就学相談会の「入口」(その4)
「…不安はありますが、子どもの力を信じてみようと思います」
先日の就学相談会のアンケートに書かれた言葉を、眺めている。
地域の学校に行くということは、「この子に障害がなかったら」、選ばずに行くところだということ。
「この子に障害がなかったら」、とりあえず信頼して子どもを通わせる場所だということを思い出す。
たっくんのお母さんの顏が浮かぶ。
地域の学校に通うことになんの迷いのなかった人。
生まれる前に障害を分かっていて、子どもと出会うことに迷いがなかった人。
また、長男は重度の障害児だからと迷わず養護学校に入学。
その後、「ぼくもバスに学校に乗っていくんだよね」という弟の言葉で、「分ける」意味に気づいた人の顔を思い出す。
「お兄ちゃんのときはだまされたから」と言ったKeiのお母さんを思い出す。
それから、何年か前、ヒデの講演会の前に仲井さんに聞いたことば。
「ヒデが『養護学校』だったら、今の生活(アパートでの暮らし)はあったと思う?」
「できない」
「何が違う?」
「人を信じられない」
「それは、誰が?」
「私が」
・・・そっか、就学相談会って、「子どもの教育」の話よりも、親の「信頼」の話が半分以上なのかな。
この子への信頼。
この子の先生への信頼。
この子に話しかけてくれるこどもたちへの信頼。
この子のこえに耳をかたむけてくれる子どもたちへの信頼。
この子にとって、それが「社会」のはじまりであり、世界そのものだから。
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さてと、今週の日曜日は千葉市で就学相談会。
保育の予約はもういっぱいで締め切ったとか…(*_*)