観測にまつわる問題

政治ブログです。「保険」「相続」「国民年金」「AIロボット」「運輸エンタメ長時間労働」「GX」を考察予定。

インフレ傾向でこれまでのようには緩和・バラ撒きは出来なくなる

2022-10-23 22:48:47 | 経済財政
通貨発行権が魔法の杖なら破綻する国は出ないんですよね。国内の貯蓄で賄っていると言いますが、貯蓄が引き出される可能性は普通にあります。デフレ傾向に慣れた日本でもインフレに注意すべき兆候は今出ています(日銀、想定外の3%インフレ 黒田総裁は緩和維持姿勢 日経 2022年10月21日)。金融緩和すなわち悪とは全然思いませんが、俗論に注意すべきでしょう。

普通にアメリカはインフレ傾向だから(海外にドルが流出しやすい)ドル高を容認しているのでしょう。日本は強固なデフレ傾向でも円安がインフレ圧力になっていると思えます。

インフレ傾向に対して経済対策で金を撒くと言っていますから、インフレ傾向は収まらない方向だと思います。金をばら撒けば全てが解決するなら、誰も苦労しないんですよね・・・。まぁ元々のデフレ傾向は少子高齢化が原因と思われ、それはそれで強固なものはあるとは思いますが、現実の数字が重要です。

日本はこれまで長くデフレ傾向でやってきましたが、そろそろマインドを変えていいのかもしれませんね。2%物価目標になるように政策を調整できればいいのでしょうが。物価目標より失業率を見るのは疑問があります。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
人手不足の解消と物価上昇、正常な経済サイクル (管理人)
2022-10-26 18:05:15
働き損を誘発する時給上昇 「年収の壁」突破を(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD251X00V21C22A0000000/?n_cid=SNSTW005&unlock=1 日経 2022年10月26日)
働かないで済むなら働きたくない人は多いでしょう。それでも賃金を上げて労働時間が減るのであれば、賃上げが所得の向上に繋がらないのは事実です。不人気でも人手不足解消の方向に政策の舵を切る必要があるのでは?小売りは人手不足と言います。活力ある業界では人件費上昇は値上げで解消できます。
返信する
デフレ傾向では上手くいかない (管理人)
2022-11-09 10:08:18
日本の実質賃金が近年低く推移してきたことは否めないです(実質賃金指数の推移の国際比較(1997年=100) - 全労連 https://zenroren.gr.jp/jp/housei/data/2018/180221_02.pdf)。これは政府の失策というより少子高齢化の影響がキツいのだとは思いますが、日本で少子化対策が遅れてきたのも否めません。アベノミクスで労働時間が減っており、一人当たりの実質賃金は物価上昇に追いつきつつあるということのようですが(https://dlri.co.jp/report/macro/202761.html 実質賃金に対する誤解 ~米国のように時間当たりで見れば 第一生命研究所)、収入が増えていないなら、家計が苦しくなりつつあるのは否めません。記録的なインフレに苦しむアメリカの実質賃金の低さをピックアップして、適度なインフレの効用を否定できません。日本は長くデフレ傾向で企業の内部留保は貯まりに貯まっていると言います。設備投資もされていません。期待インフレ率の高さが景気に影響します。
返信する

コメントを投稿