な喧嘩はありません。言い間違いのような誤字脱字の類は後で簡単な手続きで修正してするべきで、修正が不適当な場合だけ異議申し立てするようにすればいいというような見解は確かに納得のいくものです。また地方議会のように日程は予め決められておくべきもその通りと思います。予想外に長引いた時の延長の可能性を否定する訳ではありませんが、一日前に決めた予定が長引いたというなら、最初から予定を守る気のない日程闘争政治と言われるのは不可避で、日程闘争のおかげで実現するのが言葉尻を捉えることでは目も当てられません。政治家がなりたくない職業No1にも挙げられるそうですが、全くやりがいのカケラもない日程闘争政治では、それもむべなるかなという感じです。足を引っ張ることにやりがいを感じる政治家ってどんな人達なんでしょうね?反対反対を旨とする野党政治家がゾロゾロ生まれる訳です。
 野党の言い分としては、野党議員としての仕事をやった感が事前審査制でなく、国会での修正を前提とするシステムを要求してきているようです(昔から言われているように記憶しています)。筆者も政府与党で意思疎通を欠くようでは議員内閣制は成り立たないと思いますし、国会での修正を前提としなくていいと思いますが、野党に見せ場が必要も確かにその通りなんでしょう。ただそれは裏取引で与野党馴れ合いで生まれるものではありません。そうである限り、永遠に反対を武器にする護憲派に見せ場を与えねばならず、与党もその対立構造が続いた方がいい(仕事をしなくていい)となりかねません。それでは野党の見せ場とは?ですが、政府与党の分厚い政策の壁をチェックしてたまに突破すれば十分ではないでしょうか?何も野党が政府与党より良い対案を常に出せと主張している訳ではありません(反対反対を武器にするから、じゃあおまえが対案を出せと言われる訳で順番を間違えるべきではありません)。要はある程度ハンデキャップを認める考え方ですが、野党がなければ政府与党に対する牽制効果もありませんし、日本や政治にとって良いものだと考えます。議院内閣制のイギリスはハンデキャップの考え方が好きなように見えることがあります(過ぎると甘えになるような気もしますが)。
 マスコミの報道の仕方が結局重要なところもあるようです。政治部の記者が日程闘争で政府与党を邪魔した野党を評価する報道があるのだとか。これを政府与党の政策を野党が(たまに)変えたことを評価する報道に変れば、いろいろ政治も変ってくるのかもしれません。そこまでいくと問題は、間違っていても絶対に自分達の案を変えたくない無謬が前提の政府(官僚)になるかどうかは知りません。ただマスコミもリークで官僚に操られていると巷で言われていますから、それが出来るかどうかは必ずしも明らかではありませんが、夜討ち朝駆けを止めて勉強すれば、不可能なことは無いと思います。官僚無双がいいとは思いませんが、官僚を倒すのに政治家の言葉尻を捉えるのでは話にもなりません。優秀な官僚が言葉尻を捉えられないための仕事に時間を使うのでは生産性革命も何もあったものではありません。労働組合の支援を受けた野党議員の方々がブラック労働の根源では示しもつきません。

※facebook投稿の筆者のシェアコメントを再録。

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