就学相談会の「入口」
《SINCE1990》
【入口A】
《障害があっても、ふつう学級に行けるんですか?》
この入口から入ってきてくれると話しやすい。
「はい。だいじょうぶです」と答えられる。
1990年以来、ふつう学級を希望した「会」の子どもは、全員ふつう学級に入った。
入れなかった子は、一人もいない。
医療的ケアが必要な子もいるし、看護師も配置される。
最近は、医療的ケアが必要な子も、放課後学童クラブに入れるところも増えてきた。
千葉市ではその子の入学に合わせてエレベーターも設置してくれる。
遠足も運動会も修学旅行も参加できまる。
基本的に親の付き添いもいらない。
(残念ながら、医療的ケア等が必要な場合、宿泊に親の付き添いが求められるケースはあった…。)
特別支援学級や特別支援学校からの転籍・転校もできる。
はじめのころは数カ月、数週間、時間がかかったが、今は早ければ翌日から転籍もできる。
ただ、これらは《会》が関与している場合の話…。
親ひとりがどんなにがんばっても、難しい場面がある。
それでも《会》が関わったケースでは、
養護学校からふつう学級への転校も、
特殊学級からふつう学級への転籍も100%実現してきた。
6年先の話をすれば、中学も小学校と同じかそれ以上の対応をしてくれる。
部活に入っている子もたくさんいる。
9年先の話をすれば、普通高校に進学する子もいる。
この春までに会から117名が公立高校に入学している。
中学の通知表がオール1であっても、高校に入学し、進級卒業している現実がある。
という訳で、【入口A】から入って来てくれると、1990年以来の会の子どもたちの体験を伝えることで、ほとんどの疑問や質問に答えることができる。
困るのは、もう一つの入口だ。
「ふつう学級or特別支援学級」
なぜ困るか。
「これは選択じゃない」、という思いが年々強まっているから。
「ディズニーランドorディズニーシー」
これは、選択だ。
誰でも、どっちでも選べる。
だけど、「ふつう学級or特別支援学級」かという「選択」は、誰でもどっちでも選べる訳じゃない。
(つづく)
最新の画像もっと見る
最近の「ようこそ就園・就学相談会へ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- ようこそ就園・就学相談会へ(498)
- 就学相談・いろはカルタ(60)
- 手をかすように知恵をかすこと(29)
- 0点でも高校へ(393)
- 手をかりるように知恵をかりること(60)
- 8才の子ども(161)
- 普通学級の介助の専門性(54)
- 医療的ケアと普通学級(90)
- ホームN通信(103)
- 石川憲彦(36)
- 特別支援教育からの転校・転籍(48)
- 分けられること(67)
- ふつう学級の良さは学校を終えてからの方がよくわかる(14)
- 膨大な量の観察学習(32)
- ≪通級≫を考えるために(15)
- 誰かのまなざしを通して人をみること(134)
- この子がさびしくないように(86)
- こだわりの溶ける時間(58)
- 『みつこさんの右手』と三つの守り(21)
- やっちゃんがいく&Naoちゃん+なっち(50)
- 感情の流れをともに生きる(15)
- 自分を支える自分(15)
- こどものことば・こどものこえ・こどものうちゅう(19)
- 受けとめられ体験について(29)
- 関係の自立(28)
- 星になったhide(25)
- トム・キッドウッド(8)
- Halの冒険(56)
- 金曜日は「ものがたり」♪(15)
- 定員内入学拒否という差別(97)
- Niiといっしょ(23)
- フルインクル(45)
- 無条件の肯定的態度と相互性・応答性のある暮らし(26)
- ワニペディア(14)
- 新しい能力(28)
- みっけ(6)
- ワニなつ(351)
- 本のノート(59)
バックナンバー
人気記事