観測にまつわる問題

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抑止力を理解していない民主党

2010-02-10 16:34:20 | 護憲勢力と仲間達
MSN産経ニュース(民主党は言語異なる…「抑止力」理解できず 米知日派が疑念)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100210/plc1002100941008-n1.htm

>1月に行われたCSISと日本大使館共催の「日米安全保障セミナー」では、アーミテージ元国務副長官が日米関係に危機感を込めてこう語った。

>「民主党とわれわれ日米の専門家は異なる言語を使っている。『抑止力』にしても、われわれはその意味が分かるが、民主党には理解できず、同じ概念を持っていない。日本でこの同盟が本当に重要だとみられているのか(米国では)多くの人に疑問が出ている」

この問題を追いかけてきて気になっているのは、確かに抑止力の概念の問題です。民主党が影響を受けていると見られる合意不履行派は、海兵隊は外征専門部隊だから、沖縄でなくてもいいと結構言いますから、抑止力が分かっていない感じはあります。

しかし、そんなわけはありません。仮に東アジアで有事が起こった場合、海兵隊が指をくわえて見ているはずもなく、であるがゆえに、平時には明々白々と抑止力として働きます。残念ながら専守防衛の自衛隊では変わりは出来ません。

基地があるから攻撃されるんだという意見も見られますが、非武装丸裸なら占領されるだけです。つまり独立を失います。何処が支配するか、独力で独立できるかという問題となるということです。

沖縄は地政学的に重要な位置にあるので、中国が平和国家化するとか民主化するとかその他諸々緊張が低下するような不測の事態にならない限り、根本的な問題は解決しないだろうというのが、この分野の専門家の通常の見解だと認識していいと私は思っています。(中国の経済力に屈して)台湾を当に売ったとしても、根本的には対象国の問題なので、同じことです。

確かに技術は進歩しており、その分沖縄にいる意味合いは低下しているから、米軍再編で沖縄から海兵隊の一部撤兵があるのですが、であるがゆえに、日米合意を履行するのが正解だったということでしょう。

>同席したペリー元国防長官も「日米両国は同盟の重要性を最優先に、双方が受け入れ可能な妥協策を模索すべきだ」と鳩山政権に決断を迫った。

抑止力を維持した妥協策が出ればいいですが、概念も理解していないようでは心配しかありません。抑止力の概念を周知徹底すると共に、沖縄と基地は切り離せないのだという前提を理解してもらうしかないと思うのですが、沖縄戦の記憶などあるでしょうから、厳しい道程になりそうです。私も日米同盟重視の立場で言及はしていこうと思います。日本の国政に不可欠ですから。

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