ワニなつノート

【業務連絡:緊急募集】(その2)

【業務連絡:緊急募集】(その2)


《定員内不合格をなくす院内集会》(2020年1月予定)に向けて。

「当事者の声」と「周囲のことば」を集めたいです。

「定員内不合格」に関する言葉を教えてください。

短い「一言」でも十分です。

本人だけでなく、同級生、きょうだい、担任の言葉でもOKです。よろしくお願いします。


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今日一日で、聞こえた「声」を紹介します。

この声を増やして、国会に届けたいです(・。・)

《以下、私のイメージです。。。。。。。。。》


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《当事者の声 File1》「どうして?」

《当事者の声 File2》「真面目にずっとやってきたのに」

《当事者の声 File3》「なんでだ。なんでないんだ。どうなってんだ。おい、なんだよ。まじかよ。」


《当事者の声 File4》「思いは通じなかったかー」

《当事者の声 File5》「お母さん、ごめんなさい」

《当事者の声 File6》「夜、学校に行くのは恐くないけど、席があるのに不合格なのは恐い」


《当事者の声 File7》「ともだちとすごしたい。がっこうがすき。べんきょうしたい。みんなが行くところに、わたしも行きたい」

《当事者の声 File8》「・・・・」。

言葉はない。ただ27枚の受験票がある。
7年間、27回の受検に臨み、25回「定員内不合格」のまま純くんは亡くなった。
純くんにだけ27回もがんばらせて、私たちは彼に「高校」を贈ることが間に合わなかった。


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《親の声 File1》「一生懸命、育ててきたんです」

《親の声 File2》「この子はできないこともいっぱいあるけど、でも席が空いているのに座らせてもらえないような、マイナスの人間じゃないと思うんです。マイナスの子どもじゃないと思うんです」


《親の声 File3》
【県教委の方や高校の先生方は、高校で学びたい人たちや、高校で学ぶ人たちを応援している。私の知る限り、そのまなざしはやさしく、使命感のようなものを感じるときもある。でも、その、みんなに注がれる、やさしいまなざしが、春紀にだけ注がれない。「なるべく」「原則」「できるだけ」という前向きな思いの中に、春紀だけ入っていない。この胸がきゅーとするようなさみしさが、県教委の方たちに届かない。お話をするごとに、苦しみが積み上がっていく。この日、受検時に提出した自己申告書Bをあらためて読み上げた。春紀の声を聞いてほしかった。春紀はみんなと同じだとわかってほしかった。】


《親の声 File4》

「同じ社会の一人として、小中学校までは認めてくれていたのに、なんで高校だけ、教育をみんなと受ける権利がないのか…」

「学びたい人が学べる環境を整えてほしい。公立の高校がそれを保障すべきだと思います。」


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《中学校の校長の声 File1》なおちゃんの校長先生。

「定員は割れてたんでしょう? こんな悔しいことはないね」


《中学校の校長の声 File2》春くんの校長先生。

「線を引いてはいけないし、線なんて引けないんです」


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《中学校担任の声 File1》

【受検の介助には、中学の担任の先生と補助者さんが入ってくださいました。体調が優れず調子が出ないときも、前向きな言葉で励ましてくださり、最後の合格発表で高校生になれないことが確定したときも、「少し時間をおいて、また今後のことを話そうね」と春紀に話してくださいました。心配して家にも来てくださいました。最後まで春紀が高校生になることを信じ、応援してくださっていました。】


《きょうだいの声 File1》


《同級生の声 File1》

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《高校生になれた子の声 File1》
「私は勉強は苦手だけど、高校に入れてよかったです。…高校はとても楽しいです。…今度は私がみんなを応援したいです。」


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《高教組の声 File1》神奈川県高教組
【神奈川の教育は「共生」の視点で進められてきました。結果として、神奈川では、教育における「適格者主義」を克服しようとする意識が醸成され、入学者選抜試験においては全国でも数少ない「定員内不合格」 を出さない県となっています。】

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《市長の声 File1》
松戸市長は石崎君が一浪後に合格した時、「おめでとうございます」と手紙を届けてくれた。


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《県知事の声 File1》
堂本知事は、「普通高校の障害児たち」に巻頭言を寄せてくれました。
【高校進学を望む障害のある生徒の進路を実現することが、社会参加と自立の大きな一歩となるはずです。教育の現場にノーマライゼーションの視点を一層浸透させ、ユニバーサルデザインの理念による教育や社会の実現を図っていくことが何より大切です。これからも皆さんと力を合わせ、障害のある生徒が健常な生徒とともに集い、学ぶことができる環境づくりに努力していきたいと思っています。】

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《県教育長の声 File1》寺脇研さん

【私が広島県の教育長時代、高校入学定員を決める際に、それまで96%に合わせて入学定員を決めていたのを変え、99.5%分の定員に増やしました。これによってどこかの高校には、必ず入れるようにしたのです。特定の学校に固執しなければ、希望者を必ず進学させることはできるのです。
それを邪魔しているひとつが、教育を受けるにはそれ相応の資格がいるという考え方です。・・・高校で勉強したいと言っている限り学ぶ権利を認めて入学させた方がいいと思ったのです。その子たちの学力が低いなら、彼らにもわかる授業をやればいいのです。ほかの子どもと同じ授業をやらなければならない理由はありません。高校は、小・中学校より弾力化されているのだから、その子どもたちが中学校でつまずいたところを、もう一回教える授業から始めてもいいのです。
入試に失敗したら高校に行けないかもしれない、と思いながら受験勉強をしている中学生は、広島県には一人もいません。・・・高校入試は全廃できるのです。】

            

《県教育長の声 File2》福岡県城戸教育長 (議会にて)

【今日の定時制高校でございますけれども、働きながら学びたいという生徒は減少する半面で、不登校あるいは中途退学等の経歴のある生徒など、さまざまな背景を持った生徒の学びの場として、大変重要なものと考えております。定時制高校のこういった今日的意義を踏まえまして、入試においては単に学力が低いという理由で不合格にすることなく、ぎりぎりまで修学の可能性を判断し、可能な限り受け入れを行うという方針で、引き続き各学校に対する指導を徹底したいと考えております。また、一旦入学を許可した以上は、中途退学を極力防止することが高等学校の当然の責務であると考えておりますので、修学の継続に向けまして、きめ細かで継続した相談あるいは支援の体制を構築してまいりたいと考えております。】


《県教育長の声 File3》福岡県森山教育長 (議会にて)

【現在、御承知のように、高校教育は中学校卒業生のほぼ全員が高校に進学をするといったような状況になっております。したがいまして、高等学校に入って勉強したいという子供たちについては、やはりその子供たちを受け入れて立派な子供に育てていくというのがすべての高等学校の使命であるというふうに考えております。そして高等学校は、確かに入試というものがありますけれども、受け入れる子供の実態に応じて、その子供の悪いところがあればよくしていく、立派に育て上げていくという使命があるというふうに思っておりますから、定員内不合格ということについては、これはこの好ましいことではないというふうに考えております。】



《県教育委員長の声 File4》宮城県大村委員長 (平成22年教育委員会定例会にて)

【高等学校の選抜は子どもの数が多くて,高校や大学に進学する人の率が多くなかった場合に「選抜」という色彩が濃厚だった。本当に優秀な生徒を選んで,その上の教育に押し上げていくということであったと思う。ところが,人口が減ってきて,国民がタックスペイヤーとして国を守れる社会をつくらなければならないこの100年位の話で考えてみると,多くの人が高校に入ることが当たり前になってきている現在では,最終的にその人が社会に参加して生きていく仕事をみつけて,生き生きとやれるかどうかということがある。

高校入試というのは「選抜する」というよりは,将来の進路への「マッチングをお手伝いしている」というプロセスだと思う。そういう意味では,高校に行きたい人が,その人の一番魅力ある特色あるところにどういくかということを選んであげる仕事,お手伝いをするという意味合いを持つことから,あなたはこの高校には足りませんというのが多く出てくるのは,制度が悪いということを表すと考える。やはり,なんとか社会人として生活していける幅を選べるような,魅力ある幅広い学校をつくっていきながら,望めばどこかに自分の行ける場所がある,それが自分の将来の人生を切り開けるということでなければ,夢や希望がないから,伸びようとする力がないからと言うと,本県における「志(こころざし)教育」は成り立たない。そういう意味で「選抜」という考え方から少し視点をかえる動きをしていかないと,いまの状況に合わなくなるのではないかと心配している。】


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《県議会議員の声 File1》千葉県・吉野議員
県議会で「手をかすように知恵をかすこと」を朗読し、障害児の高校進学を応援してくれた。


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《国会議員の声 File1》船後議員Twitterより
【障害のある子が高校受験した際、定員内なのに不合格とされることがあります。そのご両親が沖縄からご来訪されました。舩後は涙を流し思いを受け止めました。今後、委員会で取り上げたいと考えております。】


《国会議員の声 File2》
2009年の4月23日、民主党のHPより。
【那谷屋正義議員は23日午前、参議院文教科学委員会で、「高校実質無償化法案」に対する質問に立ち、国際人権規約の留保国が150カ国中、日本とマダガスカルの2カ国だけとなり、高校教育をすべての人々に保障するのは世界標準であるとして政府と民主党案の発議者に見解を質した。
また、那谷屋議員は、高校進学率が98%となっていることを指摘し、準義務教育と位置づけるべきだと主張した。そのうえで、経済的理由から進学を断念したり、退学する生徒をなくすことが国の大きな役目だとして見解を質した。】


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《文部省の声 File1》
昭和24年『新制中学校・新制高等学校 望ましい運営の指針』
[第一四 入学者の選抜]
【新制高等学校で入学者の選抜を必要とする場合は、民主的かつ教育的で、その収容力の実情に最も即した選抜方針をもたなければならない。
1. 学校は、選抜を根本的には望ましくないものであると考えているかどうか。
新制高等学校は、入学者の選抜はそれ自体望ましいものであるという考えをいつまでももっていてはならない。入学希望者をできるだけ多く、全日制か定時制かのどちらかに収容することが、結局のところ望ましいことなのである。新制高等学校は、その収容力の最大限度まで、国家の全青年に奉仕すべきものである。
これまで一部の人々は新制高等学校は、社会的経済的および知能的に恵まれたものからよりぬいた者のためにのみ存在するきわめて独善的な学校であるべきだと 実際に信じていたが、学校の教師・校長または教育委員会の委員や教育長が理論的にも実際上にもこの考えに同意するようではいけない。選抜をしなければならない場合も、これはそれ自体として望ましいことでなく、やむをえない害悪であって、経済が復興して新制高等学校で学びたい者に適当な施設を用意することができるようになれば、直ちになくすべきものであると考えなければならない。】


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《文部科学省事務次官の声 File1》 前川喜平さん
【高校無償化というのは、十五歳から十八歳までの、すべての若者に学習機会を保障しますよという、学習権保障の思想なんですね。「無償で学ぶ権利があります」と言うからには、入学を希望するすべての若者が学校に行けるようにならないと、おかしい。つまり、論理必然的に、希望者全入が実現しなければならないわけです。】
   

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《学識者の声 File1》保坂亨(千葉大教授)(千葉県教育庁「高等学校改革推進協議会」委員長)
【現在のわが国の制度では、中学校卒業年齢である15歳までの教育を受ける権利が保障されているが、それは保護者による就学義務である。ほぼ全入(98%の高校進学率)である現状からみても、…高校教育まで受ける権利を社会が保障すべきであるとわれわれは考えている。】
(「移行支援としての高校教育」保坂亨 福村出版)


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《裁判所の声 File1》
【1991年の尼崎市立尼崎高校処分取り消し訴訟】
《判決》
【入学不許可処分に関しては、重大な事実誤認に基づく「校長の裁量権の逸脱または乱用があった。」ことが認められた。
すなわち、校長が高等学校の全過程履修可能性の判断において、専門医の意見や判断よりも医学書などから得た一般的知識を優先して履修可能性なしと判断したことは事実誤認による裁量権の逸脱である。
また原告は中学における通学や学習状況から市尼高での全過程履修が可能であるにもかかわらず体育の単位取得が困難であると判断したことや設備の整った養護学校の方が望ましいという理由で不合格の判断をしたことは校長の裁量権の逸脱であるとされた。 
「物的、人的条件の不備が障害者受入れの拒否の理由にはならない」】



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