【10月21日】
朝、先生から電話があった。
11月の文化祭に出すお皿を焼くので、
ニィのクラスの子はお休みの日だけれど、
よかったどうぞ、という話だった。
ニィに話すと、うれしそうに言った。
「ニィ、いくーー」
幼稚園で、ニィは先生と二人で粘土の皿を作った。
その後、他のクラスの子どもたちと一緒に鬼ごっこをして遊んだ。
私が目立たないように園庭のはじっこで座っていたら、
男の子が近づいてきて聞いた。
「だれのおとうさん?」
私は「シーッ」と人差し指を口にあてて言った。
「内緒だけど、ウルトラマンなんだよ。誰にも言っちゃダメだよ」
「じゃあ、へんしんしてみてよ」
「だめだよ。みんなが見てるし、それに怪獣が出ないと変身しないんだよ」
「…そうかぁ」
ニィと私は、それぞれに30分くらい遊んで帰ってきた。
帰り道、ニィが言った。
「あー、やっぱり、ようちえんってたのしいなー。
みずのせんせー、げつようび、おいでっていってたよ♪」
【10月23日(日)】
ニィの一言。
「あした、ようちえんはおやすみ…」
【10月24日(月)】
「だれもあそぶ子がいないーーー」
と、朝からわめきちらし、母ちゃんに怒られて泣いている。
わーん、わーんと、なんだかやりきれない気持ちを
ぶつける感じで泣いている。
「なきたいきもちなの‥」
そう言って、こたつにもぐりこんで泣いている。
【10月25日(火)】
「おいもほりも、えんそくもいかない!」
「4がつまでいかないことにする!」
「ようちえん、やめる!」
ニィが荒れている。
10月はお休み、と話していたが、10月が終わりに近づいてきて、
落ち着かなくなったのだろうか。
「ゆきぐみ(年中)になったら、毎日行くの?」
「うん」
「ほんとにー?」
両手で×のサインをしながら叫ぶ。
「ようちえん、いかないことにするーーーー!」
【10月26日(水)】
朝、ニィがいう。
「ようちえんに、ちょっとあそびにいく…。
おうちにばっかりいてもしょうがないから」
「そう」
「…ちょっとあそぶだけだよ。すぐかえってくるよ」
そう言って、ニィと母ちゃんは幼稚園に出かけた。
☆ ☆ ☆
「幼稚園、行っちゃったね。楽しかった?」
帰ってきたニィに聞いてみた。
「うん。たのしかったぁー。おかあさん、かえってもよかったのに!」
「そう…だね…」
「よし! いくことにする! ようちえん、いくぞー!」
調子が良さそうなので、来週の予定を教えてあげた。
「月曜日、お芋掘りだって」
ニィが顔を輝かせてこたえる。
「やったーーー! いっぱいとってきてあげるー」
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