就学相談会の「入口」(その5)
《選択について メモ》
「特別支援学級」の中に「院内学級」という場所がある。
病院の中にあって、入院が長期化する子どもが通う教室。
病気やケガが治れば、退院して家に帰る。
そして、地域の小学校にもどる。
それは、「選択」ではない。
特別支援とふつう学級のメリット・デメリットを比較して、選ぶ人はいない。
◇
もし子どもの病気が治らないときは…。
そのときも、特別支援とふつう学級のメリット・デメリットを比較することではない。
たとえ病院で治療できることがなくなり、家に帰るときでも、、
場所のメリット・デメリットを比較して決めるのではなく、
その子と一緒にどこで生きるか、という人生の選択になる。
最後まで病院にいて、院内学級に通う子もいる。
学校には通えなくても、家に帰ることもある。
そのとき、その子の所属は地域の学校にある。
友だちがそこにいる。
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私の中で、「ふつう学級」か、それ以外かは「選択」ではない。
「ふつう学級」に、なんらかの事情でいられないときや、心やからだが休む必要のあるとき、
学校に通う以上にその子の人生に必要なものが他にあるとき、
そのひとつが「特別支援」の場だということはある。
でもそれは、比べられないものを二つ並べて「選ぶ」のではない。
家や家族や基本の居場所があってこそ、選ぶということがあるのだとおもう。
そんな感じかな。