1592年以降に豊臣秀吉が作らせた天正長大判金です。縦17,5cm、横10,2cmで金貨幣の中では世界一の大きさになります。
当時、大判は日常の取引用ではなく、家臣への恩賞用、朝廷・公家などへの贈答用に鋳造された特別の貨幣です。表面には「拾両」という文字と、「後藤」という彫金師の名前が墨書されています。
拾両というのは額面単位ではなく、重さの事で、約165gにあたります。因みに、一両の四分の一が「分」で、分のさらに四分の一の「朱」とあわせ、この四進法による貨幣単位が江戸時代においても踏襲されることになります。
十両の天正時代の値打ちは、米40石と古い記録にあり、ひとり一日三合の米を食べたとすると、40年分の米代に相当します。天正長大判金の現在の価格は、希少性や状態の良し悪しで多少差がありますが、概ね一枚3千万から5千万円ぐらいになるのでしょうか。
当時、大判は日常の取引用ではなく、家臣への恩賞用、朝廷・公家などへの贈答用に鋳造された特別の貨幣です。表面には「拾両」という文字と、「後藤」という彫金師の名前が墨書されています。
拾両というのは額面単位ではなく、重さの事で、約165gにあたります。因みに、一両の四分の一が「分」で、分のさらに四分の一の「朱」とあわせ、この四進法による貨幣単位が江戸時代においても踏襲されることになります。
十両の天正時代の値打ちは、米40石と古い記録にあり、ひとり一日三合の米を食べたとすると、40年分の米代に相当します。天正長大判金の現在の価格は、希少性や状態の良し悪しで多少差がありますが、概ね一枚3千万から5千万円ぐらいになるのでしょうか。