ワニなつノート

講演会まであと11日(・。・;

講演会まであと11日(・。・;

『6歳になったこの子へ』から『委ねる守り』へ


今日は、かいとくんの保育園の遠足の日です。

かいとくんは、生まれてはじめての遠足に、
無事に、ひとりで!出かけたようです(o|o)

保育園の遠足に、子どもが一人で参加するのは、
ごくごくふつうのことです。

でも、「障害」があると、
なぜか、保育園でも、小学校でも、
親につきそってほしいと言われることがあります。

かいとくんの場合は、
看護師がついて入園していて、
遠足にも看護師はつきそいます。

なのに、どうして「親のつきそい」?

遠足ひとつでも、
親は園と話し合い、市の保育課の課長、部長とまで話し合い、
ようやく、今朝の、ふつうの子どもの遠足の一日を
手に入れたのでした。

いえ、今日一日のことではありません。
昨日の夜から、
「あしたは、ひとりでバスに乗って遠足に行く」
そのドキドキわくわくも、
「お母さんと一緒」では味わうことができなかった
きもちです。

保育園と市との話し合いの詳細はまたの機会にします。
情けない大人たちの話で、
こんないい日に、水をさしたくはありません。

6月の相談会で初めて会ったときから、
私は、かいとママさんにはきつい要求をしてきました。

「小学校で看護師を毎日つけるのは難しいようで、
予算も取れないから、週に一日か二日しか無理だと…」

苦しそうにそう話す、初対面のかいとママさんに、
私はたぶんこんなふうに言った覚えがあります。

「…それで、お母さんは残りは自分がつこうって
思ってるんじゃないですか?

でも、お母さんがそう思っていたら、
向こうが全部看護師をつけることなんて
考えるわけないじゃないですか。

お母さんは、それで仕方ないって
思うしかないかもしれないけど、
子どもはどうなんだろ……」

かいとママさんはすぐに、
わたしたちの言葉を受けとめてくれました。

そして、親が学校につきそうことはしない、
保育園の遠足にもついていかない。
そう決めたのでした。

そして、「あきらめなくていいんだ」と。
そのことを、いま病院で子どもと一緒に
闘っているお母さんたちにも伝えたい…。

後につづく親や子どもたちのために、
ふつうの学級を、ふつうの子ども時代を
ひとつも遠慮しないで、
あきらめなくていいんだと伝えたい…。

誰よりも、そう強く願い、
いま、講演会の準備をしているのが
かいとママさんです。

かいとママさんが、
教育委員会のいう通りにしていたら、
保育園の言う通りにしていたら、
学校に看護師がつくこともなく親が守り、
遠足にも子どもとバスに乗り親が守り、
中学、高校まで、その道が続いたかもしれません。
………。


子どもを信じ、委ね、守れるのは親しかいないと、
改めて思います。

かいとくん、いまごろ、みんなとお弁当の時間かな(^^)v



「ニコニコ顔で手を振っていたかいとを見たら、
朝から涙が出ました」


かいとママさんのそのメールは、
「委ねる守り」が、本当に子どもを信頼し、
先生を信頼し、社会を信頼し、
その親の信頼を、子どもに教えることだと、
改めて私も教えられます(^.^)/~~~

コメント一覧

かいとママ
みんな、ただいまー!!!
えんそく、たのしかったよ。おおきいかんこうばすにのったよ。きょうりゅう、おくちぱくぱくこわかったよ。
おべんとう、みんなとたべたよ。
じゅやくんと、となりだったよ。
また、あしたもえんそくー?
いっかいじゃやだよー!!! かいとより
ai
かいとママさんへ

遠足よかったですね。
たっくさんのお土産を持って帰ってくることでしょう。
今日踏み出した一歩は、これからのかいと君にとって、とっても大きな大きな一歩になります。
お母さんにとっても。

私もとってもうれしいです。
この一歩を踏み出せなくて、ずいぶん寄り道、回り道した○と私。
それでも、気付けたからよかった!
「ゆだねる」って自分を信じることでもあるんですね。

最近では、障害のない子であっても、「不安だからついてください。」とあたりまえのように付き添いをお願いされるようです。
「ええ、どうして?」
「だって、心配だから。」
「なにかあっては困るから。」
どうなちゃっているんでしょうねえ。


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