観測にまつわる問題

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日本銀行、金融政策決定会合に見る日本の成功体験の裏面

2024-11-13 02:37:49 | 経済財政
金融政策決定会合における主な意見(10月30、31日開催分)(日本銀行)

>経営に影響が大きいのは金利よりも為替

・・・ずっと低金利だったし、金を借りてないから(投資不足)じゃないですか。またどうも政府日銀が物価の抑制のために通貨安で適切な価格転嫁の動きを抑えつけてこなかったか(だから為替が経営に影響したか)気になるところです。

>人手不足による労働供給の制約から、収益性の低い事業分野からの撤退に伴う企業の事業縮小などを通じて、わが国経済の成長を減速させるリスク

・・・人手不足環境で労働力を供給すれば、経済は成長します。それは可能ですが、配偶者控除に切り込まない国民民主党案が過大評価されているのは問題です。

>10月の東京都区部の消費者物価は、米の値上がりと、その影響により外食が上振れている

・・・備蓄米を放出しておけば良いものを。米価を上げたい石破リスクで食料品価格が無駄に上がる可能性があります。完璧な政治家はいませんが、国民のための農政にならない可能性は否定できません。

>輸入物価から消費者物価への波及がピークを迎えるのは概ね半年後なので、輸入物価上昇の影響の減衰という現象はそろそろ出尽くす

・・・貯め込み続けた内部留保があるでしょう?政府が便乗値上げを許している限り、実質賃金は上がりません。公正取引委員会が競争環境を保つべき。

何というか、低金利にしても借金しない無借金経営脳がデフレ経済の原因で、問題の原因を解消しないまま成長経済に移行できるという甘い見通しが上手くいってない原因なのだろうなという印象しかありません。投資回収期間を適切に設定して、終身雇用を前提としなければ、不良債権リスクは低減できる。

無借金経営で知られるトヨタは成功しました。物事には何でも両面があり、それが日本という国の失敗にも繋がってきました。終身雇用年功序列もそうです。企業の儲けが給与になるのは事実ですが、無借金にするため投資機会を逃したり、過剰に内部留保を貯めたり、有能な人の転職を妨げるのは不経済です。

江藤農相 “これまでの農政 農業の未来にはつながらない”(NHK 2024年11月12日)

私は市場の自由を尊重する方だと思いますが、「生産コストの適切な価格転嫁」は危ういと思いますね。食料は生活必需品で価格は安く抑えられるべきだろうと思います(市場の自由に任せたら食料や医療は価格が高くなり過ぎるか海外に雇用が流出します)。低所得者有利の政策は経済に良い面もあります。

石破さんも高い米価志向の農業者の意見を聞いて成功した所があるからなぁ・・・。

トランプ氏と石破茂首相の会談 政治ジャーナリストが懸念「最初から日米地位協定改定を話すと…」(東スポWEB 2024年11月12日)

>最初からそういう話から始めるとトランプ氏との関係は、難しくなる可能性がある

・・・石破さんもあれでそう言われると最初から話をするタイプのように見えます。なら何時ならいいんだってね。少数与党を解消して、安全保障政策を進められるようにならないと、私はディールの条件が整わないと思いますけどね。石破さんが地方の意見を聞くことに思い入れがある(それで選挙に強い)政治家だというのは分かるんですが。

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