ワニなつノート

「インクル」と「フルインクル」(その8)


「インクル」と「フルインクル」(その8)


インクルージョン教育では、
すべての子どもを通常学級に入れて、
すべての子どものニーズにこたえるような
授業を工夫しようとする。

とりあえず、工夫はする。

しかしそれには限界がある。

子どもたちには学力差があり、
そのピンからキリまでの学力に対応する形で
自分の授業の仕方を変えられる教師は
ほとんどいない。

そこで、インクルは、
子どもたちが適切な学習指導を受けるために、
リソースルームや、分離学級や、
特殊教育諸学校での教育を否定しない。

つまり、インクルは、
「子どもを分ける」ことを否定しない。

したがって、
「子どもを分けるな」というフルインクルに対して、
次のように批判する。


「フルインクル主義者は、
教師の第一の職務は、
障害のある子どもたちが、障害のない人たちと
友だちになることができるように支援することである
と信じている。」

ピンポン(゜゜)
正解♪

わたしは、そう信じています。


インクル学者には、
それが、私たちの「愚かさ」だと思っているのでしょう。
そうであるなら、
私は、喜んでその「愚かさ」を受け入れます。

すべての子どもたちが、
障害や人種や宗教の違いなど関係なしに、
友だちになることができなければ、
子どもたちの未来に希望はありません。

それこそが、本来の教師の第一の職務であってほしいと、
私は願います。


一つ付け加えるとすれば、
教師がこの職務を果たせない場合でも、
子どもたちはお互いに友だちになることができます。

むしろ、その邪魔をしてきたのが、学校であり、教師であり、
過去の「教師の第一の職務」だったのです。

《教師の第一の職務は、
「教師が教えたいこと」を「教えてあげること」》
だと信じているのでしょう。

でも、教師がよけいな教育や指導をしない方が、
子どもたちは友だちになることができます。

上の言葉を、正しく書き変えましょう。

「フルインクル主義者は、
教師の第一の職務は、
障害のある子どもたちが、障害のない人たちと
友だちになることができるように
《よけいな支援》をしないことであると信じている。」

コメント一覧

かいとママ
かいとは「統合保育」と名の付いた保育所に行っています。22名のクラスの中にふたりの「統合」の子どもと、「統合」ではない障害を持った子どもがひとり。
 担任の他に統合のふたりの子どもには、ひとりの先生がついています。この「統合保育」というのが、まさにインクルです。ふたりの身の回りのことから、運動、机上作業、自由遊び、すべてこの先生がついています。個人面談までこの先生がします。
 20名のクラスと2名のクラスのようです。何度も何度も、必要以上の支援をしないでください、取り出さないでください、そう伝えてきました。でも、いっこうに変わりませんねぇ。
 フルインクル。
yoさん、私も喜んでその「愚かさ」を受け入れます。みをもって、この一年半で感じた「何か違う」を、これからは拒絶し続けるつもりです。
 なんだか、宣言文のようになってしまいました!!!
講演会で、山田真さんにお会いできるのを楽しみにしています。
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