「え、そんなことできるの?」
「そんなことしていいの?」
《就学時健診は受けなくていいんだよ》と話したときの定番の反応。
「そんなことしたら、子どもが意地悪されちゃうんじゃ…」
そんな心配をする人もいる。
では実際のところ、教育委員会はどんな反応か?
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今回は、就学相談会で出会った二組の親子。
それぞれに、『就健を受けない』ことと、『ふつう学級を希望している』ことを伝える。
対応してくれたのは、課長と係長と担当者の3人。
申入れ書の中身はこんな感じ。
『就学時健診の通知が届いたけれど、学校保健安全法第十二条に書かれているように、《障害のある子を発見し、特別支援学校等への就学を図る目的》で行われる健診なので、受けません。でも、地域の小学校には行くのでよろしくね』
二人の母親の話を聞いた課長の第一声。
「検診の通知が届くことで、不安な思いをさせてしまったことを申し訳なく思います」。
驚いた。
聞き違いかと思った。
過去30数年の定番は、『私たちは法律で決められたことをしているだけなんです。なんとか協力してもらいらい』だった。
ここ数年で、何かが変わってきているのを実感する。
しかし、特別支援教育を選ぶ親子は爆増中!
何が変わり、何が変わっていないのだろう?