ワニなつノート

続・指点字通訳と普通学級の介助 (メモ2)


続・指点字通訳と普通学級の介助 (メモ2)


06年10月、二人にインタビューを申し込むと、
福島に通訳がつく状態の三人で応じてくれた。

《Q》通訳が入ると話せたということは、それまで、逆に話せていなかった?

【光成】話していたつもりだったけれど、
指点字をうちながら話すのは思った以上に負担がかかっていた。

つまり、頭の中でまとめてからそれを打っている。
しかも伝わりやすいように指に気を使いながら打っているので、
思ったままポンポン言えている訳ではないんだなという感じで。

彼はそうでなくてもよく話せて、頭の回転が早くて、
どこをとったってその面では私よりも優勢なわけですよ。
よっぽど彼がそこを気を使って抑えて言ってくれないと、
対等ではなかったんだなと思うんです。

結局、私の方が彼の思いを、いっぱい、いっぱいくんでしまって。

自分の考えと彼の考えがごちゃごちゃになっちゃって。

何が自分の思いで、何が彼の考えなのか、
境界線が分からなくなっちゃったんです。


たとえば、盲ろう者協会の仕事も、
すごく彼の人生と重なってきているので、
協会のスタッフとしての私の意見を聞かれても、
何だか福島さんの意見を代弁しているような感覚になっていって。
うまく言えないんだけど、侵略されていったというか、
とにかくパニックになる。しんどい。


【福島】そんなつもりはないんですが、
結局洗脳しているような意識になるんです。

ですから、ハンディをもっている、
障害をもっている夫の妻だからといって、
相手の言うことにあわせてばかりいたら、
相手に洗脳されて、自分の立っている場所がわからなくなる。

つまり、無私の奉仕関係、自分のない、
「私」のない無私の奉仕とか無私のサポートというのは、
後で高くつくということです。」

「私」がないといけないんだろうと思う。

私が知らず知らずに、
彼女を「私」のないところに追い込んでしまったんです。



    □     □     □


《「私」がないといけないんだろうと思う。》

結論は、これなんだろうな。
「なぜ普通学級なのか」も、「なぜ0点でも高校へ」なのかも、
いわゆる自立生活をめざすのも。
一人ひとり、違う形の生き方を認め合うことができるように。
障害とか、点数とか、そーんなことで、
一人の子どもの「私」を我慢させたり、
あきらめさせたりしてはいけないと、
そんなことを私は考えているのかな。

コメント一覧

ai
ありんこさんへ

ありがとうございます。
疲れたら休まなければ・・・・
そうします。
メンテナンスします。
ありんこ
aiさん 心身ともにお疲れですね。
私も小学校に就学してから2年の2学期まで付き添いで学校に行っていました。
娘よりも私の方が不登校になりそうでした。
aiさんも、あの時の私と同じでいっぱいいっぱいなんだろうなと思うと目頭が熱くなります。

最近、学校へ毎日行くなんて誰が決めたんだろう?なんて考えます。
先日ラジオを聞いていて著名人のインタビューで子ども時代の話になって
その方、雨の日は学校へ行かなかった。と言うのです。
あまりにもあっさりと(笑)
休みたいときには休んでいいのかな。と不思議と気持ちが楽になりました。
気持ちまで学校に縛られなくてもいいのかなと思えるようになりました。
aiさんも疲れたら休みましょう。
息子さんも頑張っていますけど、aiさんも充分頑張っていますよ。
我が子たちと同じように親だって疲れたり、傷ついたときはその疲れや傷が癒える時間が必要なんですよ。
どうぞご自愛ください。
そして、元気になったらまた歩き出しましょうね。
ai
ふぅっと肩の力が抜けるような
そんな気がしています。


連日、最高気温が10度を下回っていて、
お陽さまの顔を、しばらく見ていません。
まだ、梅雨入りもしていないのに、あと二週間は、こんなぐずぐずしたお天気が続くのだそうです。

今週は、ずっとブルーでした。
○よりも私の方が。
○は、しっかり「私」を持っています。

なーんか、学校行きたくなくなってしまいました。
おととい(強制)早退
昨日、欠席。
今日も、○まだ起きてこない。

明日から、また二日間お休み。
今日も、休みたい母でした。

思えば、小学校の時は、
年に1~2回しか欠席しませんでした。
頑張ったよなぁ。

だ~れも ほめてくれなかったけどね。

疲れるよな。
そんな空気の中を6年間がんばってきてさ。



母も疲れた。
だから、今日は、休む。
君も休め。

仕切り直ししよう。
来週から、また出直し。

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