公衆電話ボックスのなかで僕は迷っていた。あの人に電話するか、やめようか、鼓動は高まり、受話器を握る左手が汗ばんでくる。
父親がでたらどうしよう。受話器をとったり、戻したり、何度繰り返しただろうか。意気地のない僕。
わざわざ遠くの公衆電話まで自転車こいできたのに。暫時、葛藤と戦い、僕は意を決した。
「家にかえろう・・・」
自分が学生の頃のふる~い話だけど、今よりも想像力が磨かれ、何気ない瑣末な事に快哉を叫ぶことのできるよき時代でありました。
父親がでたらどうしよう。受話器をとったり、戻したり、何度繰り返しただろうか。意気地のない僕。
わざわざ遠くの公衆電話まで自転車こいできたのに。暫時、葛藤と戦い、僕は意を決した。
「家にかえろう・・・」
自分が学生の頃のふる~い話だけど、今よりも想像力が磨かれ、何気ない瑣末な事に快哉を叫ぶことのできるよき時代でありました。