フランスの画家ロートレックは、たいへんなグルメで酒も好きでしたが、料理人としての才能もありました。
釣りや狩猟で材料を調達するところから、調理、テーブルの飾りつけなど、プロ顔負けの腕前を発揮し、酒と料理に関するさまざまな伝説的なエピソードを残しました。
たとえば、ある舞踏会では、一晩で二千杯ものユニークなカクテルを作って配りました。
また、ある時には、「カンガルーの肉をごちそうしよう」といって友人たちを招き、羊肉に牛のしっぽをつけ、袋を作って、中にネズミを入れて出した事もありました。
招待客が酒しか飲めないように、水の器に金魚を泳がせておいたこともあったといいます。
彼の料理の秘訣は、「正確な調理時間、バターや香辛料の質、細やかな配慮を怠らない事」などであったらしいです。