《ケンミン性》
「定員内不合格」には、都道府県別の特徴がある。
文部科学省の調査によると、《東京・神奈川・埼玉・愛知・滋賀・大阪》では、令和4年度「定員内不合格」は0人である。
他の41道府県では、昭和32年から「定員内不合格」が続いている。
「定員内不合格」のある県とない県、つまり生まれた地の「ケンミン性」によって「中卒」か「高卒」かが決められる子がいる。これは、15歳の子の成績や努力の問題ではない。
子どもの「教育を受ける権利」と「公平性」の問題。
私たち大人の問題だ。
【追記】
文科省の調査に「把握していない」と回答し、実態を秘密にしている県が5つある。これを「秘密のケンミン性」という。