僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

遠く相模からやってきた鹿児島弁

2008-01-06 23:16:27 | 歴史
 鹿児島では「あんた、男ぶりいいね」というのを「おまはん、よかにせだね」といいます。鹿児島出身の山大生に聞いたので間違いないです。「にせ」とは「青二才」の「二才」で「青年」という意味です。また「ありがとう」は「ありがともさげもした」といい、「有難う申し上げました」という謙譲語のようです。また「あったらし」は「惜しい」という意味の形容詞でアタラヲシから変化したようです。源氏物語の桐壺の巻にも出てくることばです。他に、「候(そうろう)」や「たまえ」も鎌倉時代の言葉で、現在の鹿児島にも生きています。

 なぜ、遠くはなれた鹿児島に古代の言葉が生きているのでしょうか。惟宗忠久(これむねただひさ)が源頼朝に島津庄(宮崎県都城市)の地頭に任じられ、島津姓を名乗りました。その後、薩摩国、大隈国、日向国の3箇所の守護職に任じられました。島津氏に従ってこの地にやってきた相模の国の子孫は現在も残っていて、その当時の言葉を保存しているのです。
 薩摩藩がこのように古い方言を残したのは、他国からの侵入者を見分けられるようするためだったという説もあります。
 鹿児島弁と津軽弁は本当に聞き取れないらしいですね。

横手焼きそば

2008-01-06 22:15:46 | 食べ物
 今日は娘の高校が卓球の遠征で秋田の横手市まで行ってきました。朝6時30分に学校を出発し、着いたのが9時30分。雄勝峠付近は氷点下一度でうっすら積雪があり、安全走行を遵守いたしました。小野小町の生誕の地、雄勝町(現湯沢市)を過ぎる際には、美人誉れ高き、小町に思いを馳せ、小町といえば「深草少将は可哀想だった」とか「はえぬきの親はあきたこまちだっけなあ」とかどうでもいいことを考えながらの旅でありました。
 昼食に「横手焼きそば」なるものをごちそうになりました。甘口で水分が多めのソースで、キャベツ、豚肉のひき肉がたっぷり入り、上に目玉焼きがのっており、目で見てよし、食べてみてよしのGood Tasteでした。店の名を忘れたのは相変わらずのおっちょこちょいですが、「後三年の役合戦鍋」とか「きりたんぽ鍋」、うさぎ肉料理までメニューに載っていました。清原氏の栄枯盛衰の舞台が近くにあるとは、なんと歴史のある由緒正しき街だなあと感嘆いたしました。