「地域の画家・絵本作家作品展(5人展)」
日本を代表する動物標本画家、田中豊美さん、
小さい町の小さい会場から、大きい反響を呼ぶ作品展となりました。
私が一番見てみたかったのはこのゴリラ、
「想」ニシローランドゴリラ、
ペン画ですが、モノクロでこの表現ができるなんて、
毛の感触まで伝わってきそうです。
想像していたより小さい3号の絵、でも大きい感動の作品です。
狭い会場ならではのメリット、至近距離での鑑賞ができました。
この田舎町でたくさんの作品を目の当たりにできるなんて幸せです。
絵の前に足を止め、息をのんで見つめてしまいます。
「これって、絵なんですか?写真よりすごい!」
「樹上のハンター」ヒョウ、
ヒョウのまなざし、毛並み、木肌の感触まで判るリアルさ、
会場の入り口で足止めし、心をつかんでしまう作品です。
「赤い大地」アフリカゾウ、
絵を離れても動物の目が追いかけてくる、
1枚の絵の前で行ったり来たり・・・
「象のいる場所に自分もいるみたいな感じ」
「虎視眈々」アムールトラ、
「今にも飛び出してきそう!でも優しい目をしてるから怖くない」
「雪山でトラに遭遇したみたいな感じになる」
「テリトリーパトロール」アムールトラ、
「涼風一時」ベンガルトラ、
このトラに恋した女性、何度も絵の前に戻ってきて、
「トラが私の体に住み着いた」と言われました。
トラが大好きな田中さん、
トラに会いたくて真冬のロシアで2週間、会えなかったそうですが、
足跡を見ただけでも感動だったとおっしゃいました。
動物の絵はもちろんですが、背景のリアルさにも驚かされます。
「カラフトマス遡上」エゾヒグマ、
川の流れの波立ち、透明感、絵に吸い寄せられてしまいます。
「山上の雄叫び」ニホンジカ、
霧がかかった山、枯れ枝や草が良いですね。
Mちゃんも一番好きと言ったけど、子供たちに人気がありました。
本物の絵は世代を超えて何かを伝える力があるんですね。
「森のハンター」イリオモテヤマネコ、
今にも飛びかかってきそうな雰囲気、
写真より臨場感のあるペン画です。
「岸壁のテラス」ユキヒョウ、
思わず尻尾に触りたくなるふわふわ感、
岩肌の質感もすごい!
「微風(そよかぜ)」ツシマヤマネコ、
この絵のファンも多かったです。
ネコちゃん好きにはたまらないようです。
この作品展に11点の絵とスケッチブックなどを送ってくださいました。
「スケッチブック本物ですよね、本当に触って良いんですか?」
感動と恐れ多さに戸惑うのは絵心のある方々、
画集、絵本のコーナーも喜ばれました。
小学館NEO動物図鑑に描かれている標本画、
動物433点が田中さんの作とは知らない人々がほとんどでしたが、
「早速、孫に買ってあげよう!」の声。
田中さんへたくさんの方々からのお礼のメッセージ、
この感動とありがとうを届けたい。
「ありがとうございます」この言葉しか見つからないもどかしさ、
この素晴らしい作品と過ごせた時間、みんなの喜び、感動を共有できた日々、
私の大切な宝物になりました。
ps:この作品の写真は田中さんの了解を得て撮影しております。
素人写真で申し訳ありません。
SNSについては「僕はインターネットとか全然使えないんですよ、
人から掲載されていると言われると気恥ずかしいです」
この作品展は電話と手紙のやり取りで準備を進めました。
メールやLINEの便利さに慣れた今、もどかしさもありましたが、
数行の要点のみのやり取りではなく、いろんなお話も聴くことができました。
懐かしい時代に戻ったようで、田中さんとすごく近しくなれた気がします。
作品展の様子の写真は速達便で。
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