観測にまつわる問題

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反対する理由をつくらない憲法改正論(素直な憲法)

2017-08-02 00:38:54 | 政策関連メモ
月刊Hanada9月号の高村正彦自民党副総裁の記事を読みました。外交なんかで思うところもありますが、憲法改正について書きます。

高村氏副総裁によれば、自民党にいる人は(実現性抜きで考えれば)ほとんど全員9条2項は削除か変えた方がいいという意見なのだそうですが、公明党さん(北側副代表)がフルスペックの集団的自衛権を認められたら困るという意見のようで、実現性を考えたら安倍首相の「自衛隊の存在明記」案が良いということのようです。

ただ、筆者は前にも書きましたが、2項を残した「自衛隊の存在明記案」は、やはり必ずしも憲法の矛盾を解消しませんし、リアリストの安倍首相が一番分かっていると思いますが、非常に苦労するだろうなと思います。安保法制より越えなければならないハードルは高い(3分の2の発議、国民投票)訳ですから。やはり支持率低下は重いと思います。世論調査が全てと思いませんが、安倍政権下で~という意地の悪い誘導的な質問(法改正するのに何政権であるかは基本的に関係ありません)で、反対が結構多く出てしまうんですよね。

やはりリベラル勢力を取り込むことを考えるべきでしょう。今なら安倍首相も国民の叱咤を受け止め作戦を変更できると思います。

目標を「解釈に頼らない国民に身近な憲法」に変えてしまいます。9条含め普通に考えれば誰しもが変だと思うところを全部修正してしまえば良いでしょう。左よりの方々も自衛隊の存在を問題にする方々はあまりいない訳ですから、保守サイドの野心的付け加えが無ければ、反対する理由はないはずなんですよね。それでも反対する意味不明のゴケ~ンな方々はもうどうしようもないとしても、反対する理由は大体想定できますから全部潰しておけば、感情論以外で反対はできないことは分かりきっています。妙なことを口走らざるを得ないところまで追い込んでしまえばいいということです。そういう状況をこちらでつくってやれば、リベラルな方々も観念してこちら側に来る可能性があります。もしあくまで確かな野党路線で行くなら、それはそれで戦って勝つのは容易になると思います。これまで立憲主義がどうのこうの言われてきましたが、確かにこれまで我々は時代の変化に解釈で対応して国民の皆様の誤解を招いてしまったのは率直に詫びたいと断った上で、アメリカも認める70年前から一度も変わらない押し付けコピペ日本語がおかしい英語を下書きにしたの?と言いたくなる北の元帥殿の正義を信じる自衛隊を認めないかのようなケンポーを誰が読んでも普通に理解できる身近な憲法に変えていくから協力して欲しいと言えばいい訳ですね(挑発的な言辞は各自修正してください。筆者は本音を語ります)。リッケンシュギガーなどと抜かしたところで、その従うべき憲法がクソだったら悲劇しか生みません。国民の皆様が常識的に読める憲法がまずあって、次に立憲主義の尊重が来るんですね。ホント、野党の戯言は困りますよね。諸国民の正義を信じ戦力を放棄しなおかつ尊重義務擁護義務まである憲法を真面目に守っていたら、死あるのみです。スパイ以外は100人が100人分かることでしょう。みんな暗黙の了解でテキトーにやり過ごしてきた訳ですが、空気読まないゴケ~ンな皆さんが解釈を問題にしてゴネまくるので、じゃあいっちょやったろうかと我々を本気にさせてしまった訳です。日本国憲法は日本復活を恐れた足かせ憲法以外の何ものでもないのであって(誰しもが知る事実でしょう)、何も全否定する訳でもありませんが、アメリカ人も何時までやっとんねんいい加減にしろだと勝手に忖度します。まぁ目的は直感的に理解できる素直な憲法にすることであるので、今回は保守サイドは野心的な目標を設定しない方が良いでしょう。これで普通に考えれば、左からの反対は封じることができます。迷走したけりゃ勝手にどうぞです。それでは保守は面白くないのでは?って思うのは素人ですね。前文やら9条の如きが消えてなくなれば、普通に我々の大勝利と言えるでしょう。反対する理由がなければ、国民投票で負ける可能性もグッと低くなります。憲法と改正派の信頼を取り戻してから、次の一手を考えればいいのではないでしょうか?

一見実質的な変更はないように見えますが、解釈論で無用な政争を行うことも無くなりますし、法治国家として憲法を尊重できる社会になるのは結構重要でしょう。解釈論で食っている憲法学者も諦めて憲法を時代にあわせてどう変えていくべきかなど生産的で国民に喜ばれる仕事に移っていってくれるものと思います。

先の記事で述べましたが、賛否両論ある策源地攻撃能力なども、安全保障上止むを得ない事態が近づいた時、超党派で安全保障ができる雰囲気があれば、一気に進められる可能性が高いんですよね。そのための布石でもあり、嫌な言い方をすれば踏み絵でもあります。あくまでレッドチームプラスアルファのアシストを目論むスパイな皆様には政治から出て行ってほしいと切に願います。マスコミの皆様にもよくよく考えてもらいたい。チャンスは一度きりであくまで駄々を捏ねるなら切り捨てねばなりますまい(アイディアがない訳ではありません)。保守的な改正にあくまで反対したいなら、その改正が来た時やれば良いでしょう?

自分で思いついたように書いてますが(確かに自分で思いついたんですが)、安倍首相のリアリスト的妥協案が無ければ、筆者もただ正面から9条改正を言っていただけかもしれませんし、筆者なりの勝手にバージョンアップみたいなもので、安倍首相の問題提起に誘発されたひとつの意見と思っていただければ幸いです。

※追記:自民党の憲法改正の顔は推進本部の保岡議員(硬いイメージ)で勿論いいと思うのですが、もっとリベラルよりで発信力のある方がほしいなとは思いますね。法相は憲法を所轄していないらしいので、憲法改正大臣をつくるとか(笑)いや、立法府の仕事だ!って怒られちゃうのは分かっていますが、国の基本法に限って担当者がいないのもどうなのか?それでいいんだろうか?良く分かりませんが。それはともかく、国民に理解を深めてもらう上で、ソフトに(リベラルよりに)発信力のある人がいるに越したことはないと思いますが、難しいんでしょうか?公明党さんがやってくれるなら大賛成しますがね。

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